JR東日本スハフ42形(リニューアル前) | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

書き出しは懐かしい機関車の姿からスタートですが、JR東日本では甲種輸送やイベント列車牽引のための機関車を保有しており、数を減らしつつも各地で活躍を続けています。

 

EF64のマイナーチェンジ版のトップナンバー、1001号機もその中の1両です。現在は登場時の国鉄塗装に戻されていますね。

 

さて機関車はこれくらいにして、メインとなるのはこちら、人気が高いぶどう色の旧型客車です。

 

今回乗車したのはスハフ42形、急行列車用として登場し、晩年は普通列車として運用された一般型客車です。なおヘッドマークを見てお分かりの通り、2020年のリニューアル前の姿ですのでご了承下さい。

 

それでは参りましょう、まずはデッキ、ドアからです。かつては手動式の開き戸でしたが、現在は自動戸締めとロックが出来るように改造されています。大井川鐵道や津軽鉄道では今も手動式のままで残されていますが、この車両が走る線区ではさすがに不安があったのでしょう。

 

スハフの「フ」にあたる車掌室です。貫通構造のため、通路を挟んで両側に部屋が配置されています。仕切り扉からは機関車のお顔を目前でどーんと拝むことが出来ます(笑)

 

車内です。紺色モケットのボックスシートが整然と並ぶ、(先を辿ればもっと先輩はいますが)その後の客車・気動車・電車に波及する急行型車両の源流の一部がこれになっています。ただ目につくところで外観こそぶどう色なものの、木の床で無かったりするところでちょっと残念に思う人も多いそうな。客車近代化過渡期の車両なので仕方ないですね。

 

車端部です。右側に何か板が置かれていますが…何のためのものなんでしょう(スロープ?)。仕切り扉は引き戸式、この時は開きっぱなしにされておりました。

 

横には温度計が有り、JNRのマークも残されています。「高客」と、かつての高崎客車区の手書き表記も見られます。

 

天井です。これ以前の客車は照明が1列のみでどうしても暗くなっていたそうですが、このグループからは2列配置になり飛躍的に照度が向上したそうです。現在はLED灯化され、片側のみ点灯という形に変わっています。なお冷房はもちろん無し、夏場は外からの風と扇風機が涼となります。

 

その窓です。一枚窓で開閉可能、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。柱部分にはコート掛けが備えられています。

 

座席です。全て4人掛けのボックスシートとなっています。

 

特徴的なのはフレームに取り付けられた通路側の頭もたせと栓抜きですね。頭もたせは夜行運用時にもたれられるということで好評だったようで、今で言えばN700AやN700Sのようにヘッドレストの両サイドを改良させたようなものだったんでしょうね。栓抜きがここにあるのは窓側にテーブルが無かったためで、テーブルが設置され出すとそっちに移るようになりましたね。なお灰皿はさすがに撤去され封鎖痕が残っています。