2021/4/18 その1 おろち号のシーズン開幕 | 金屋代かずおのお部屋

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(いよいよ出発)

 

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記事執筆上の都合で,「【特集】奥出雲おろち号」の記事を続けます.

広島駅を出発して約20時間(本当です),ようやく「奥出雲おろち号」に乗ることができました.とても隣県とは思えない連携の取れなさと言えます.

 

出雲市駅にて

 

出雲市駅の案内表示に「備後落合」,もとい,広島県の地名が表示されるのはこの列車のみです.

列車は少し離れた場所に据え付けられていました.既に準備が整っています.

柱だけが並ぶ(窓はないですが)窓枠,木製の席・床板・薄暗い照明が特徴的な車内です.

登場してすぐの1999年には「しまね景観賞」を受賞しています.この列車の評価は高かったのです.車内はもちろん抗菌加工済み,消毒液もあちこちに設置されています.

洗面台にももちろんハンドソープがあります.

中間車は簡易リクライニングシートが並ぶ,現在では非常に珍しい車両です.この車両に乗車するためにも「おろち号」に乗車する価値はあります.

乗り込む際には段差に注意しましょう.

車内には装飾もあります.人が集まっているようですが,

この日は,「奥出雲おろち号」の2021年度運転開始初日でした.島根県知事・JR西日本米子支社長などが招かれた式典が行われました.

テープカットをして出発です.

なお,この日の「奥出雲おろち号」は満席でしたが,出雲市時点では全席埋まっていませんでした.

山陰本線を進む

列車は山陰本線を上ります.斐伊川鉄橋を渡りますが,この季節は非常に風通しがよく寒かったです.車内放送は橋を渡る区間を避けて行われますが,チャイムとして「ハイケンスのセレナーデ」が使われていました(うまく収録できなかったため動画は用意しておりません.)

程なく次の駅,直江駅に止まります.緊急ブレーキをかけられる車掌弁に手をかけながら車掌業務を直接見ることができるのはこの列車くらいです.そして,客車列車ですので,無線で出発合図を送ります.

直江駅では特急同士のすれ違いがありました.

その後も山陰本線の駅に止まりつつ,

宍道駅につきました.

宍道からはこの運転台で操作します.

いよいよ木次線に入ります.

木次線へ

木次線の木次までは比較的勾配の緩い区間ではありますが,やや遠回りをするため車窓風景は変わります.林の中を突っ切る区間もあります.

加茂中には除雪モーターカーが待機していました.

この日はちょっと寒く,中間車に着席している方を多く見ました.

木次に到着しました.

多くの方々が乗車,中にはコスプレをされた方もいらっしゃいました.多くの方々に見送られ発車します.「奥出雲おろち号」の本来の始発駅は木次駅,ここからが「おろち号」の本番と言えます.

 

続く

 

7/5:他の記事に合わせて,タイトルを変更しました.