東武鉄道ヨ201形をつくる~鉄コレの小改造 | 書斎の汽車・電車

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 先日来、私鉄車掌車のお話をしてきました。最終回は模型の話題となります。

 東武鉄道ヨ201形を、「鉄コレ」の小改造でつくりましたというのがその内容となります。

 

 ヨ201形は、ワールド工芸やペアーハンズからキットが発売されていますので、すでにこちらをお持ちの方もいらっしゃるでしょうし、改造の種車であるヨ101形(鉄道コレクション)も、最近は模型店の店頭では見かけませんので、あまりお役には立たないかも知れませんが、ご笑覧いただけばと思います。

 実物については前回もご紹介しましたが、1960年代に、ヨ101形に続いて20輛が、旧形貨車の改造により登場しています。ヨ101形に比べて屋根が短いのが特徴の車輛ですが、なぜか先輩のヨ101形よりも早く淘汰され、昭和61(1986)年に全廃されています。

 改造にあたっては、資料不足はいかんともし難く、『鉄道模型趣味』誌の昭和59(1984)年3月号の「私鉄のワフ・トフ・ヨ」(私鐵倶樂部)という記事に載った写真くらいしかありませんでした。

 

 種車は、前にも書いていますが鉄道コレクションの東武ヨ101形です。この製品が発売された時に、「何か変化をつけられないかな?」ということで、小改造で済みそうなヨ201に白羽の矢が立ったわけです。

 

 改造そのものは、屋根の短縮、そして屋根に代わる「庇」をプラ板で作っただけです。

 ヨ101(上)と比べると、屋根の短さがわかります。

 なお、鉄コレのヨ101は、屋根上に本来あるべき「煙突」が付いていませんでした。私のヨ201、当初は手持ちの電車用パーツの中から似た形状のものを流用しました。後にペアーハンズから「東武鉄道ヨ101、201用煙突」なるパーツが発売されましたので、これと交換しました。また、このパーツは2個入りでしたので、ヨ101の方にも取りつけています。(煙突のパーツは、「鉄コレ」でも、ヨ101の茶色仕様が出た時には追加され、この時には緑色用のパーツも同梱されています)

 

 ヨ201(手前)とヨ101(奥)の並びです。

 

 屋根周りの加工の後は、車体を再塗装しまして、レタリング作業となります。幸いペアーハンズから出来のいいデカールが発売されており、私の腕の悪さを隠してくれています。

 

 かくしてヨ201形が完成しました。例によって出来の悪い模型ではありますが、愛着のある1輛です。5年程前につくった模型ですが、この年の「年越し運転」にも起用されています。これで東武の車掌車は、ワールド工芸製のヨ101形を含めて3輛となりました。