島氏永駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県稲沢市北部の島地区と一宮市南部の氏永地区にまたがる名鉄名古屋本線の駅で、下り線は稲沢市、上り線は一宮市に、ホームが千鳥状に設置されている
島氏永駅 (しまうじながえき。SHIMA-UJINAGA Station) です。
 
 
駅名
島氏永駅 (NH 48)
 
所在地
愛知県稲沢市 (下り線)、一宮市 (上り線)   
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線  
 
隣の駅
豊橋方…………国府宮駅  
名鉄岐阜方……妙興寺駅   
 
訪問・撮影時
2019年1月
 
 

島氏永駅は地平駅ですが、稲沢市と一宮市の境界となる水路の南側・稲沢市島地区には下り線の駅舎とホームが、水路の北側・一宮市氏永地区には上り線の駅舎とホームが、それぞれ設置されています。元々は島駅と氏永駅が存在していたのですが、両駅の間隔は短かったです。この路線が後の名古屋本線の一部に組み込まれた際、高速運転に対応させるため両駅を統合する事になりましたが、両地区とも地元から駅がなくなる事に反対で、下り線ホームを島地区に、上り線ホームを氏永地区に、千鳥状に配置する事で決着を見ました。1928年に完成した統合駅の駅名は「大和駅」になりましたが、これが一宮市側の地名だったからか、2年後に元の両駅を単純に合成した「島氏永駅」へと改称されました。
 
踏切道の右側に水路が並行しており、これを境に左が一宮市、右が稲沢市です。一宮市側の踏切の向こう側に上り豊橋方面駅舎・ホームが、稲沢市側の踏切手前に下り名鉄岐阜方面駅舎・ホームが設置されています。
水路の大半は暗渠になっており、その上部に東西とも無料駐輪場が設置されています。
尚、島氏永駅に駅前広場は整備されていません。近くに路線バスは通っていません。
写真は東を望む。
 
 

こちらは稲沢市内、名鉄岐阜方面下り線に設置されている駅舎です。踏切より南を望む。
後方には豊橋方面上り線駅舎・ホームがあります。
下り駅舎はホームの一部を使用する形で簡易駅舎が設置されました。そのため、ホームの豊橋方(奥)が多少延伸されました。
駅舎へは踏切道から水路を渡り、スロープを上がります。傾斜は少々きついですが、車いす通行可能です。手すりがありませんのでご注意下さい。
 
 

駅前です。西を望む。
左手に下り線の駅舎・ホームがあり、後方に踏切が、右後方に上り線の駅舎・ホームがあります。
手前の駐輪場の下には稲沢市と一宮市の市境をなす水路が流れています。左が稲沢市、右が一宮市です。
駅前に住宅は少なく、田畑が広がっています。商店は見られません。
西約750mには愛知県立一宮興道高等学校があり、島氏永駅は通学生の利用もあると思われます。
 
 

下り駅舎の改札口です。南を望む。後方に出入口があります。
島氏永駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用、右が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って正面は下り名鉄岐阜方面ホームで、改札とホームの間に段差はありません。
尚、下り線側にはトイレがありません。上り線駅舎改札内にありますが、改札内で上り線側と繋がっていませんので、もしトイレを使用する場合はインターホンで係員にお問い合わせ下さい(多機能トイレはありません)。
また、島氏永駅および駅前に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

下り線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅部分にも英語表記(ローマ字表記)がある新タイプです。
また、駅ナンバリングも併記されています (NH 48)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 
 

島氏永駅は単式ホームが千鳥式に配置された計2面2線の地平構造で、概ね南北方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、写真のホームは下り名鉄岐阜方面ホームです。左後方の離れた橋には上り豊橋方面ホームがあります。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に狭く、手前の待合室前と奥の豊橋方の端は特に狭くなっています。
上屋は後方にある駅舎に隣接した岐阜方の約0.5両分にしか設置されていませんので、雨天時は要注意です。
下り線ホームには空調なしの待合室が設置されていて、ベンチは待合室内にしかありません。
写真は豊橋方を望む。
 
 

下り線ホームより豊橋方を望む。
田園地帯が見えますが、遠方には国府宮駅付近のマンション群が見られます。
 
 

