JR北陸地区の鉄道を見てみる③ | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 


今回はJR北陸地区の鉄道を見てみる③ということで、あいの風とやま鉄道をご紹介したいと思います。


前回の続きですので投稿をご覧になられていない方はぜひご覧ください!

JR北陸地区の鉄道を見てみる②



あいの風とやま鉄道とは

20153月に北陸新幹線の長野駅〜金沢駅までが開通し北陸新幹線と並行する北陸本線がJRから経営分離され富山県の区間を引き継いだ鉄道会社です。路線は倶利伽羅駅から富山駅を経由して市振駅間となっています。



会社名の由来、あいの風とは日本海沿岸で春から夏にかけて沖から吹く北東の風の富山県内での呼び名で古くから豊作や豊漁を運ぶ風として県民に親しまれているそう。このあいの風を県域東西を横断する路線に見立て、県民に豊かさや幸せを運び届けまた県民に愛される鉄道を目指すという経営理念を表しているそうです。


それではあいの風とやま鉄道の一番の主要駅である富山駅から見ていきましょう。



★JR あいの風とやま鉄道 富山駅 南口

駅前には富山地方鉄道の路面電車が直結しています。

あいの風とやま鉄道 改札


北陸新幹線 改札

JR西日本高山本線、北陸新幹線と共同駅となっていて駅は2021年現在、在来線はあいの風とやま鉄道が新幹線はJR西日本が管轄しています。


あいの風とやま鉄道 富山駅名標

海側と山側で色が異なります。

 

あいの風とやま鉄道富山駅プラットホーム

ごく普通の24線に見えますが、よく見ると右側に車止めがあり25線となっています。

これはJR高山本線のホームです。高山本線とは岐阜県の岐阜駅を起点に高山駅と猪谷駅を経由して富山県の富山駅までの225.8kmを結ぶ鉄道路線です。岐阜駅〜猪谷駅まではJR東海管轄で猪谷駅〜富山駅間がJR西日本管轄となっています。なので前回紹介したJR七尾線とは違い離れ孤島にはなっていません。しかし青春18切符などJR各社のみ使える乗車券は北陸本線から第三セクター鉄道に乗ることができず、大阪側から富山方面に向かう際は岐阜駅を経由して高山本線で行く必要があります。


富山駅3番ホーム(高山本線ホーム)



キハ120300番台

高山本線JR西日本管内で普通列車は、キハ120が使われ特急列車(ひだ号)にはキハ85系が使用されます。


それではいよいよ車両の紹介です。


自社保有車両


20153月にJR西日本から経営分離された際に譲渡された車両と2019年度から新造した車両があり車両基地は富山総合車両所運用検修センターの一部を使用した形となっており全般検査や重要部検査などの大きな検査はJR西日本の金沢総合車両所松任本所に委託しています。


全所属車両、交直流電化両対応車ですが当社管内は全て交流電化区間となっています。


あいの風とやま鉄道線 専用車

★5210番台(2次車)

2235500番台とほぼ同じ顔をしたタイプです。2009年〜2011年の間に製造され当初はJR西日本の北陸本線などで活躍していました。そして20153月にJR西日本から経営分離された際に譲渡されました。

AK0116編成の216編成が在籍しています。

なおあいの風とやま鉄道所属の521系は山側に向かって緑色、海に向かって青色と側面のデザインが異なっています。


★5211000番台

227系や225100番台などとほぼ同じ顔をしたタイプです。1000番台はJRから経営分離された後、あいの風とやま鉄道になってから製造された車両です。後ほど紹介する413系の置き換え用として製造されておりいずれは全ての413系を置き換える予定となっています。

2021年現在、AK1719編成の23編成が在籍しています。



この上記車両(19編成)があいの風とやま鉄道線(倶利伽羅駅〜市振駅間)で活躍しています。なお、IRいしかわ鉄道・えちごトキメキ鉄道と相互直通運転をしています。


IRいしかわ鉄道へは倶利伽羅駅〜金沢駅まで乗り入れIRいしかわ鉄道からは倶利伽羅駅〜富山駅まで乗り入れる形となっています。


なお倶利伽羅駅まで乗り入れる全列車は、IRいしかわ鉄道線に直通して金沢駅まで走ります。


富山駅から泊駅間ではあいの風とやま鉄道保有車両にて運行され


県境区間である泊駅〜市振駅間ではえちごトキめき鉄道車両による泊駅〜糸魚川駅・直江津駅間の折り返し運転が多くなっています。


ですが12往復はあいの風とやま鉄道の車両が糸魚川駅まで乗り入れる運用が存在するなどの運用もあります。



あいの風とやま鉄道の保有車両はまだあります。

413系電車 (AM05編成)

