(前回記事の続き)
(動態保存蒸気機関車 @明知鉄道明知線 明智駅)
★過去記事↓↓↓
岐阜県恵那市を走る"明知鉄道”の旅
昔の国鉄路線を引き継いだ第三セクター鉄道。
国鉄を転換した小さな鉄道は、旧 国鉄時代の雰囲気が残る。
恵那発 明智行き普通列車に乗車中。
飯沼駅を過ぎ、27‰(パーミル)の勾配を下っていく。
阿木(あぎ)駅
(※走行画像は基本的に後方車窓)
飯羽間(いいばま)駅
極楽(ごくらく)駅
2008年(平成20年)に開業した、明知線で最も新しい駅。
觔斗雲(きんとうん)のオブジェ。ベンチも觔斗雲形。
岩村(いわむら)駅
相対式ホームの2面2線で、明知線で唯一列車行き違いが可能な有人駅。
乗客の大半はここで下車
岩村駅は、鎌倉時代に築城された日本三大山城の「岩村城」の城跡や、古い街並みが続く重要伝統的建造物群保存地区の岩村本町通りの最寄駅。
10〜16時の窓口営業時間内のみ窓口で硬券乗車券等も販売
駅構内には、2004年(平成16年)まで岩村駅で実際に使用されていた腕木式信号機がオブジェとして保存されている。
恵那行き上り普通列車と交換
反対側の上り線ホームは、構内踏切を渡る。
1999年(平成年)に富士重工業で製造された「アケチ10形13号」。登場当初の座席は、セミクロスシートだったが、その後、ロングシート化された。現在、明知鉄道で活躍している車両は全てロングシート。
花白温泉(はなしろおんせん)駅
山岡(やまおか)駅
恵那市山岡町は、朝晩の寒暖差が大きい気候を生かし、寒天作りが盛ん。
明知鉄道開業時に導入された「アケチ1形1号」が保存
この「アケチ1形」車両は、駅構内にある「山岡駅 かんてんかん」の付属施設「森の列車カフェ」として利用されている。
明知線2つめの峠越え
野志(のし)駅
30‰の急勾配途中に駅があり、鉄道駅の中では、同じ明知鉄道の飯沼駅に続き全国第3位の急勾配上の駅となっている。
午前10時06分、終点の明智(あけち)駅到着
ちょうど、側線では、動態保存の蒸気機関車が車庫へ後進で移動中。
地元の明智小学校で静態保存されていたC12形224号機蒸気機関車が、2013年(平成25年)に明智駅構内に移され動態保存を開始。
明知鉄道では、将来的に蒸気機関車運行を目指し、現在は明智駅構内でコンプレッサーによる圧縮空気を動力として蒸気機関車を運転。不定期ながら体験乗車等のイベントを開催している。
蒸気機関車の後ろには、車掌車(ヨ8000形「ヨ18080」)を連結。年に数回開催される体験乗車イベント時には、運転室助手席や車掌車に乗車できる。
明智駅は、1面1線の駅
ここ明智町は、戦国武将・明智光秀の出生地とされるが、諸説ある。(岐阜県可児市明智が出生地とする説もある。)
C12形224号機は、1940年(昭和15年)に製造、1973年(昭和48年)に廃車となるまで旧国鉄明知線をはじめ各路線で活躍した。
コンプレッサーによる圧縮空気でゆっくり後進し、車庫に入る。
明智駅は車両基地を有する。
側線には、明知鉄道開業時のレールバス「アケチ1形」の廃車体が留置
ヘッドマークの数々
明知鉄道では、車内でグルメを楽しめる様々なイベント列車(食堂車)を運行している
「おばあちゃんのお弁当列車」「懐石料理 寒天列車」「枡酒列車」「きのこ列車」「じねんじょ列車」などを運行(予約制)。
また、急行「大正ロマン」号を一日一往復運転(平日の月曜日は運休)
明智駅は1999年(平成11年)に「中部の駅百選」に選定
隣の側線には、「アケチ10形12号」
駅舎内。有人駅で窓口で硬券乗車券等も購入できる。
明知鉄道オリジナルグッズも販売
明智駅発車時刻表
駅待合室
明智駅の駅舎外観
明智駅前のバス乗り場。恵那市自主運行バスと東濃鉄道バスが運行。
明智駅は、明知鉄道本社所在地で、
山あいの旧恵那郡明智町の中心地。
「日本大正村」として、大正時代の街並みや建物を保存。
明知鉄道は、「明知」と「明智」の文字が混在する。
「国鉄明知線」「明知鉄道明知線」と、「明智駅」と漢字が異なる。
これは、明治時代の町の名称は「明知」だったが、戦後の町村合併で「明智」になった。しかし、国鉄時代から鉄道名は「明知」のまま。明知鉄道発足時に駅名だけ「明智」に改称されたためである。
明智から岩村へ
折返しの
明智(あけち)駅 午前10時27分発の恵那行き上り普通列車に乗車
午前10時48分、岩村(いわむら)駅に到着
ここで下車。
明智行き下り普通列車と行き違い
「アケチ10形13号」気動車
恵那行き上り普通列車発車
明智行き下り普通列車も発車
岩村駅は、沿線唯一の行き違い可能駅
引込線にはモーターカーが留置
2番線の裏には草に埋もれた線路が残る。
2004年(平成16年)まで岩村駅で実際に使用されていた腕木式信号機をオブジェとして保存
この構内踏切を渡り、駅舎側へ。
駅舎側ホームには、腕木式信号機の操作テコも保存されている。
ここ恵那市岩村町は、日本三大山城の岩村城の城跡が残る地。岩村城は女城主(織田信長の叔母)「おつや」が統治していた城。
(※2017年(平成29年)テレビ放映のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の井伊直虎とは異なる。井伊直虎は、遠江(現在の静岡県浜松市)にかつて存在した井伊谷城の城主)
岩村駅前から古い街並みへ
恵那市自主運行バス「上矢作線」の岩村歴史資料館前行きに乗車
岩村歴史資料館前行きバスは休日に一日2便のみ。
岩村歴史資料館までは、徒歩でも15分程度で行ける。
「岩村駅前」バス停、午前10時55分発。
バスには、他に乗客はいない。僅か3分程の乗車。
「本町」バス停、午前10時58分着。ここで下車。
重要伝統的建造物群保存地区の岩村本町通りに到着。街並み散策へ。