西日本仕様のN700A TOMIX 98683・98684 N700-4000系 | 金屋代かずおのお部屋

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(JR西日本仕様のN700A)

 

同地域の車両を一度に受注・発売しても困る,という一例です.

 

TOMIXの新幹線ラインナップは非常に充実しており,東海道新幹線用車両はJR東海仕様のみならず,JR西日本仕様も発売されているためとても嬉しいです.これまで300-3000系,700-3000系,N700-3000系(改造前のみ.改造後のN700-5000系は重大事故を起こしたため製品化は難しいと思います)に続き,N700AであるN700-4000系も2020年1月に発売されました(N700S-3000系も発売予定です).ややコレクターアイテム的要素が強く,セット構成は「基本8両」「増結8両」になっています.

しかし,問題は発売・受注時期です.同時に「153系」「0系1000番台」「ミニー新幹線」「出雲3・2号」が発表・発売されると非常に厳しいものがありました.多くの場合,この中で最も優先される製品は「153系」になると思いますし,筆者も実際にそのように購入しました.結局「ミニー新幹線」「出雲3・2号」も入手していますし,中にはこのラインナップを見て66両以上(10万円以上になります)購入された方もいらっしゃったかもしれませんが,本来鉄道模型車両製品の入手は非常に難しいものです.できれば同一メーカーの同一受注開始発表内では同一・近隣支社・鉄道管理局に製品を集中させて欲しくないところです.ユーザーのみならず販売店にも負担がかかる場合もあります.結局,筆者のN700-4000系の導入は2020年6月の「10万円給付」を待つことになり,その時点では市場から消えかかっていました.

編成は「F1」を選びました.N700-3000系N編成をN700-5000系K編成に改造する際に,その際の予備車も兼ねて先行製造した編成です.この点,「0-1000系」のN97〜N99編成と目的が似通います.他に「F4・F13・F16」が選択できます.どれもフォーミュラカーや戦闘機を連想させ速そうです.屋根上表記は転写シートで転写する過渡期仕様です.

しかし,遠目で見るとN700-1000系と見分けがつきません.500系のような塗装にしろとは申しません.せめて下の帯を(700系の)オレンジや(N700-7000系の)明るい青にできなかったのかと思ってしまいますが,これが東海道新幹線のブランドなのでしょう.実際,この製品の許諾はJR西日本のみならずJR東海からも受けています(N700S-3000系も同様です).

16両編成の新幹線を小さいレイアウトで扱うのは大変です.このような形になってしまいます.どうやらこのレイアウトの大きさはスケールで全周450m程度のようです.半径が厳しいと脱線するため,実際の陸上競技選手並みのスピードの,60秒程度で1周させるのがやっとです.

 

余談ですが,「TYPE EVA 500」の車内には,エヴァンゲリオンの世界観に合わせた車両基地のジオラマがありましたが,そこにはKATO製のN700系1000番台の模型が,わざわざJRマークを青色に変更して展示されていました.関係者の努力が見えます.

KATOからも「特別企画品」などでN700系4000番台が用意されても良いのではと思います.