さよなら九州の国鉄型キハ66系(キハ66,67形) ☆2021.6.30 勇退【九州鉄道紀行⑦】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(国鉄急行色復刻塗装のキハ66,67形気動車   @長崎駅)



★過去記事↓↓↓



JR九州一のローカル線 「吉都線」から、 錦江湾沿いを走る「指宿枕崎線」へ【九州鉄道紀行④】 





九州・長崎駅
JR長崎駅では、JR長崎本線連続立体交差及びJR西九州新幹線建設事業が進行中。2020年(令和2年)3月28日より新駅舎へ移転・高架化された。旧駅舎からは仮設通路を通り徒歩で5分近くかかる。
2022年(令和4年)秋頃には、西九州新幹線の一部区間(武雄温泉〜長崎)が開業予定。 


朝のJR長崎駅ホーム
885系白いかもめ車両の、午前6時25分発 特急「かもめ4号」博多行きが発車待ち





工業デザイナー・水戸岡鋭治氏率いるドーンデザイン研究所がデザイン等を手掛けた車両





午前6時18分発、快速「シーサイドライナー」竹松行き

キハ200系気動車4両編成。
長崎地区のキハ200系は、長崎本線 諫早〜長崎間や大村線等で活躍。(※キハ200系気動車は、2021年(令和3年)3月11日に長崎地区での運用を終了)


長崎本線の新線経由で、大村線の竹松駅まで行く。

キハ200系キハ220形

キハ220形車内

片側クロスシート、片側ロングシートの座席配置

水戸岡鋭治氏のドーンデザイン研究所がデザイン等を手掛けた。




午前6時35分発、佐世保行き普通列車(長与経由)
キハ200系200形気動車ハウステンボス色

長崎本線 浦上〜喜々津間は旧線である長与支線経由の列車。
優等列車が通る新線は殆どトンネルなのに対し、旧線は現在も非電化で海沿いを行く。
この列車は、佐世保まで所要時間2時間43分かかり、佐世保駅には9時18分に着く。

この車両のデザインも、水戸岡鋭治氏のドーンデザイン研究所が手掛けた。



車内は転換式クロスシートが並ぶ(車端部は固定式)。
※キハ200系気動車は、2021年(令和3年)3月11日に長崎地区での運行を終了した。






長崎駅前
長崎は路面電車が走る街

JR長崎駅旧駅舎前と路面電車の軌道。高架化した現在のJR長崎駅ホームまでは、旧駅舎から長い仮通路をかなり歩く。

敷石の路面電車軌道


長崎電気軌道の路面電車。市電ではなく民間の鉄道会社。運賃は130円均一。

長崎電気軌道には歴史的価値のある旧型車両も多く残る。赤迫行き211形212号は、1951年(昭和26年製)。






引退迫るキハ66系気動車(国鉄急行色)

長与駅始発の長崎本線(長与支線)普通列車。
午前8時45分、長崎駅に到着。

到着した列車は、キハ66系気動車のトップナンバーである第1編成(キハ66-1+キハ67-1)

キハ66系のこのトップナンバー編成は、2000年(平成12年)にミレニアム記念として、1978年(昭和53年)以来の国鉄急行色復刻塗装化
なお、2011年(平成23年)には、もう1編成(第10編成キハ66-110+キハ67-110)も国鉄急行色に塗装変更している。

JR九州のキハ66系(キハ66・67形)気動車は、2021年(令和3年)6月30日(水)、ラストラン
JR九州のキハ66系(66・67形)気動車は、2021年(令和3年)6月30日(水)で、全車が引退予定。
キハ66・67形は、山陽新幹線博多全通の1975年(昭和50年)に登場し、直方(のおがた)機関区(現・直方車両センター)に配置。国鉄の一般型気動車だが、冷房・転換式クロスシート装備など、当時特急型に迫る車内設備、大出力エンジン装備。
筑豊地区(筑豊本線、篠栗線など)の列車のほか、山岳線区の日田彦山線や久大本線の優等列車の運用もあった。
2001年(平成13年)10月、JR筑豊本線・篠栗線電化に伴い、長崎地区へ転属。JR大村線や長崎本線の諫早〜長崎間などで運行されてきたが、新型車両導入により、長年の歴史に幕を下ろすことになった。

「崎サキ」。JR九州長崎支社を意味する「崎」と、長崎の電報略号「サキ」を表す。



キハ66形のトップナンバー「キハ66-1」

「田の字」型の二段開閉式ユニット窓



キハ66-1には、便所を設置

キハ67-1。国鉄時代の昭和50年新潟鉄工所で製造。



キハ67形のトップナンバー「キハ67-1」







キハ66,67形トップナンバー車は、朝の運用を終え、回送列車に。

なお、もう1編成の国鉄急行色のキハ66系第10編成(キハ66-110+キハ67-110)は、この日は、団体ツアー列車として、佐賀地区(JR唐津線など)に借り出されていた。


別のキハ66,67形気動車列車が、長崎駅に近づいてくる。

青色のシーサイドライナー色(SSL色) キハ66,67形気動車がホームに入線

キハ66,67形気動車は、この他、2010年(平成22年)に、黒・白・オレンジの3色からなる「ハウステンボス」色も登場している。






JR九州でしか見ることができないキハ66系もいよいよ引退の時が迫り、歴史に幕を閉じる。


午前8時56分発の快速「シーサイドライナー」佐世保行きに乗車する。



★動画
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※2020年(令和2年)9月