廃止から43年、広島で走り続ける京都市電 | レールは、こころをつなぐ道。

6月19日付のニュースより

 

この記事によると…

広島電鉄は路面電車を廃止した大阪市や神戸市などから計111両を購入。外装をほとんど変えずに運行し、「動く電車の博物館」とも呼ばれる。廃車されたものもあるが、京都市電の15両は1両も引退していない。「他都市から来た車両の中で、現役は京都が最も多い。構造がしっかりしている」との事。

 

広島電鉄に嫁いだ車両は屋根上にエアコン装置を搭載して活躍中

1900形に改造される元の車両900形は1955(昭和30)年製造なので、京都で23年間、広島で43年間と倍近い期間活躍している。

 

記事のつづき…

70年代の交通渋滞を受け、京都は市電を道路から排除し、広島は逆に軌道から車を追い出す選択をした。

どちらが正しかったかは、一概には言えない。ただ京都は、多額の税を投入して市電の代わりに地下鉄を建設し、その借金に今も苦しんでいる。「古いモノを大切に使う」という京都の伝統を引き継いだ広島の姿を見ると、うらやましく思える。

…と結ばれている。

 

3月22日付のニュースより

 

 

日本最初の電車は今から126年前、日清戦争翌年の1895(明治28)年2月1日 に京都で民営の京都電気鉄道が開業しました。その17年後の1912(明治45)年に開業した京都市電は、し烈な競争の末1918(大正7)年京都電気鉄道を吸収した。その京都市電も今から43年前の1978(昭和53)年9月30日 に全線廃止された。