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2021年7月3日に発生した熱海市の土石流、その影響で東海道新幹線は三島駅〜小田原駅間が一時不通となったために新大阪駅〜東京駅間では20本以上の列車が途中駅で運転を打ち切るなど大混乱に陥りました。そのため、東海道新幹線では小田原駅から東京方面、三島駅から大阪方面へ向かう臨時列車を深夜に臨時運転、もはや『夜行新幹線』の様相を呈する状態となった。

【ことの発端は『土石流』】
消防庁の発表によると、2021年7月3日10時30分ごろ、静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生し土砂が東海道新幹線・東海道本線の盛土下にある開口部(河川・道路)を通過するかたちで東海道本線よりも海側を走る国道135号線をも飲み込みました。消防庁・統合幕僚監部(自衛隊)・警察庁では東京消防庁・神奈川県内の各消防機関・第1師団(陸上自衛隊:第34普通科連隊・第1戦車大隊・第1施設大隊基幹)・航空自衛隊・警視庁(および東北・関東甲信越・東海・近畿の各警察本部)などを基幹とする緊急消防援助隊・災害派遣・広域緊急援助隊を現地に順次派遣しており、熱海市消防本部・静岡県警察本部・静岡県内の消防機関ら地元部隊とともに人命救助活動をおこなっています。

[現地へ向かう自衛隊・消防・警察の諸部隊]


[自衛隊:活動状況]



【東海道新幹線は21時過ぎに『安全確保ができない』ため『終日運休』に】
東海道新幹線では土石流の発生直後よりこの区間で徐行運転・一時的な運転見合わせを繰り返しながら列車の運転を継続していましたが、21時ごろに「安全確認がこれ以上実施できない」として小田原駅〜熱海駅間の列車運行を中止すると発表しました。

【駅や駅間で大量の列車が運転見合わせに】
これにより行き場を失った列車が駅や駅間に大量停車する事態が発生、東京駅〜品川駅間では合計8本の下り列車(小田原駅1本、新横浜駅2本、品川駅1本、駅間(列車走行位置上)4本)と1本の上り列車(小田原駅停車中)が、三島駅〜新大阪駅間にかけてでは確認できただけで20本以上(駅停車中・駅間停車など)の上り列車が抑止される事態となり、東京に戻る手段がある小田原・新横浜・品川停車中の列車は別として、駅間停車中の列車や三島以西の駅に停車中の列車では東京方面にも、大阪方面にも行くことができず、駅間停車中の列車に至っては列車から出られないという最悪の事態へと発展してしまいました。

【小田原駅以東:小田原駅では東京行き「こだま」で折返し】
比較的早くに動きがあったのは小田原駅以東の列車、新横浜駅・品川駅停車中の3列車は東京まで帰る手段があるうちに新横浜・品川の各駅で運転打ち切りを決定しました。また、小田原駅では駅間停車中の列車(のぞみ105号)・小田原停車中の下り列車(こだま753号)の乗客を小田原駅停車中の上り列車(こだま744号)に移して東京へ向かいました。また、後続の「のぞみ107号」「ひかり661号」「こだま805号」も小田原駅で折り返し臨時『こだま826号・828号・830号』として東京へと戻っていったようです。

[実際に乗車していたと思われる人の投稿(1)]
「のぞみ105号」に乗っていた人は副本線停車中の「こだま」との間に仮設された通路を通り『こだま744号』に乗り換えた模様。

[実際に乗車していたとみられる人の投稿(2)]

[実際に「のぞみ107号」に乗っていたとみられる人の投稿]
この方は東京駅到着後、東京駅に手配された『列車ホテル』で一夜を明かしたようです。

【三島駅以西:三島駅始発の「ひかり・こだま」、豊橋駅始発の「こだま」を運転】
三島駅では「ひかり518号」が停車した状態で運転中止となり、この列車が折り返しで臨時『こだま523号』として途中駅で下ろされた乗客を拾いつつ新大阪駅へ向かいました。また、その後三島駅に到着した列車や駅間停車中の列車に対しては三島駅始発の臨時『こだま827号』、豊橋駅始発の臨時『こだま829号』が途中駅の臨時停車・臨時終着駅で降りた乗客を拾いつつ新大阪駅へと向かっていった。



[三島駅以西の状況(1番上は引用リツイートです)]
多数の列車が臨時で終着駅となった三島駅では、臨時「こだま」で大阪・名古屋方面へ戻る人、三島駅で手配された「列車ホテル」で一夜を明かした人、近隣ホテルの部屋を確保できた人、迎えを手配してもらった人、そもそも三島駅が目的地だった人、熱海駅まで徒歩で行くことを選択した人、その先の移動手段に困った人などが入り乱れる事態に。巻き込まれた人の中には『間寛平さん』のような芸能人もいたようで、間さんは結局「こだま827号」で新大阪に戻るったのことでした。

前の三島駅停車中の車両が何をしているのか全く分りませんが
・・・こんなセリフ初めて聞きましたよ。

[名古屋以西:新大阪駅の終電が2時前に発車する事態]
山陽新幹線から直通してくる「のぞみ76号」「のぞみ78号」は新大阪駅で長時間の抑止を受けることになり、最終列車となった「のぞみ78号」が名古屋の着いたのは3時過ぎ。乗っていた人はいたのか、気になるところです。


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