SN総合車両所です。

先日当車両所の第2工場がついに本格体勢になりました。ある程度の加工が出来る状態になったため、スケジュールの間を縫って操業していきます。 

購入から時間が経ってしまいましたが、今回はTOMIXの 98733 JR 117−300系近郊電車(福知山色)セットを加工して、下関で活躍した117系広セキC-104編成を製作していこうと思います。

購入時の記事はこちら!

入れ替わりにC-104として引退したマイクロエース製品からの改造品についてはこちら!

 前回の段階でタイフォンや配管といった付属部品は取り付けていましたので、今回取り上げるのはC-104編成ならではの加工となります。

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C-104編成は福知山色を最後まで保っていましたが、床下機器の色は変遷があります。当初は関西時代と同様黒でしたが、その後の検査で一部灰色化、そして2014年冬にはすべてグレーに塗装されました。これまで所有していたC-104編成はすべて灰色の床下で再現していましたが、時代考証の結果他の在籍車両と合わせるには少し前の時代設定にする必要があることが分かったため、一部黒、一部グレーの床下を再現していこうと思います。
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4両とも台車枠を取り外し、プライマー処理後ねずみ色で塗装しました。床下機器は黒、台車はグレーというのは最近の吹田出場車でもよく見られる形態ですが、黒とグレーの過渡期ならではの姿ですね。このアンバランスさが「重要部検査出場後」の感じがあってたまらなく感じるのは私だけでしょうか??

当車両所の標準加工としてパンタグラフの塗装も同様に行い、車番も製品付属のインレタに該当車が含まれていたためそのまま転写しました。
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115系3000番台のインレタを用いて検査表記や所属表記も転写しました。細部が引き締まった感じがします。
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今回最も大変だったのは、前面のTNカプラーです。実車は先頭部のジャンパ栓や連結器胴受部は黒色でしたが、連結器本体だけ灰色となり、これを再現しなければなりません。しかし既製品でそんな物はあるわけも無く、さあどうしようか・・・?
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こんな構造になっているのですね・・・このTNカプラーは珍しく分売がなく、修理対応扱いになるので破損には要注意です。
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ここでマイクロエース改造品につけていたTNカプラーを召還してきました。比較的新しい配管再現のあるJC6348ですが、電気連結器のあるパーツと交換して旧C-104編成で使用してきたものです。
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これらを分解し、カプラー本体だけを差し替えます。そして再度組み立てると・・・
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この通り、連結器だけがグレーの形態が再現できました。C-104編成のステッカーも旧製品から移植しています。

※TNカプラーの分解とパーツ差し替えについてですが、胴受けが大きい従来のTNカプラーの部品とは差し替えが出来ないので要注意です。
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国鉄広島の地では快速幕など存在が許されませんので白幕化・非点灯化をしなければならないのですが・・・、ステッカーを第1工場から配給してくるのを忘れました(泣)
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前面幕や側面幕が完成すれば加工完了となりますが、ステッカーがないため仮完成出場とし、第1工場に配給します。旧C-104編成から受け継いだ部品もいくつかありますし、当車両所の新しいC-104編成としての命を吹き込められたのでは無いかなと思います。本線で活躍出来る日を楽しみにしながら、もう少し加工を進めていこうと思います。

(当車両所は皆様方における加工時の事故等につきましては一切の責任を負いません)

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それでは〜
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