6月10日(木)

 

今日は『ぐんまワンデー世界遺産パス』を利用して、1日乗り鉄旅をしようと思います。とはいえ私は退職が決まってこそいるものの、当時はまだまだ多忙な会社員の身。明日は朝から仕事ということで、タイムリミットは17時くらいになるでしょうか。いくら高速を使う予定とはいえ、その時間から静岡へ帰るのもなかなかしんどいものがあるわけですが。とにかく今日は早朝から活動の予定・・・でした。

 

ところが目を覚ますと時刻は5時半を回ったところ。予定では沼田発6時08分の高崎行きに乗り、鉄旅をスタートさせるつもりでしたが、これではどう頑張っても間に合いません。ここから沼田駅までは意外と遠く、20分近くかかるのです。何たる不覚。基本的に私は寝坊することはないのですが、今回は5時に一度目覚めたものの、二度寝をしてしまったようです。まぁ凹んでいても仕方ないので、次の6時33分発に間に合わせるべく急いで身支度を整え、思い出の地『ファミリーロッジ旅籠屋沼田店』をあとにします。慌ただしい出発で、残念ながらセンチメンタルに浸るヒマはまったくありませんでした。

 

前述の通り沼田駅まではおよそ6㎞とかなり離れており、途中狭い道も通ることから6時33分には何とか間に合うという余裕のなさ。時間がなさ過ぎて駅舎などの撮影はできませんでしたが、とにかく間に合ってひと安心です。

 

今日はまず渋川駅から分岐する吾妻線に乗る予定ですが、その前に上越線の未訪問駅である群馬総社八木原の2駅に立ち寄ろうと思います。

 

 

 

 

 

両駅とも高校生が多く、撮影には難儀しましたが、無事訪問は達成。八木原発7時47分の吾妻線直通の長野原草津口行きに乗り、川原湯温泉駅を目指します。と記すといかにも川原湯温泉駅付近に用事がありそうな感じになるわけですが、当然そんなことはありません。沿線にGPS未登録の箇所があり、どこか適当な未訪問駅で折り返すのに、川原湯温泉駅が適当と判断したに過ぎないわけです。ただこの駅、一時民主党政権時に話題になった八ッ場ダムの建設に伴い旧線が水没する区間に位置し、線路の付け替えと駅の移設があったという、なかなか興味深い経緯を持つ駅で、結果この駅を選んで正解だったかと思います。

 

列車は渋川駅から吾妻線に入ります。

 

前橋高崎方面とは逆の方向になるため、車内は空いているだろうとの予想でしたが、意外にも高校生をはじめ多くの乗客が乗っています。ただその乗客のほとんどすべては、8時19分到着の中之条駅で下車していきました。

 

その後の車内はこんな感じ。

 

 

完全に貸し切り状態となりました。

 

2分停車ののち中之条駅を発車。その後は乗り降りとともになく、川原湯温泉駅には8時42分の到着。

 

 

眼下には吾妻川の流れが見渡せます。

 

 

 

 

 

移設開業は2014年(平成26年)とごく最近のことであり、駅設備はまだまだ真新しい感じ。周囲の景観と比較し、違和感を覚えるほどのキレイさです。人の気配が全くしないのが不気味にすら感じますが、平日朝の温泉地では仕方ないことでしょう。

 

川原湯温泉駅にはおよそ17分の滞在。8時58分発の列車に乗り、来た道を引き返すことにします。