信州日帰り周遊の旅【PART3】 | しなのは走るよ♩♫どこまでも☆♩♫♬

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〜19:00更新〜

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不定期更新となります。

よろしくお願いします。


みなさんこんにちは。

ゼルファーです。

今回も前回の続きで、信州ワンデーパスを活用して長野県を周遊した時の記録を取り上げます。

前回はこちらからどうぞ↓↓




 12:28発 あさま616号東京ゆき




それでは次の列車で軽井沢まで向かいます。

今度乗車するのはあさま616号東京ゆきなので、14番線の新幹線ホームへ。





こちらがみなさんご存知の通り、北陸新幹線で運用されているE7系です。

今回乗車するあさま号は基本的に各駅停車タイプで、東海道新幹線の列車名で例えるとこだま号と同じ位置付けの列車になります。




ちなみに【PART1】の冒頭でお伝えした

『すごいやつ』

ですが、それはこの列車にたった18席しかないレアな座席となります。

その座席が




こ れ だ !



 グランクラスの実力はいかほど?




私はこれまで在来線特急や新幹線のグリーン車に通算100回以上乗車していますが、『鉄道のファーストクラス』と呼ばれるグランクラスに乗車するのは今回が初めてになります。





グランクラスは2種類のサービスがあり、専属の客室アテンダントによる軽食・ドリンク飲み放題サービスが提供される『グランクラス(A)』

また、アテンダントによるサービスが無く座席のみの営業となる『グランクラス(B)』

ちなみに今回乗車する長野〜軽井沢間の特急料金比較は次の通りです。
  • 自由席 ¥1,870
  • 指定席 ¥2,200
  • グリーン ¥2,920
  • グランクラス(B)  ¥6,070
  • グランクラス(A)  ¥8,160
グランクラスと普通車の値段差は約3〜4倍といったところ。





あさま号は長野を発着する各駅停車タイプの列車なのでグランクラス(B)のみが利用できる設定になっています。

つまり実質的にあさま号はグランクラス(B)が最上級となりますが、果たしてグリーン車の約2.1倍の特急料金を課金する座席の実力はいかほどでしょうか?

私自身非常に興味津々です(笑)





 いざ車内へ


『百聞は一見にしかず』ですので、乗車してから着席するまでを以下の動画でご覧下さい↓↓




乗車してまず左手に見えるグランクラスのロゴと赤色をベースに桜が描かれた上品な空間にまずアッと驚かされました。




私はこれまで乗った在来線特急や新幹線などのグリーン車でも、乗った瞬間に『いかにも特別車両である』という雰囲気を体感してきましたが、正直言ってこれは間違いなく過去1位。





なるほど。

これがグランクラスという事です。




入り口の醸し出すオーラが最上級車両である事を物語っています。

エントランス全体に派手さは無いですが、むしろその点が上質な空間を更に後押ししています。





私の乗り鉄スタンスである『きっぷを上手に買う事でお金を浮かせて賢くグリーン車を利用する』ノリではちょっと雰囲気的に手を出してはいけないと感じてしまうほど。

本当に素晴らしい車両だと感じます。



 わずか18席しかない本革シートの座席




ドアを開けるとそこには本革シートの座席が上質な絨毯の上に18席並んでいます。

注目する点は、新幹線車両としては異色の1人席が6人分用意されている事。

ドアを開けた瞬間にも感じましたが、これは本当にくつろげそうな空間です。

今回はいちばん後ろの進行方向右側席(6番C席)を取りましたが、私の他にお客さんは誰もいなかったので実質貸し切り状態でした。




隣の席との間には簡易的なアクリルの間仕切りがあり、ある程度プライバシーにも配慮がなされています。

シートピッチはグリーン車よりも140mm広い1300mm、座面の幅はグリーン車よりも45mm広い520mmとなっています。




シートに座ったときの感想ですが、私には贅沢過ぎて正直『この座席に本当に座っていいのか??』と感じてしまうくらいです。




肘掛け部分にはリモコンが付いていて、座席を自由自在に調節する事ができます。

ちなみに『呼び出しボタン』を押してもグランクラス(B)では何も起きませんが、グランクラス(A)の場合は客室アテンダントが座席まで来てくれて、さまざまなサービスをお願いする事ができます。




また『読書灯』のボタンを押すと温かみのある電球色のLEDライトが点灯し、手元が明るくなる様になっています。




枕は手動で上下に動かす事ができます。

これはE353系あずさ号と同じですが、枕はあずさ号よりかなりいいものを使っている感じです。



シートには川崎工業車両カンパニートヨタ紡織のロゴが入っていますが、あさま号などのE7系のシートは高級国産車LEXUS LC500(¥15,000,000相当)などのラグジュアリークーペの座席に採用実績があるトヨタ紡織が製造。

