富士松駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県刈谷市北部に広がる住宅街の中に位置する名鉄名古屋本線の駅で、刈谷わんさか祭りの際は多くの利用者で賑わう駅、そして駅前から刈谷ハイウェイオアシスへのバスが出ている、
富士松駅 (ふじまつえき。FUJIMATSU Station) です。
 
 
駅名
富士松駅 (NH 21)
 
所在地
愛知県刈谷市 
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線  
 
隣の駅
知立方・豊橋方…………………一ツ木駅   
名鉄名古屋方・名鉄岐阜方……豊明駅  
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

富士松駅は地平駅で、各ホームの南側(豊橋方)に駅舎が設置されています。
踏切の左側(南)が下り1番線名鉄岐阜方面ホームに面した南駅舎、右側(北)が上り2番線豊橋方面ホームに面した北駅舎です。
改札内に跨線橋があるので健常者はどちらの駅舎とも利用可能ですが、跨線橋にはエレベーターがありません。車いすで当駅を利用される場合は行先により駅舎・改札口を選択する必要があります。
双方の駅舎の間は、写真手前の踏切により容易に移動できます。
写真は南駅舎前より北を望む。
 
 

正面口(北口)に設置されている北駅舎です。西を望む。北駅舎と言っても実質的に東駅舎ですが…。
北駅舎は2番線上り豊橋方面ホームに面して設置されています。左側に踏切があり、その先に南駅舎があります。
1982年に完成した鉄筋コンクリート造平屋建ての立派な駅舎で、中央に改札口があり、両側はテナントスペースです(空き店舗あり)。
駅外と駅舎の間に段差はありません。
北口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所が設けられています。
ロータリー内にはモニュメントがあります。また、駅前広場の左側にはトイレと車いす用トイレもあります。
 
 

北口駅前です。北東を望む。左後方に北駅舎があります。
駅周辺は整然とした住宅街になっています。商店は少ないです。
すぐ北側を旧東海道が名鉄線と並行する形で延びていて、さらに北側には国道1号線が並行しています。
国道1号を越えると田園風景が広がります。
また、約2.5km東にはトヨタ車体の本社と富士松工場がありますが、隣の一ツ木駅からの方が近いです(約2km)。
そして、約3.5km北東には伊勢湾岸自動車道の「刈谷ハイウェイオアシス」があり、一応、富士松駅が最寄駅ですが、徒歩ではしんどいです。駅前から「刈谷市公共施設連絡バス」でアクセス可能ですが、本数が少ないので事前に時刻の確認をお願いします。
 
 

北駅舎内にある北改札口です。西南西を望む。後方に出入口があります。
富士松駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されており、改札内外にインターホンが設置されています。
但し、「刈谷わんさか祭り」の開催当日は利用客が多くなるため、駅員が配置されます。そのため、窓口は改札機の箇所のみシャッターになっていて完全閉鎖されていません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路設置されており、どちらもICカードと磁気券の兼用通路です。窓口に面した右が車いす対応の幅広通路です。
改札口の右手前には自動券売機が1台ありますが、『manaca』のチャージはできません。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。あるいは、事前に南改札口の自動券売機でチャージを済ませておいて下さい。
一方、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
トイレは改札内にはなく、前述の北口駅前広場にあります(車いす用トイレ併設)。
そして、改札の先は上り豊橋方面2番線ホームで、段差は階段とスロープで解消しています。
2番線ホームには下り名鉄岐阜方面1番線ホームとを結ぶ跨線橋があります(エレベーターはありません)。
尚、富士松駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。 
 
 

こちらは1番線下り名鉄岐阜方面ホームの豊橋方端部に設置されている南駅舎です。北を望む。
バリアフリー化のため、2014年に設置されました。それ以前は2番線しかバリアフリーに対応しておらず、名古屋方面へ行く場合は一ツ木駅・知立駅で折り返し乗車するように案内されていました。
改札口がホームと同じ高さにあるため段差が生じていますが、階段とスロープで解消しています。
尚、南口側には駅前広場が整備されていません。出入口左側に駐輪場があります。
 
 

南口駅前です。南西を望む。右手に南口があり、後方に踏切と北口があります。
こちらも駅前は住宅街で、古い民家も見られますが比較的整然とした町並みです。商店は少ないです。
約250m南には今川八幡宮があり、約1.6km南西の逢妻川沿いには「刈谷わんさか祭り」が開催される刈谷市総合運動公園があります。
 
 

南駅舎内にある南改札口です。北北西を望む。後方に出入口があります。
こちら側には窓口が存在しません。改札内外にインターホンが設置されています。

また、右上には天窓がありますが、簡易駅舎では珍しいです。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路設置されており、こちらも全てICカードと磁気券の兼用通路です。右が幅広通路です。
改札口の左手前には自動券売機が1台ありますが、『manaca』のチャージが可能です。
一方、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
トイレ・車いす用トイレは前述の北口駅前広場の設備をご利用下さい。
そして、改札の先は下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面1番線ホームで、改札とホームの間に段差はありません。
1番線ホーム中ほどには上り豊橋方面2番線ホームとを結ぶ跨線橋があります(エレベーターはありません)。
 
 

下り1番線ホームの側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、隣駅にローマ字表記のない旧タイプです。
また、駅ナンバリングも併記されています (NH 21)。
駅番号部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
尚、1923年の開業時から1952年までは「今川駅」でした。
 
 

富士松駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、南南東~北北西方向にホームが延びています。
左(南)が1番線で下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、右(北)が2番線で上り知立・東岡崎・豊橋方面です。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は上屋がある豊橋方こそ一定の広さが確保されているものの、名鉄岐阜方(奥)は狭くなっています。
上屋は1番線が豊橋方(手前側)の約3両分、2番線が豊橋方の約2両分に設置されています。
各ホームにはベンチがあり、1番線には飲料自動販売機も設置されています。
そして、豊橋寄りには両ホームを結ぶ跨線橋(階段のみ)があり、1番線の豊橋方の端に南改札口が、2番線の豊橋方の端近くに北改札口があります。
写真は2番線より名鉄岐阜方を望む。
 
 

こちらは2番線より豊橋方を望む。
各ホームとも名鉄岐阜方(手前側)はホームの幅が狭いです。
また、ホームは緩やかにカーブを描いていて、見通しが良くありませんが、乗務員用のカメラ・モニターは設置されていません。
 
 

2番線より豊橋方を望む。各ホームの端に駅舎があり、その先に両駅舎間を結ぶ道路の踏切があります。
この先、住宅街の中を下り勾配で南南東へ走り、やがて田園地帯に入ると築堤上を進んで逢妻川を渡ります。その後は再び住宅街の中を南南東へ走り、やがて左へカーブすると一ツ木駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。
この先、下り勾配で住宅街の中を北北西へ走り、やがて広大な田園風景の中を走るようになると境川を渡り、三河国・刈谷市から尾張国・豊明市に入ります。その後は左手に車両基地の豊明検車支区を見て走ると名四国道(国道23号線)と伊勢湾岸自動車道を続けてアンダーパスして、豊明駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が富士松駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。郊外の住宅街にある駅で、無人駅でしたが簡易駅舎ではなく以前からの駅舎が使用されていました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線上りの急行に乗り、前後駅で待避中または後続の普通(吉良吉田行きの場合は豊明駅で待避中の普通)に乗り換えて当駅下車です。金山駅でJR線から名鉄線に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。名鉄線へは金山駅乗換でもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約550m北の「ローソン」で、最寄りの飲食チェーン店は約350m北東の「すき家」「から好し」「ガスト」になります。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は富士松駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名古屋鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)