佐々から松浦鉄道の旅を再開します。
1971年まで世知原線が分岐していた吉井駅、
土砂崩れで埋まった駅の上にそのまま2代目の駅を作ったことで有名な潜竜ヶ滝駅を経由し、列車は北西へと進んでいきます。
平戸市に入り、たびら昆虫自然園の最寄り駅・西田平に停車すると、次はいよいよたびら平戸口です。
13:44、日本本土最西端の駅、たびら平戸口に到着しました。
せっかくなので降りてみます。
普通鉄道では日本最西端の駅、たびら平戸口。
あちこちにそれを示す看板が掲げられています。
稚内、東根室、西大山、そしてこのたびら平戸口。
これで東西南北の端をすべて制覇しました…!
モノレール?なんのことやら…
平戸島への玄関口ということでけっこう駅舎は立派な造り。
松浦鉄道では数少ない有人駅の一つです。
その一角に鉄道博物館と書かれた部屋があったので入ってみました。
室内にはまだ松浦鉄道がJR九州の松浦線だった時代の鉄道部品がたくさん…!
松浦線から松浦鉄道に至るまでの歴史がここを見ればひと目でわかります。
世知原線のサボ…
こちらは松浦鉄道転換直前まで唐津~長崎間を唐津線・筑肥線・松浦線・佐世保線・大村線・長崎本線経由で走っていた急行平戸のサボ。
さらに以前には筑肥線を経由して博多発着だった時期もあるとか。
博多直通列車があったころ……想像できませんね…
部屋の中央には松浦線当時を再現したNゲージのジオラマが。
自由に運転できるようになっています。
しばらくの間キハ58で遊んでみました(笑)
室内には他にも松浦鉄道の風景写真やキハ185系で運転されたお召し列車の展示もありましたが、全部はとても紹介できません。
ご興味のある方は訪れてみてはいかがでしょうか?
最西端の駅訪問証明書も購入しました。
駅の外に出てみます。
駅舎の左側にはなぜか踏切の警報機が…
さらに不可解なことに腕木式信号機にからみつく巨大カマキリがいました(笑)
樹木で隠されて見えにくいですが、カマキリの下にあるのは石炭車セラ1形セラ2206号です。
九州鉄道記念館にも同型車(セラ1239)が保存されていますが、こちらもあとから来たスハネフ14に見づらい場所に追いやられるという不遇な状況に陥っています。
(参考) 九州鉄道記念館のセラ1239(2019.8.10撮影)
なんでセラ1形ばかりこんな不遇な目に…
さて、ここで遅めのお昼ごはんへ。
松浦鉄道車内でもらった観光パンフレットに載っていた、「平戸瀬戸市場」というところに行ってみます。
ここのレストランの一番人気、「平戸海鮮丼」をいただくことに。
平戸で獲れた新鮮なお魚を使った海鮮丼…!
マグロ、イカ、タイ、ブリ…どれも美味しいです。
鉄道旅では珍しく、地元のものをゆっくり味わうことができました。
いつもは時間がなくて簡単に済ませてしまうことも多いのですよね…
店内からは平戸島の様子が一望できます。
平戸島と九州本土をつなぐのがこちらの平戸大橋。
今日は行けませんが、いつかはあの橋を通って平戸に行ってみたいものです。
(幼い頃に行ったことがあるのですが、記憶にないのです…)
帰りに下の直売所に寄ってお土産を買うことに。
平戸で水揚げされた新鮮な魚介類がたくさん並んでいるのですが…
鉄道旅の宿命としてなかなか手を出せません(笑)
代わりに選んだのがこちら。
カスドースという平戸の伝統菓子です。
このお菓子はカステラを小さく切って、溶いた卵黄にくぐらせ、鍋で熱した糖蜜の中で揚げたあとにグラニュー糖をまぶした、まさに甘々なお菓子。
甘々が好きな私にはぴったりのお菓子で、前から気になっていました。
家に帰ってから楽しむことにします。
買い物も終わり、駅に戻って松浦鉄道西九州線の旅を続けます。
続きは次回。
★乗車データ
松浦鉄道西九州線 340D 普通 伊万里行き 佐々(13:08)→たびら平戸口(13:44) MR-621
※2021年2月24日乗車
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