計算科学センター駅【兵庫県】(ポートライナー。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市中央区南部、ポートアイランド2期地区の南端近くに位置するポートライナーの駅で、駅近くの理化学研究所(理研)にはスーパーコンピュータ「富岳」があり、駅前には「神戸どうぶつ王国」がある、
計算科学センター駅 (けいさんかがくせんたーえき。Keisan Kagaku Center Station) です。
 
尚、『神戸どうぶつ王国・「富岳」前。Kobe Animal Kingdom,Fugaku Mae』の副駅名が付与されています。
 
 
駅名
計算科学センター駅 【副駅名:神戸どうぶつ王国・「富岳」前】 (P 08) 
 
所在地
兵庫県神戸市中央区   
 
乗車可能路線
神戸新交通:ポートアイランド線 (本線) 【愛称:ポートライナー】    
  
隣の駅 
三宮方…………医療センター駅  
神戸空港方……神戸空港駅  
  
訪問・撮影時
2021年6月
 
 

計算科学センター駅は高架駅で、ポートアイランド南部を東西方向に延びる幹線道路の南側歩道上に駅が設置されています。
3階にホームがあり、直下の2階に駅舎・改札口があります。
デッキを介して南北に出入口がありますが、上下方向エスカレーターとエレベーターは南側出入口にしかありません(北側はデッキで直結している神戸医療イノベーションセンターのEVを利用可能ですが、利用は開館時間のみに限られます)。また、デッキは南北自由通路(幹線道路の歩道橋)を兼ねています。
駅前広場は整備されていません。駅前の幹線道路沿いにバス停留所が設けられています。
 
写真は北側出入口です。南を望む。幹線道路北側に階段があり、後方に神戸医療イノベーションセンターがあります。
線路高架下2階の右側に改札口があります。デッキをそのまま直進すると南側出入口です。
 
 

駅前(北側)です。北側出入口より北を望む。左後方に改札口があります。
正面のビルは神戸医療イノベーションセンターで、2階出入口にデッキが繋がっています。
 
 

こちらはホームより北を望む。右手に神戸医療イノベーションセンターがあります。
駅周辺は神戸医療産業都市に指定されており、研究施設や医療施設が多く立地していますが、開発途上で空き地も多いです。住宅や商店は見られません(一部の施設内に喫茶店などがあります)。
今は市民広場駅前にある「神戸ポートピアホテル」をはじめ、遠方には六甲の山々も見えますが、開発が進むと見えなくなるかもしれません。
 
 

こちらは南側出入口(東側)です。西を望む。
左に階段のみの出入口があり、右にエレベーター出入口があります。階段出入口の裏手には上下方向ESを有する西側出入口があります。
駅の右側を幹線道路が前後方向に通っており、その上には北側出入口へのデッキが見えます。
高架下1階は通り抜け可能で、この1階部分が実質的に当駅の駅前広場になっています(自動車進入不可)。
そして駅の左には「神戸どうぶつ王国」があります。
 
 

駅前(東側)です。南側出入口(東側)より東を望む。左後方に改札口があります。
右手には副駅名にもなっている「神戸どうぶつ王国」があります。2006年に「神戸花鳥園」としてオープンしましたが、2013年に当時の運営会社が経営破綻し、翌2014年に「神戸どうぶつ王国」としてリニューアルオープンしました。現在も花や鳥が展示・飼育されています。
また、約300m先にある港島9丁目交差点より先は港湾地区で、倉庫や物流施設などが立地しています。住宅は見られず、商店もほとんどありません。
 
 

南側出入口(西側)です。北東を望む。
こちら側には上下方向エスカレーターしかありません。ESの反対側には階段があり、左奥の高架下にはエレベーター出入口があります。
駅の左を幹線道路が前後方向に通っています。右前方には「神戸どうぶつ王国」が見えます。
 
 

駅前(西側)です。南側出入口(西側)より西を望む。右手にエスカレーターの出入口があります。
駅西側は研究施設が立ち並んでいます。手前には神戸大学統合研究拠点が、その奥にスーパーコンピューター「富岳」がある理化学研究所計算科学研究センターと、兵庫県立大学神戸情報科学キャンパスなどが入居する計算科学センタービルがあります。その先に甲南大学ポートアイランドキャンパスがありますが、さらに先(西)は港湾地区になり工場が立ち並んでいます。駅西側や南側も住宅や商店(路面店)は見られません。
 
 

2階にある改札口です。西を望む。計算科学センター駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
右が北側出入口(神戸医療イノベーションセンター方面)、左が南側出入口(左後方が神戸どうぶつ王国方面、左前方が理研方面)です。
計算科学センター駅は無人駅で(駅員が配置される時間帯があるかもしれませんが)、改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3通路あり、中央が幅広通路です。右端には窓口があります(但し、無人駅ですが)。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
また、改札内にはトイレ・多機能トイレ(いずれも男女別)と飲料自動販売機が設置されています。飲料自動販売機は改札外(後方)にもあります。
そして3階にあるホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
尚、計算科学センター駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは約650m南東の「デイリーヤマザキ」で、遠いです。
 
 