という事はこの座席の原価は恐らく数十万円はするとみて間違い無いという事です。




軽井沢までは僅か32分間ですが、束の間の非日常を堪能してみたいと思います。



 長野12:28発車




定刻通り12:28に発車。


しなの鉄道の115系を横目に見ながらぐんぐん加速していきます。


あさま616号は長野を出発すると上田佐久平軽井沢の順で、安中榛名を除く各駅に停車していきます。


次の動画で発車直後の車内放送も是非お聞き下さい↓↓




各駅停車タイプのあさま号にも関わらず、安中榛名は通過設定となっています。

これにはとある理由があるのですが、この件はまた別の機会に改めて取り上げてみたいと思いますのでご期待ください。




 ふつくしい電光掲示板




長野を出発して12分で上田に到着です。


普段見慣れた電光掲示板ですが、グランクラスの車内で眺めるといつもとは全く違った雰囲気を感じてしまうから不思議。





電光掲示板が埋め込まれている部分は恐らく銀のメッキが使用されていると思いますが、車内の証明が綺麗に反射してとても『ふつくしい』です。



 アメニティもあります




グランクラス(A)、(B)共通で各座席に使い捨てのスリッパが常備されています。

これはせっかくなのでグランクラス乗車記念に頂いて帰りたいと思います。



また、座席のサイドポケットにはサービスメニューがあります。





グランクラス(A)ではこれらのサービスを全て提供してもらう事ができますが、今回乗車したグランクラス(B)では先ほどお伝えしました通りサービスの提供はありません。

特に軽食や茶菓子などは新幹線沿線の地域で生産された食材を使用しているそうなので、これはやはりグランクラス(A)に始発から終点まで乗り通してこの車両の真の実力を堪能したいところですね。



 落ち着いた品のある御手洗い




現在佐久平に停車中ですが、御手洗いも覗いてみたいと思います。




男性用の御手洗いですが、ブラックが基調の個室に専用手洗いスペースがあります。

混雑した駅の御手洗いを利用するより、こちらを利用した方が静かで遥かに落ち着きます。

いちおうグランクラス利用者専用ですが、客室内と違って自由に出入りできるので恐らくそれ以外の方が利用してもいいと思います。



 軽井沢12:59到着




長野出発して31分。


あっという間に軽井沢到着です。


正直、終点の東京までずっと乗っていきたい気持ちです。


が、降りる準備をします。





この車両は本当に良かった。


僅か31分間でしたが、至福の時間となりました。




 グランクラスの感想




このグランクラスに乗った感想ですが、これは正直言って¥6,070の特急料金を課金するだけの価値がある車両と言えます。

高々31分76kmの短時間乗車に、東京〜富山間(2時間10分392km)の普通車指定席料金¥6,360に匹敵する金額をかけるのは中々アホな気もします。




しかし、普通車とは比べ物にならないくらい快適で、グリーン車よりもワンランク上の上品な空間は例え短時間乗車であっても非日常を堪能でき、「明日は会社に行かなきゃ⤵︎」という事を忘れさせてくれます。

さらに、JR東日本の公式ホームページでも記載されていますが『人間工学に基づいた座り心地』を重視したシートへのこだわりが、グリーン車とは決定的に違う所です。

あくまでも私の意見ですが、在来線を含めてこれまでのグリーン車は極論で言うと『普通車の延長にある特別車両』という感じですが、グランクラスは『全く新しい上級ブランド』という位置付けだと感じます。






車で例えるなら、トヨタ自動車が販売する乗用車の中で、一般に最も高級車である位置付けの『クラウン』がグリーン車、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド『LEXUS』がグランクラスという感じです。

なので、だいぶ敷居が高いですが、いつも普通車やグリーン車を利用している方もちょっと普段とは違う非日常を堪能するために、或いは日頃の自分へのプレゼントの様な感じで乗ってみるといいかも知れません。


普通車の約3〜4倍、グリーン車の約2.1倍の特急料金を課金する価値は十分にあります。






 しなの鉄道で小諸へ




もう少々グランクラスの余韻に浸りたかったですが、小諸ゆきの普通列車との接続時間が8分しか無いので、急ぎ足で新幹線改札を抜けて小諸ゆきのきっぷを調達してしなの鉄道に乗り換えます。





13:08に軽井沢を出発して、国鉄115系電車に揺られながら約25分かけて小諸まで向かいます。





小諸には13:32に到着。


到着ホームの向かい側にも115系電車が待機していますが、こちらは過去にJR長野地区で運用されていた『2代目長野色』の水色ボディカラーです。


しなの鉄道は本当にこの列車の宝庫ですね。





この後は小海線経由で小淵沢まで向かいますが、次の列車は14:33発車なので1時間ほど待ち時間があります。



発車時刻まで小諸駅周辺を少し探検しながら、首を長くして次の列車を待ちます。




 次回予告



小海線は別名『八ヶ岳高原線』と呼ばれ、日本で1番空に近い路線として知られています。


そんな路線の醍醐味を存分に味わう列車が土曜・休日限定で小諸〜小淵沢間を1往復しています。


小海線名物のこの列車は一見の価値ありです。



次回はこちらからどうぞ





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