大井川鐵道

〇 大井川鐵道株式会社は、静岡県に路線を有する名鉄グループの中小私鉄で、1976年(昭和51年)に、日本で初めて蒸気機関車の動態保存を始めた鉄道で、現在もほぼ毎日運転しており、文化・観光面でも貴重な鉄道路線となっている。

 鉄道路線は、大井川本線(大井川本線 金谷駅 - 千頭駅 39.5km )と、中部電力から運営受託している井川線(南アルプスあぷとライン・千頭駅 - 井川駅 25.5km)を有し、井川線は日本唯一のアプト式鉄道として、全国に知られる。

 

 蒸気機関車C11 190号機は2003年に大井川鐵道で復活したSL。緑色のプレートが目印です。

1940(昭和15)年に川崎車両で製造された車両です。1974(昭和49)年に熊本で廃車となり、

八代市の個人の方が所有(静態保存)していました。2001(平成13)年6月24日に大井川鐵道へ入線。

2年近くの大規模な改修を経て、2003(平成15)年7月19日に営業運転を開始しました。

 

大井川鐵道を走る「きかんしゃトーマス号」。

すっかり夏休みの人気イベントとなった大井川鐵道を走る「きかんしゃトーマス号」。

8年目となる2021年も公式イベント「Day Out With Thomas 2021」として2021年6月12日から10月18日までの

77日間にわたって開催される。このほど概要が公表されたので、見どころをご紹介しよう。

「きかんしゃトーマス号」と「きかんしゃジェームス号」がお揃いの千頭駅。

車内は、ボックス席のヘッドカバーがトーマスデザインのものを使用。アナウンスもトーマスが大井川や茶畑など沿線の見どころや列車運行に関する注意を説明する。車窓からトーマスの仲間が隠れているのを見つけるのもお楽しみである。 きかんしゃトーマス弁当やお菓子、SLグッズもあるので、記念に買う人が多いようだ。また、トンネルが近づくと窓を閉めるように大人が子供たちに指示したりと車内は和やかな雰囲気である。なお、客車はエアコンがないので、それに対応した服装で乗車するのがいいだろう。トーマス号が吐き出す煤で顔や服が汚れることもあるので注意したい。

▼千頭駅トーマスフェアで会えるきかんしゃジェームス号

きかんしゃジェームス号とトーマス号

期間中の土休日を中心に、金曜や月曜など平日の運転もあり、2021年8月と9月の運転日は平日を含めかなり多い。

■きかんしゃトーマス号の運行について 片道乗車料金:大人1名=3050円、小人1名=1530円(乗車記念グッズつき)※料金はすべて税込、以下同 【トーマス号の列車ダイヤ】 新金谷発10:38⇒千頭着11:54 千頭発14:10⇒新金谷着15:27

 

C56 44号機の歴史と活躍について!

実はこのC5644は、数百両に上るという出征機関車のうちで、“奇跡の生還”を果たした機関車であるという。

 帰還した当初は、タイ国鉄に在籍していた当時の姿であったが、後に可能な限り日本仕様に戻された。
しかし、帰還したものの、戦時中の酷使が災いして老朽化が激しく、2001年(平成13年)に大修理されたが2003年12月から休車していた。そして2006年からの再整備でボイラー交換作業を行うなど、幾多の経過を経て、2007年(平成19年)10月からようやく運用に復帰したそうだ。
 このC5644は、1936年(昭和11年)3月、三菱重工業神戸造船所で製造され、北海道苗穂機関区へ配置された。その後1941年に軍隊に供出され、戦時輸送のためタイ国へ移送された。
 C56型蒸機は、総計165両製造されたが、1号から90号機の90両が、タイ・ビルマ方面へ供出されたという。

タイ国へ渡ったC5644蒸機は、終戦後タイ国鉄に引き継がれ、現地でタイ国鉄735号として活躍していた。

 1977年には現地のディーゼル化により、廃車解体される運命にあったことから、大井川鐵道のスタッフが日本へ帰国させるよう奔走し、同じころ現地のC5631を日本に戻すべく活動していた、戦争関係者の活動も実り、2両のC56蒸機が帰国した。
 なお、C5631は、靖国神社に静態保存されているという。