時刻表と一体になった建植式駅名標です(1番線)。電照式かどうかは不明です。
ポートライナーの標準デザインで、駅ナンバリングも併記されています (P 08)。
駅ナンバリングの「P」はポートライナーを意味していると思われます。
副駅名『神戸どうぶつ王国・「富岳」前』も併記されています。
尚、当駅は2006年に「ポートアイランド南駅」として開業しましたが、2011年に当時世界一のスパコンだった理研・富士通の「京(けい)」にちなんで「京コンピュータ前駅」に改称されました。しかし「京」は陳腐化してシャットダウンし、2021年に新スパコン「富岳」が運用開始したため、再び駅名改称の運びとなりましたが、多額の費用を要する改称をもうしたくないのか、スパコンが変わっても正式駅名を変えなくても済むよう、2021年6月19日に「計算科学センター駅」へと改称されました。「富岳」は変更が容易な副駅名での使用にとどめています。
 
 

計算科学センター駅は島式ホーム1面2線の高架構造で、西南西~東北東方向にホームが延びています。
右(北)が1番線で下り神戸空港行きおよび三宮方面からの当駅止まり、左(南)が2番線で上り三宮方面(当駅始発を含む)です。当駅からループ線(支線)の南公園駅、中埠頭駅、北埠頭駅への直通列車は設定されていないため、これら3駅へは市民広場駅で乗換となります。
ホーム有効長は6両分です。ポートライナーの6両編成は1981年の開業当初より変わっていません。将来的には8両編成化の構想もあり、もし実施に向かうとホームが延伸される事になります。
フルスクリーンタイプのホームドアが設置されていますが、天井側は開いているので、ホームは完全な密室ではありません。また、ホーム幅はやや広くなっていますが、階段部分などは狭いです。
上屋はホーム全体と線路上の大半に設置されていて、雨が上の隙間から降り込まないように配慮されています。
ホームにはベンチが設置されています。
写真は1番線より三宮方を望む。
 
 

こちらは2番線より神戸空港方を望む。左が1番線、右が2番線です。
駅名標のラインカラーは1番線(青)と2番線(緑)で違います。
手前から上りエスカレーター、階段、エレベーターの順に配置されています。
発車標は3色LEDが使用されています。
 
 

2番線より三宮方を望む。
もしホームが8両対応に延伸されるとなると、こちら側に2両分追設されると思われます。
この先、左手に神戸大学(神大)や理化学研究所(理研)の研究所を見て西南西へ走り、やがて90°右へカーブして進路を北北西へ変えます。その後は右手に研究機関などを、左手に工場などを見て走り、前方に医療機関が見えてくると医療センター駅へと至ります。
 
 

1番線より神戸空港方を望む。
すぐ先の上下線間に引上線が1本あり、一部設定されている当駅折り返し列車が使用するほか、強風時などに空港島への橋を走行できない場合は当駅止まりとなるため、その際も折り返しに使用されます。
この先、右手にある「神戸どうぶつ王国」と、左手に見える神戸医療イノベーションセンターや開発途上の空地の間を東北東へ走り、引上線が途切れるとすぐに90°右へカーブします。その後は港湾地区の中を南南東へ走り、やがて左側を並走する空港連絡道路と一緒に神戸空港連絡橋【愛称:神戸スカイブリッジ】を渡ります。中央部は結構な高さになります。神戸スカイブリッジを渡り終えると空港島に入り、左手に上組の倉庫を、右手に駐車場と関空行きの高速船「ベイ・シャトル」が発着する神戸空港海上アクセスターミナルを見ながら走りますが、右前方には神戸空港駅と空港ターミナルビルが見えます。しばらくして右カーブで進路を西に変えると、左手に神戸空港の滑走路や格納庫を見て走りますが、運が良ければ車窓から飛行機を見る事ができます。そして左前方に空港ターミナルビルが近づいてくると、程なくして終点の神戸空港駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が計算科学センター駅で下車(乗車)したのは2019年と2021年の計2度です。2019年は京コンピュータ前駅時代に2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。そして2021年は現駅名に改称されたため、早速訪問しました。駅は1面2線の高架駅で、2006年に延伸された区間にある駅なので構造が新しいです。駅のすぐ南側には「神戸どうぶつ王国」があり、駅西側には「富岳」を有する理化学研究所があります。その他に大学のキャンパスや工場もあり、乗車人員は年々右肩上がりです。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り換えて三宮駅で下車します。そしてポートライナーの神戸空港行きまたは計算科学センター行きに乗り換えて当駅下車です(中埠頭行きまたは北埠頭行きには乗らないで下さい)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですとJR神戸線、阪神電車、阪急電車で三ノ宮駅、神戸三宮駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。ポートライナーへの乗換はJRが一番楽で、阪急からですと遠いです。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、飲食店はありません。最寄りのコンビニは約650m南東の「デイリーヤマザキ」になります。必ず事前に用意して下さい。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
ポートライナーを乗り鉄される際は、ぜひ一度は計算科学センター駅でも途中下車されてみて下さい!
そして「神戸どうぶつ王国」へお出かけの際はポートライナーをご利用になり、駅も観察されてみて下さい!
  
(参考:神戸新交通のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)