長くなったので続き。

これまた中国新聞のデジタル版からの抜粋なんだが、広島駅の新幹線ホームにホームドアができたらしい。

僕は新幹線、在来線に限らずホームドアが嫌いだ。

最大の理由は写真が撮れないからである。

 

かつてのホームタウン、田町の駅では山手線のホームにはホームドアが設置してあり写真が撮りにくいことこの上なかった。まぁね、ホームから転落するやつとか飛び込むやつがおるから安全面からの理由でというのはわかる。わかるんだけど、なんともねぇ・・・。

1872年に新橋ー横浜間で鉄道が走り始めて約150年。これまで柵なしでやってこれたんだから・・・なんて考えると鉄ちゃん的にはやるせない。

最近は線路沿いにもフェンスが設置されるようになりすっきりした写真が撮れなくなった。安全第一ってのはわかります。無用な事故を未然に防止したいというのもわかります。線路の中に入るようなやつがいるからこういう流れが加速していくんだろうなぁ。

 

あと10年もしたら都市部の駅ではホームドアがあるのが当たり前になって「え?昔はホームドアがなかったの?むき出しのホームを特急列車や貨物列車が高速で通過してたの?危ないじゃん。怖すぎるじゃん。」なんて時代が来るんだろう。鉄道写真を駅撮りしてた時代も過去のものとなるんだろうなぁ。

 

話はガラッと変わって大学の話。

またまた中国新聞のデジタル版からなんだが広大の法学部が千田町に帰ってくるらしい。広大が西条の方に移ってキャンパスとしては広い広い大学にはなったんだが「立地が悪い」というような声が聞こえるようになった。よく比較される岡山大とはやたらと「広大は田舎。岡大の方が都会。」とか言われる。僕の叔父と叔母がOBなんだが昔の学び舎がなくなり「寂しい」と言っていた。

 

「都心回帰」と言うけど法学部だけ切り離しても大学としては微妙な感じがするなぁ。学生さんはどう思ってるんだろ。総合大学の一部だけだからねぇ。街なかにはなったけど、その代わりちっこい単科大学みたいな感じになるんじゃなかろうか。

 

僕の母校もキャンパスが3つあった。僕のいたメインキャンパスのすぐ横に薬学部だけのキャンパスがありこれらはまぁすぐご近所さんなので違和感は無し。(とはいえ薬学部はなんか別格って感じで交流はあまりなかったように思う。)

ところがもう一つ遠く離れた岐阜の可児というところにもキャンパスがあり都市情報学部というのがぽつんとあった。

サークルの友人K保田がその都市情報学部にいたんだが2年の時に法学部に転部してきた。本人に聞くと「なんかちっこくて高校の延長みたいだし学祭も盛り上がらなくてなんか大学って感じがしない。だからいろんな人間がいるメインの方に移ってきた。」とのことだった。

 

色んな学部が集まったメインキャンパスの方が大学って感じがするんだろうけど、今回の移転に関してはどうなんだろうね?まぁ部外者の僕がどうこう言うことじゃありませんが・・・。

 

で、最後も中国新聞のデジタル版。私立の徳山大学を公立大学化する話。最近こういう定員割れで経営が立ち行かなくなった大学を公立化する動きが全国で進んでいる。

 

少し前は人気のなかった公立短大を4大に移行する動きが多かった。中国地方でも尾道市立大や福山市立大、新見公立大学なんかはそのパターンである。(これは公立に限らず私立でも同様の動きがあった)

 

ところが最近は少子化で子供は減っているのに大学の数は増やすもんだから、田舎の方では定員割れする大学が続出。中には廃校になるところや萩国際大のように迷走を繰り返すところも現れた。

 

しかし地方では大学の存廃は街にとって非常に重要な問題。人口が減るとか街に活気がなくなるとか色々あるので自治体は引き留めに必死になる。そんなわけで今全国では元定員割れの公立大学がどんどん増えているのである。

 

中国地方もご多分に漏れず、鳥取環境大学や山陽小野田市立山口東京理科大学はそのパターンである。山陽小野田市立山口東京理科大はもう名前に地名が入りすぎてカオスすぎる状況となっており、加えて関東の人からしたら「東京理科大なのに山陽小野田市立?私大じゃなくて公立大なの?」みたいな感覚になるだろう。

長野の諏訪にもあった理科大みたいに公立諏訪東京理科大みたいにすっきりした名前にはできなかったもんかね?公立山口東京理科大学みたいな。もしくは山陽小野田市立大学みたいな。でもやっぱり「東京理科大」の名前は捨て難かったんだろうな。

 

そもそも山陽小野田市という名前が長い。漢字5文字の都市名とかほかにあるのかね?パッと思いつかんわ。元々はオートレースの山陽町と小野田セメントの小野田市が合併して出来た街。普通に考えたら小野田市になってもよさそうなんだがそこは山陽町もプライドがあったんだろうな。結果、太陽神戸三井銀行とか東京三菱UFJ銀行みたいな長ったらしい都市名になった。そこへ加えて山口東京理科大学の名前を付けたもんだからこのようなあまりに情報量の多すぎる大学名になったわけである。

 

しかし私立大の公立大学化は今後も続くんだろうな。そうなるとこれまでの「国公立=えらい」というイメージも「あぁ元○○大ね。」っていう感じの公立大も増えるだろう。

今は学費が安くなったり、国公立っていうくくりで人気が出て学生も集まってくるかもしれにけど、こういうのが増え続けるといずれ定員割れする公立大というのも出てくるかもしれない。

 

中国地方も知らない間に大学が増えた。子供が減る中でこれ以上子供が減ったり大学が増えたりしたら、公立化もできずに廃止される学校も出てくるかもしれんなぁ。   長々書きましたけど今日はこの辺で。おあとがよろしいようで。