かつて北陸本線の普通列車や急行列車など幅広く活躍した車両で20153月にJR西日本から経営分離された際に譲渡されました。

2021年現在、AM0105編成の34編成が在籍していましたが、AM01編成は一万三千尺物語に改造されAM04編成は役目を上記でご紹介した5211000番台にバトンを渡し運用を離脱しAM02.03.05編成が普通列車として運行しています。なお残りの編成も順次運用を離脱し5211000番台にバトンを渡す予定となっています。


普通列車の3編成は朝夕のラッシュ時間帯を中心に運行されています。2021年のダイヤ改正では運用が3本あり編成数と運用数が同じなため普通列車用は全車、故障や検査がなければ1日で見ることができます。なお413系が運用に入れない場合は上記で紹介したあいの風とやま鉄道の521系電車が代走します。


★413系電車 (AM02編成)

AM02編成は新北陸色と呼ばれる白の塗装に青ラインが入った色でかつて北陸本線でよく見れましたが、現在はこの1本のみが新北陸色で大変貴重な編成です。


★413系電車 (AM03編成)

AM03編成は簡易改造をしたイベント列車とやま絵巻という愛称がついた車両となっています。普通列車としても活躍しますがイベント列車などでも活躍するそんな車両です。


まだもう1形式あります。


DE15形 (ラッセル車)

当車両は主に北陸本線で使用されたラッセル車(除雪車)でしたが、現在は新型ラッセル車のキヤ143に置き換えられ、20153月にJR西日本から経営分離された際に1004号機と1518号機があいの風とやま鉄道に譲渡されました。除雪用に使用します。


このほか、あいの風とやま鉄道には先程も記載しました。他県の第三セクター鉄道会社のIRいしかわ鉄道(石川県)やえちごトキメキ鉄道(新潟県)と直通運転を行なっているため、他社の鉄道車両が入線します。


IRいしかわ鉄道からは5210番台2次車、3次車のIR仕様が入線(倶利伽羅駅ー富山駅間)しえちごトキメキ鉄道からは、JR西日本姫路鉄道部に所属するキハ122.127を基に製造したET122形気動車が入線(市振駅ー泊駅間)します。


また、あいの風とやま鉄道の高岡駅ではJR氷見線、JR城端線に接続しています。この2路線は前回紹介したJR七尾線と同じで他のJR路線と連絡しない離れ孤島になっています。JR七尾線と違い、ほとんどのJR氷見線、JR城端線の列車が高岡駅発着で運行されますが一部時間帯、JR城端線からあいの風とやま鉄道線に入線し富山駅へ行く列車があります。ですのでJR西日本所属のキハ40.47形式が当路線に乗り入れています。


なお、あいの風とやま鉄道では普通列車のほか快速列車が運行されています。


あいの風ライナー


あいの風ライナー 表示幕

あいの風ライナーは全車指定席の快速列車です。JR北陸地区の鉄道を見てみる①で記載しました。特急列車は新幹線に移管されあいの風とやま鉄道線内は普通列車のほか貨物列車しか走っていませんので唯一の速達列車となります。


開業当初(20153)列車種別は快速列車に準じた扱いだったそうですが、20163月のダイヤ改正以降はライナーとして案内されるようになりました。


泊駅〜富山駅〜金沢駅間を平日の朝夕を中心に運行しており土曜・休日は運行はありません。全列車があいの風とやま鉄道所属の521系で運転されます。またIRいしかわ鉄道所属の521系は使われません。


なお、全車指定席なので乗車券の他にライナー券が必要です。料金は乗車区間にかかわらず均一で1回の乗車に300円かかかります。大人・小児とも同額です。ライナー券は金沢駅以外の本列車の停車駅とあいの風ライナーの車内で発売されます。


停車駅は


金沢駅⇄石動駅⇄高岡駅⇄小杉駅⇄富山駅⇄滑川駅⇄魚津駅⇄黒部駅⇄入善駅⇄泊駅  


です。


北陸新幹線開通前、北陸本線(JR西日本運営)だった頃に金沢駅以東で運行されていた特急列車が停車していた駅とほぼ同じ停車駅です。また安く乗ることができ便利な列車ですね。


現在も一部特急が停車する津幡駅は通過するので、IRいしかわ鉄道線内の停車駅は始発と終着駅である金沢駅のみです。


今回はJR北陸地区の鉄道を見てみる③ということで、あいの風とやま鉄道をご紹介しました。


続き→JR北陸地区の鉄道を見てみる④


ご覧いただきありがとうございました。

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