マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

楽しいリゾート列車 美味しいレストラン列車

明知鉄道の「寒天列車」|ヘルシーな寒天料理がいっぱい

鉄道コム

f:id:masa-tetsudo:20210503174524j:plain

カロリーがほとんどなく、食物繊維をたっぷり含んだヘルシー食材「寒天」を使った料理が楽しめる!岐阜県恵那市の「明知鉄道」の食堂車「寒天列車」に乗ってきました。

*この記事は2020年8月の情報を基に作成しています

普通列車よりのんびり走る急行列車

f:id:masa-tetsudo:20200804204611j:image

岐阜県恵那市にある「明知鉄道」は、昭和60年旧国鉄明知線を引き継ぎ運行している鉄道路線。路線距離は25.1km。「恵那駅」から終点「明智駅」まで11の駅を結んでいます。
写真のキャラクターは明知鉄道の「てつじい」。明智駅に動態保存されている「C12 244」がモチーフ、御年86歳の元気なじいちゃんです!

f:id:masa-tetsudo:20200804204725j:image

「山岡駅」がある恵那市山岡町は、細寒天の生産量日本一の町。寒天列車では、山岡の細寒天をふんだんに使った料理を、車窓を眺めながら楽しむ事ができます。

寒天列車は、月曜日を除く4月~9月に運行。他にも冬〜春の「じねんじょ列車」秋の「きのこ列車」など、季節毎にグルメ列車を運行しています。

www.masatetsudo.com

f:id:masa-tetsudo:20200804204717j:image

駅の窓口で受付を済ませ、こちらの通行手形を受け取ります。これはグルメ列車の乗客専用のフリー切符。帰りは好きな列車で自由に乗り降りができるのです。

f:id:masa-tetsudo:20200804204816j:image

窓口の向かいには、今日のグルメ列車の座席表。ここで事前に自分の席を確認しておきましょう。

f:id:masa-tetsudo:20200804204738j:image

発車の10分前に列車が入線。あの列車はなんだ!?

f:id:masa-tetsudo:20200804204709j:image

3両編成のうち1両は、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公「明智光秀」のラッピング列車でした。

f:id:masa-tetsudo:20200804204649j:image

車内もこんな感じで、カッコいい!

f:id:masa-tetsudo:20200804204741j:image

ちなみに寒天列車は、定期列車の「急行大正ロマン号」に連結する形で運行されます。この日は、後部2両が寒天列車、最前部1両は誰でも乗れる一般車両でした。

寒天料理でカラダもココロもきれいに!

f:id:masa-tetsudo:20200804204845j:image

では、寒天列車の車内へ。

f:id:masa-tetsudo:20200804204642j:image

テーブルにはすでに、本日の寒天料理がセットされています。楽しみ!

f:id:masa-tetsudo:20200804204820j:image

寒天列車の料理を作ってくださった、山岡駅前にある「かんてんかん」のおかあさんが、蓋を開けてきれいに並べてくれました。

f:id:masa-tetsudo:20200804204713j:image

おぉー!品数がすごい!美味しそう!!

早く食べたいところですが、まずは前菜の「ところてん」を頂きましょう。

f:id:masa-tetsudo:20200804204757j:image

これ!ところてんを「ぴゅーっ」て出すやつ。正式名称は「天突き」なんだって。

f:id:masa-tetsudo:20200804204729j:image

ところてんは三杯酢で頂きます。つるっつる、ぷるんぷるんで美味しい!

f:id:masa-tetsudo:20200804204841j:image

急勾配の登り坂が続く明知鉄道。ディーゼルエンジンが唸りを上げる中、車窓には目も暮れず目の前の寒天料理に目をキラキラと輝かせる私。

f:id:masa-tetsudo:20200804204638j:image

シート状の寒天を敷いたちらし寿司。

f:id:masa-tetsudo:20200804204702j:image

寒天の海苔巻き。

f:id:masa-tetsudo:20200804204801j:image

蕎麦つゆを寒天でジュレにした、寒天そば。

f:id:masa-tetsudo:20200804204706j:image

クルッと丸まった海老の真ん中に細寒天を詰めた、海老の寒天抱え。

f:id:masa-tetsudo:20200804204733j:image

寒天の胡麻酢和えは、サラダのようにさっぱり。

f:id:masa-tetsudo:20200804204813j:image

飛騨牛のローストビーフには、寒天のジュレを添えて。お肉が柔らかくて絶品!

