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100円循環バスは博多駅を起点としてキャナルシティを通って天神に向かい、明治通りから大博通りを通って博多駅に戻ってくる路線で、内回りと外回りの2種類が存在していました。
当初は博多駅を出発して2周して終点となる便もありましたが、後に1周で終点となるものに統一。博多駅をまたいでの乗車はできなくなりました。
運行開始時には宣伝のため「天神からキャナルまで100円~♪ キャナルから博多駅まで100円~♪」という歌が制作され、福岡ローカルのテレビCMとして放映。
県民なら誰もが口ずさめるというレベルにまで浸透しました。
2011年には九州新幹線鹿児島ルート全線開業に合わせて快速便となる「天神ライナー」を運行開始。2015年に「100円ライナー」と名前を変え、土休日のみ運行を行っていました。
福岡の玄関口・博多駅、商業の中心・天神、大型商業施設のキャナルシティ、博多座など観光スポットを結ぶ形で運行されてきた100円循環バス。
初見ではわかりにくいとされる西鉄バス路線網の中でダントツのわかりやすさを誇り、福岡に遊びに来た観光客の方にも多く利用されてきました。
しかしながら、そんなドル箱路線の100円循環バスは突如廃止されることになります。
その理由は当時悪化していた運転士不足。
郊外と都心部とを結ぶ路線の減便を避けるため、他の系統で補完可能な100円循環バスが廃止されることになったのです。
2018年3月16日。この日を最後に「100円循環バス」「100円ライナー」は廃止され、博多駅→キャナルシティ→天神→キャナルシティ→博多駅を運行する「キャナルシティラインバス(CCLB)」に姿を変えました。
CCLBは従前の循環バスとは異なり、明治通りと大博通りを経由しない小回りルートとなり、運用数の減少に貢献しました。
その後、連節バス(都心循環BRT)の影響もあり、本数が年々減少。2020年には快速便が廃止となってしまいました。
さて、100円循環バスが姿を消したあとも100円運賃は継続されました。