下り線ホームより名鉄岐阜方を望む。
ホーム端に駅舎・改札口があり、踏切の向こう側には上り線の駅舎とホームが見えます。
踏切手前の水路を境に手前が稲沢市、奥が一宮市です。
この先、すぐに一宮市に入り、右手に上り線ホームを見てから田園風景の中を北上します。そして名神高速道路をアンダーパスすると住宅地に入り、左へカーブして高架区間になります。その後は右へカーブして、右手に妙興寺の森を、左手に田園地帯を見て北へ走ると妙興寺駅へと至ります。
 
 

これより上り線について書いていきます。
一宮市内、豊橋方面上り線に設置されている駅舎です。北西を望む。
左には踏切があり、その先に下り線駅舎とホームがあります。
上り駅舎は一見立派な駅舎を構えていますが、駅集中管理システム導入前からの建屋で、少々古いです。
こちらは駅外と駅舎内の間に段差がありません。
 
 

こちらは下り線駅舎前から見た上り線駅舎です。北を望む。
東側から見たら立派そうに見えた駅舎ですが、こちら側から見たらとても駅舎には見えません…。
ちなみに駅の東西を結ぶ踏切は幅員が狭く、自動車は小型特殊を除いて通行できませんので注意が必要です。
 
 

駅前です。東を望む。
左手に上り線の駅舎・ホームがあり、後方に踏切が、右後方に下り線の駅舎・ホームがあります。
右側の駐輪場の下には一宮市と稲沢市の市境をなす水路が流れています。左が一宮市、右が稲沢市です。
こちらも駅前に住宅は少なく、田畑が主体です。商店は見られません。
右前方には二之宮大明神があり、その南側に亀京寺があります。
 
 

上り駅舎の改札口です。北を望む。後方が出入口です。
ちなみに島氏永駅は1996年~2004年の間、この上り駅舎に駅員が配置されていましたが、2004年に駅集中管理システムが導入され、無人化されました。そのため、改札機の右側には窓口の跡が残っています。現在は改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用、旧窓口に面した右が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通ってスロープを登る途中の右手にはトイレがあり(多機能トイレはありません)、スロープを登り切ると上り豊橋方面ホームに到達します。こちらもスロープの傾斜がやや急で、手すりがありませんので注意が必要です。
 
 

こちらは名鉄名古屋・豊橋方面上り線ホームです。名鉄岐阜方を望む。
後方にスロープと駅舎・改札口があり、踏切を挟んで反対側には上り名鉄岐阜方面ホームがあります。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアはありません。こちらもホーム幅は全体的に狭く、奥の名鉄岐阜方の端は特に狭くなっています。
上屋は後方にあるスロープ・駅舎に隣接した豊橋方の約1両強分にしか設置されていません。こちらも雨天時は要注意です。
上り線ホームには飲料自動販売機と空調なしの待合室が設置されています。ベンチは待合室内にしかありません。
 
 

上り線ホームより豊橋方を望む。
ホーム端に駅舎・改札口があり、踏切の向こう側には下り線の駅舎とホームが見えます。
踏切の先の水路を境に手前が一宮市、奥が稲沢市です。
この先、すぐに稲沢市に入り、右手に下り線ホームを見てから田園風景の中を南下します。そして右へカーブすると少しずつ沿線に住宅が増えてきて、最後は市街地に入ると全列車停車駅で事実上の稲沢市の代表駅になっている国府宮駅へと至ります。
 
 

上り線ホームより名鉄岐阜方を望む。
周囲は田園風景で、当駅付近で撮影された水鏡風景の画像がネットに多く上がっています。
遠方には名神高速道路が見えます(この写真では見えませんが…)。
 
 
あとがき
私が島氏永駅で下車したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月達成済)。稲沢市と一宮市の境にある小駅で、各ホームの間には両市の境には道路と水路がありました。駅周辺は住宅が少なく田園風景が広がっています。しかしながら近くに愛知県立一宮興道高等学校があるからか、乗降人員はそれなりに多いです。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の下り特急・名鉄岐阜行きに乗り国府宮駅で下車します。そして普通・名鉄岐阜行きに乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。JR在来線(東海道本線)で訪問の場合は尾張一宮駅まで行き、名鉄名古屋本線の上り普通列車に乗り換えてもOKです(優等列車に乗らないで下さい)。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは800m東の「ファミリーマート」で、遠いです。必ず事前に用意して下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は島氏永駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)