f:id:masa-tetsudo:20200804204622j:image

つるっと喉越しのよい滝川豆腐にも、寒天を添えて。彩りも美しいですね。

f:id:masa-tetsudo:20200804204753j:image

もちろんスイーツも寒天。寒天の水羊羹と、寒天チーズケーキ。

f:id:masa-tetsudo:20200804204748j:image

玉子焼きとフルーツ以外は、すべて寒天を使った寒天料理。最初「こんなに食べきれるかな?」と思いましたが、終わってみたらペロリと全19品を完食。お腹はいっぱいですが胃が重たい事は無いのは、さすが寒天料理!

f:id:masa-tetsudo:20200804204646j:image

寒天には棒寒天と細寒天がありますが、水で戻したそのままの姿で料理に用いる事ができるのは、細寒天にしかできません。
今回頂いた料理の中にも「寒天海苔巻き」や「寒天の海老抱え」など、細寒天の姿を活かしたものが印象的でした。

f:id:masa-tetsudo:20200804204658j:image

車内では、料理に使われた細寒天や、寒天餅、寒天カステラなどの寒天食品も発売されています。自宅でも寒天料理に挑戦してみるのもいいですね!

f:id:masa-tetsudo:20200804204809j:image

カーブや急勾配が続く山の中を走る、寒天列車。

f:id:masa-tetsudo:20200804204626j:image

恵那から53分、寒天列車は終点の「明智駅」に到着。

明智駅の周辺は、町全体で大正時代の雰囲気を保存した「日本大正村」というテーマパークが広がっています。寒天列車のあとは、レトロな町並みを散策してみてはいかがでしょうか。

古い町並みが残る「岩村」で途中下車

f:id:masa-tetsudo:20200804204823j:image

復路の列車は、NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」のラッピング列車。

f:id:masa-tetsudo:20200804204721j:image

どこでも乗り降りができるフリー切符を使って、今回は「岩村駅」で途中下車。

f:id:masa-tetsudo:20200804204806j:image

国鉄時代からの、昭和の雰囲気が色濃く残るホーム。

f:id:masa-tetsudo:20200804204832j:image

「岩村駅」がある恵那市岩村町は、岩村城の城下町として栄えましたが、今でも当時の古い町並みが保存されています。

f:id:masa-tetsudo:20200804204634j:image

NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」の舞台にもなりました。

f:id:masa-tetsudo:20200804204654j:image

岩村町の名物なのが「カステーラ」。今から約200年前、オランダ人から製法を教わったお医者さんが町民に広めたのがきっかけなのだそう。

「岩村駅」から徒歩10分のところにある「かめや菓子舗」では、イートインでカステーラがいただけます。

f:id:masa-tetsudo:20200804204630j:image

ひとつひとつを型に入れて焼く、素朴でなつかしい味わい。製法・技術ともに変わらない、全国のカステラのルーツともいえる「カステーラ」。岩村に訪れた際はぜひ味わってみては?

関連リンク

関連記事

明知鉄道の「きのこ列車」|秋の味覚を食堂車で楽しむ - マサテツ〜楽しく美味しい列車旅〜

明知鉄道の「気動車体験運転」|出庫点検から始まる!アケチ10形を体験運転 - マサテツ〜楽しく美味しい列車旅〜

関連書籍

鉄道イベント情報

東武 SL大樹 新藤原駅発 運転(2021年7月20日) - 鉄道コム

富士急行 富士山駅10周年記念 特別列車 運転(2021年9月1日~) - 鉄道コム

500系 新大阪~博多南間(ツアー)(2021年9月18日) - 鉄道コム

SL人吉 熊本~鳥栖間 運転(2021年7月3日) - 鉄道コム

阪急 京都線リアル謎解きゲームイベント(2021年7月14日~) - 鉄道コム

明知鉄道公式サイト

www.aketetsu.co.jp