大井川本線で運行されるSL列車C56 44号機の牽引と(SL急行)に旧型客車を使用していることや沿線の風景から、第二次世界大戦戦前戦中に時代設定されているドラマ映画ロケーション撮影でよく使用される

 新金谷駅で、走行車線への入換え作業を行うC5644

蒸気機関車

現有車両

  • 大井川本線用
    • C10形 C10 8
      唯一のC10形の現存機かつ動態保存機。1994年4月24日に入線。動態復元の上、1997年10月14日に営業運転を開始した。
    • C11形
      • C11形 C11 190
        過去にはお召し列車も牽引していた。廃車後は熊本県内の個人の手によって保存されていた。2001年6月24日に入線。動態復元の上、2003年7月19日に営業運転を開始した。
      • C11形 C11 227
        1975年11月22日に入線。動態復元の上、1976年7月9日に営業運転を開始した。日本での本線用復活SL第1号機である。1998年夏に、『アンパンマン』の登場キャラクター「SLマン」を模した赤い塗装となり、2012年・2013年夏には大井川鐵道のキャラクター「SLくん」を模した青色車体塗装、2014年夏には『きかんしゃトーマス』の意匠を施して「きかんしゃトーマス号」として運転された。きかんしゃトーマス号は10月13日の貸切運転で2014年度の運転を終了。同月19日には黒色の元の姿に戻り、運用を再開した。同列車は、以降も毎年夏季限定で運転されている。
    • C56形 C56 44
      太平洋戦争時の軍事供出によってタイへ渡った出征機関車のうちの1両で、大井川鐵道が所有している唯一のテンダー機。日本国内での最終配置は北海道苗穂機関区で、1941年12月18日付の廃車。タイ国鉄では735号となる。1979年に日本へ戻り、同年6月29日に入線。動態復元の上、1980年1月29日に営業運転を開始した。ボイラー老朽化のため、2003年12月17日付で休車となったが、2007年10月7日から2010年9月中旬までタイ国鉄当時の塗装で営業運転再開。同月中に再度日本国鉄時代の塗装に戻され、2011年1月29日に営業運転を再開した。2015年夏には『きかんしゃトーマス』の登場キャラクター「ジェームス」の意匠を施して「きかんしゃジェームス号」として運転された。同列車は、以降も毎年夏季限定で運転されている。
       
      大井川鐵道では全国私鉄で活躍していた電車車両を大井川本線で走らせるユニークな運用も行っている!
      南海電鉄の21000系電車
21001Fは2017年3月に16003Fと交代すやる形で休車扱いとなったが、2018年4月の検査出場で運用を再開した。この際21003F同様に連結面側のパンダグラフの再設置が行われ、21002の車端部に設置されていた清涼飲料水の自動販売機が撤去されてロングシートに戻されている。また16003F同様、車内放送で日本語と英語の案内をするようになり、運賃表示器もLCDに変更され、英語表示もされるようになった。2018年6月には21002の種別表示板が南海時代の丸板に変更され、21001も同年7月に丸板に変更された。
 
井川線(南アルプスあぷとライン)

 急勾配日本一!秘境行き南アルプスあぷとラインが想像以上に​面白い!

、中部電力から運営受託している井川線(南アルプスあぷとライン・千頭駅 - 井川駅 25.5km)を有し、井川線は日本唯一のアプト式鉄道として、全国に知られる。

大井川鐵道の井川線のアプト区間を運行する列車。
井川線は日本唯一のアプト式鉄道として、全国に知られる。
最急勾配・90 ‰ (5° 08 ′)(パーミル)、(1000m進むと90m上がる) ラック方式 アプト式(アプトいちしろ~長島ダム間)
アプト区間専用の電気機関車 ED 902
長島ダム駅でED902電気機関車を切り離し、ディーゼル機関車で推進運転で運行する!
美人の車掌さんが、機関車の連結や切り離し作業を行う!
井川線は、静岡県榛原郡川根本町の千頭駅と同県静岡市葵区の井川駅とを結ぶ大井川鐵道の鉄道路線である。南アルプスあぷとラインの愛称がつけられている。夏は涼しくて、林間を進む列車の窓から涼しい風が飛び込んでくる!井川線の夏は最高です

 

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