Nゲージのお立ち台を作る。(1)構想 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

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 我が家に飾ってある水彩画と鉄道模型(Nゲージ)のハイブリッド作品です。

 額縁のサイズはSM(サムホール)ですから、227mm×158mmの小さなものです。

 実は、私、とある絵画のサークルに属しております。加入した動機は、「来るべきレイアウト制作のために、背景画を描く技量を磨きたい。」でした。そんな邪な動機では技量が上がる筈もないのですが、一丁前にサークルの作品展に参加しております。この作品は、数年前の作品展に出品したものです。師匠は、「絵画展にこんなものを!」とお冠でしたが、来場者の皆さんには、思いのほか楽しんでもらえたようです。

 我が家では常設展示なので、いつも見ているのですが、昨日、久しぶりにしげしげと眺めていたら、Nゲージのお立ち台を作りたい思いが沸き上がって、押さえられなくなりました。

 お立ち台を作りたいと思った理由は、いくつかあります。

 

理由その1

 16番レイアウトのストラクチャー制作に少し疲れ、猛烈にシーナリィを作りたくなったから。

 

理由その2

 Nゲージのコレクションも活かさないと可哀そうだから。

 この道に入って以来、16番とHOがメインですが、16番のプラ製品が出回る以前、16番ではとても手の出ない蒸気機関車や特急編成などをNゲージで集めた時期がありました。オークションで処分しようかとも思いましたが、活躍の場を作ってあげることにしました(そのうち、「小レイアウトを作る」などと言い出しかねませんね)。

 

理由その3

 そろそろバイクに乗りたくなったから。

 これだけじゃ何のことかわかりませんよね。私はバイクツーリングも大好きです。みなさんのブログなんかを見てると、鉄道&バイク好きという方や、模型&バイク好きという方は意外と多いようで、私もその一人です。コロナ予防の自粛は今しばらく必要でしょうが、夏も来ることだし、誰とも接触しないソロツーリングなら大丈夫かなと思っていまして、ツーリング先の景色を背景に、お立ち台を撮影しようと目論んでいるわけです。

 

制作の条件

 これが私の愛車、MT25ツーリングスペシャルです。YAMAHAのMT25に、「アルマックス」のスクリーンと「ヘプコ&ベッカー」のサイドバッグを装着しました。お立ち台の条件は、このサイドバッグに入ることです。

どんなお立ち台にするか。

 どんな背景にも違和感なく溶け込むようなものがいいですね。例えば、線路の両側に田んぼを作ったとしましょう。これを海辺で撮影すると、田んぼの向こうがいきなり海、ということになります。そうならないために、お立ち台の線路の向こうのシーナリィは見えなくていいわけです。線路の向こうが見えない、ということは、線路が高い位置にあればいい。すなわち、線路は築堤の上にあればいいのです。

 勿体ぶって書きましたが、少し考えれば当然のことですね。

 さて、背景とのつながりを一番に考えると、築堤だけのお立ち台が一番いいのですが、私には、どうしても作りたいものがあります。

 それは、トンネルです。

 鉄道模型が欲しくて仕方がなかった頃に読んだ水野良太郎さんの「鉄道模型入門」に、レイアウトに関して、こんな意味の一節がありました。

 

~汽車は、遠くからやってきて、やがて「ああ、行ってしまった」と思うものである。それをずっと見せているのはいやらしい。トンネルで隠しなさい。~

 

 ご本人のレイアウトは、デキシー・キャノンボール鉄道も鷲津加美鉄道も、トンネルはなかったように思われますが、この言葉は、正鵠を射たものだと思います。

 私の白縫鉄道川正線にもトンネルはありません。何となく、水野さんに申し訳ない気がしていて、ここで名誉挽回です。

 サイズ的な懸念はありますが、築堤とトンネルを組み合わせたお立ち台が作れたらいいな、と思っています。

 まずは、お立ち台のサイズの確認から始めることにしましょう。

 あくまで本線は16番ですから、こっちはぼちぼちと進めます。

 ご訪問ありがとうございました。