JR九州・肥薩線の復旧を願って、肥薩線のループとスイッチバックの紹介です。

 

2021/01/17 — 2020年7月の豪雨災害で被災した肥薩線八代~吉松間について、復旧の見通しが立っていない!
鉄道フアンとしては、一日も早い復旧を願っています、復旧には莫大な費用が掛かると思いますが、国も支援できないでしょうか!

 

熊本県人吉市大野町にある肥薩線の駅が大畑駅(おこばえき)。日本でも唯一のループ線・スイッチバック駅になっています。加久藤カルデラの外輪山である矢岳高原の北側に位置し、大畑駅(294m)と矢岳駅(537m)との高度差243mを直径600mのループ線とスイッチバック、さらに最大33.3‰という急勾配で克服しています。

肥薩線の大畑駅
鹿児島本線(現在の肥薩線)が人吉経由で建設されるにあたり、もっとも難所となったのが、人吉~吉松間です。

前代未聞の山岳鉄道工事には、当時の鉄道建設技術の全てが注ぎ込まれています。
最初の難関である大畑ループは、山を一回りして勾配を緩和し、さらに標高が上の矢岳駅へと続いています。(緩和したといっても30.3パーミルと、当時の蒸気機関車が列車を牽引して登るにはほぼ限界に近い坂道となっています。)

 

このループ線を登るにあたり、普通はループ線の前に休憩基地となる駅や信号所を設置するようですが、その設置出来る平坦な土地(勾配があれば蒸気機関車は再起動できない)が用意できなかったため、ループ線に差し掛かかって直ぐの場所にスイッチバック形式で駅を設置したといわれています。こうして、厳しい山岳地帯に日本で初めてのループ線とスイッチバックの複合駅が誕生したのです。ちなみに、現在では、列車も結構な勾配を登れるようになったため、この様な複合駅は採用されておらず、この大畑駅は、日本初で唯一の「ループ線の途中にあるスイッチバック駅」となっています

 

石造りの給水塔と水盤
大畑駅には、ループ線やスイッチバックの他にも、肥薩線開通初期から昭和47年3月までの約62年間の蒸気機関車運行期間中に重要な役目を担った施設が今も残っています。


駅のホームからも見える場所に残っている石造りの給水塔は、大量の水を必要とする蒸気機関車の給水を主な目的として作られたものです。

当時は、石造りの土台の上に鉄製の水槽が据えられていました。


また、ホーム南よりにある水盤は、洗面や手洗いに使用されていたもので、トンネルの多い肥薩線を走るSLの乗客には必要不可欠なものであったようです。
これらの施設は、駅舎とともに近代化産業遺産に認定されています。

データ
大畑駅(読み:おこばえき)  (データ)
 明治42年(1909年)11月21日信号所として開業
同年12月26日旅客扱い開始/無人駅/木造駅舎/便所有り 停車時間3分
【沿線観光地等】
駅より約1km程の所に大畑梅園があり、2月中旬から3月上旬まで梅の花を楽しめる。

 

 

肥薩線の人吉駅と吉松駅間の距離と標高差

「ななつ星in九州」が肥薩線の大畑駅のスイッチバックに入線。

動画・七つ星in九州 肥薩線の大畑駅スイッチバック!

 

国鉄時代の肥薩線は貨物と客車の混成列車でD51形、蒸気機関車のプッシュプル運転でした。

肥薩線の日本三大車窓

 

真幸駅は宮崎県で最初にできた駅であり、肥薩線唯一の宮崎県内の駅である。矢岳駅は熊本県、吉松駅は鹿児島県にあり、3駅連続して所属県が変わる(このような例は他に東北本線の古河駅と東武日光線の板倉東洋大前駅がある)。

昭和47年7月豪雨の影響で駅の裏山斜面が8合目付近から高さ350m×幅280mにわたって崩壊し、これが土石流となって真幸駅構内と周囲の集落を飲み込み死者4名、負傷者5名のほか住家28棟、非住家29棟流失の被害を出した。14時15分頃から5回にわたって発生した土石流の土砂は合わせて約30万m3もの膨大な量に及び、肥薩線を切断し、当駅構内を土砂で埋め尽くすと共に、白川沿いに約1.5kmの広範囲に渡って流出した。線路と駅は復旧されたものの住居に被害を受けた世帯全戸が移転したために当駅周辺はほぼ無人地帯となった。

「真の幸せに入る」に通じるとして、入場券などで人気がある。以前は駅周辺には集落があったが、度重なる土石流災害で住民が移転し、現在は周辺の建物もまばらである。

駅舎は開設当初のものである。ホームの中程に「幸福の鐘」が置かれている。幸せと感じる度合いに応じて鳴らすのが良いとされている。

地域のボランティアが駅ノートを設置し、特産品やお茶のサービスなどを行っている。また、ボランティアがいる時間帯では記念入場券を購入することができる。

真幸駅を発車した列車はスイッチバックでホームより高い位置の線路を通過し、ループ線とスイッチバックの大畑駅に向かう。

2000年3月12日のダイヤ改正で熊本と宮崎を結んでいた急行「えびの」が廃止されるまで、急行停車駅であった。

 

島式ホーム1面2線を有する地上駅。肥薩線の山線と呼ばれる険しい区間にあり、通過不可能な山岳路線を

逆Z字型のスイッチバック構造の駅で、

かつて運転されていた優等列車も必ず停車しなければならず、急行列車は客扱いを行っていたが、特急は運転停車であった。

「ななつ星in九州」はスイッチバックのため真幸駅で一旦停車。

「特急いさぶろう・しんぺい」はスイッチバックのため真幸駅に入線。

肥薩線は全国唯一の連続スイッチバックとループ線の珍しい路線です、鉄道フアンとしては一日も早い復興復旧

を願い、廃線にならないように応援したいと思う!
肥薩線の八代~吉松間は不通です。

 

by   GIG@NET

 

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