本来であれば、鉄道雑誌の発売日は毎月21日。しかし先週の管理人は帰宅が連日深夜に及んでいたため本屋に行くことができず、止む無く今日、神田の書泉へ出かけて買い求めました。

それが冒頭の2点の写真。

 

以下、ネタバレにならない範囲で書評を。

 

【鉄道ファン2021年8月号】

この時期恒例の「JR鉄道車両ファイル」。付録として、大手私鉄の車両動向も増結されております。

JR各社はコロナ禍で元気がないのが残念ですが、それでも車両の置き換えは静かに進んでいて、昨年よりも国鉄時代の車両は減少しています。まあ国鉄がJR各社に改組されてから、今年で34年なので、現在残る「国鉄形」車両はそれ以前の製造。つまりどんなに新しくても車齢は34年オーバーなわけで、これは鉄道車両としては長期間使われた部類に入ると思います。中でもキハ40系の退潮傾向は寂しいもの。かつて非電化区間ならどこでも見られた車両として、キハ58系があまりにも有名でしたが、キハ40系もそれに比肩するものがありました。そのキハ58系も既になく、キハ40系が徐々に勢力を縮小しつつあります。

そして電車では、183・189系が消え、485系もジョイフルトレインの一部が残存するだけになった今、最後の国鉄形車両による定期特急となった「やくも」が、いつまで残るのかにも注目が集まります。JR西日本は、代替車両の投入をアナウンスしたようですが。

最後に、表紙のとおり、宇都宮ライトレールの車両も紹介されています。

いずれにしても、今号は非常に資料性が高いもので、こういう資料性の高い号を継続して発行するのであれば、雑誌(紙媒体)もネットに十分対抗していけるように思います。

 

【東急田園都市線が開業した時代の各駅記録】

これはやはり、資料性は抜群といえると思います。当時の貴重な写真がたくさんありますが、そのほとんどが管理人が生まれる前のもの。現在は10連が闊歩する田園都市線が、こんな何もない場所にできたことも驚きですし、開業後半世紀以上を経て、沿線が成熟した住宅地に変貌したのもさらに驚きです。