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これもまた歴史の1ページに

インドネシア政府は昨深夜、本日(6月17日)朝8:00からボゴール駅にて利用者向けのワクチン接種を開始すると報道機関にリリースしました。インドネシアにおけるワクチン接種は、特に首都圏において医療、公共サービス、教員等の現場従事者、大企業職員など、ある程度強制力の効く分野ではそこそこのワクチン接種率になっていますが、一般市民からのワクチン不信は根強く、調達率の割に接種が進んでいない状況です(おそらくワクチンの方が余っているでしょう)。





6月17日ジョコウィ大統領も来る!!と宣伝していますが・・・

一応、私の怪社も優先接種の対象ですので私にも枠が回ってきていますが、ワクチン接種後に倒れている人があまりにも多過ぎるのでお断りをしています。まあ、副作用は当然出るのでしょうが、ここのところスケジュールがギチギチに詰まっており、3日も4日も高熱にうなされて寝込んでいるわけにもいかないので、暇になったら受けます。別に義務じゃないのなら受けませんけど(だいたい既に抗体あるでしょうから)。

そんなわけで、上の記事。直訳すると「電車利用者はボゴール駅でワクチンを(強制的に?)接種させられます」とあるので、わざわざ共産党ワクチンを打たれに誰がボゴールなんぞ行くか!と思っていたのですが、なんと、先日のジョグジャカルタに引き続き、205系が壁要員で配置された!!との現地鉄からの情報を受け、スクランブル発進しました。なんたって、その205系がボゴール駅1番線の有効長に合わせ、6連に短縮され、しかも当該が先日出場したてのハエ14編成とあらば行かざるを得ません。しかも、写真を見てみると、会場がガラッガラのガーラ湯沢(笑)で、全く強制力がないようですので、これなら安心です。というか、記事を読むなり、1500人分を用意とのことで、12連×2本分にも満たないではないか・・・と。毎度のやっているよアピールです。なお、この件に関してKCIは事前の公式発表をしておらず、レバランのタナアバンの件同様に政府が勝手にやり始めただけ、というスタンスのようです。KCIがリリースして客が殺到しても困るでしょうし。

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あれ?接種会場の目隠しの為に205系を置いたのではなかったの??

それにしても遠過ぎるボゴール、9:30前にやっと到着‥‥。って、あれ??壁はどこへ行った??

一歩遅かったようで、こういうときに限ってジョコウィは8時のプログラム開始ピッタリに視察に入ったとのことで既に姿なく・・・。なんだよ、定時になんて絶対に来ないのが相場なのに。しかも、お目当てのハエ14編成6連は、接種会場のプライバシーを守るためではなく、単純にジョコウィ防護要員だったとは・・・残念。


205系が防護要員の壁になるのは、これで2回目ですね


ジョコウィ視察時の様子はKAI広報公式が上げてくれています

KAI広報からの事後報告ツイートを見ると、現場視察の他に1番線でスピーチもしています。ちなみにハエ14編成、出場試運転後、昨日までロゴ無しで走っていたのですが、この視察に合わせてロゴが設置されてしまいました・・・(結局、在庫あったの??)。逆に落ちるまで放置プレイ状態の側面のKCIロゴは全て外されており、昨年のエリックトヒル臨同様に用意周到ぶりが伺えます。

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残念ながら入区してしまったハエ14
しかも、既に10連に組成復帰済(早っ)

ただ、わざわざボゴールまで来て手ぶらで帰るわけにも行きません。実は、私が乗って来た列車、朝だけ走ってボゴール入区の運用で、上の画像の右のM21がそれです。ボゴール電車区は有効長が短いため、月検査を受ける編成は、分割されてボゴール駅まで一旦引き出されてくるのが通例です。このM21編成の入区進路からして、単なる日中入庫ではなく、月検査の可能性が高い為、会場を観察がてらしばらく待ってみることにしました。

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旧駅本屋(改札口)が受付、兼待合室になっていました
空席もあり、無料にも関わらずワクチンの不人気ぶりがわかります

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で、1番ホームが接種会場ですが野次馬多数

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カメラ小僧に囲まれ、受ける方も気が気じゃないでしょう
ちなみに、ワクチンは注射器充填状態で黄色い箱の中に入っていました

なお、普段はカメラを出した途端、すっ飛んでくるセキリュティも、CSR活動的なときにになると、逆にもっと撮れという感じで、ご都合主義丸出しです。こんなの逆に撮らせちゃまずいのではと思いますが、この国にプライバシーもへったくれもないということです。その為の205系じゃなかったんですかねぇ。まあ、撮影可というので、観察させてもらいましたが、見た感じ、接種希望者の4分の1か3分の1程度はKAIのグループ会社、下請けなどの契約社員という感じですね。誰も客が入らなかったときのための、サクラとして用意されたのでしょうか。

それにしても不思議なのはインドネシアのワクチン接種は、このように当日受付制で全くワクチンの在庫管理が適切に実施されていないことです。もっとも、日本のようにこまごまと予約するなんて出来ない人たちですし、当日来ない人多数で崩壊するのは目に見えていますので、とにかく接種会場を設置して、どうぞ来てくださいと言うしかないのですが、こんな様子では期限切れワクチンの使いまわし多数・・・結果、ぶっ倒れるということなんでしょうね・・・(チナバックorアストラゼネカに関わらず、です)。ボゴール駅のように大屋根の下ならまだしも、屋外のテントなんて、常温保存どころの話ではないでしょうし。病院で個人で受けられるようになるまで、打ってはマズイ感じです。だからこそ、看板には「AMAN(安全)」と「HALAL」とデカデカと書いているわけですが、流石の国民も危ないとわかっているわけです。少なくともハラルでは絶対に無いですし。

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おっ、やっぱり出てきた

そうこうしていると、5両に分割されたM21編成がゆっくりと入線してきました。貫通編成なので、反対側は連結面むき出しです。ただ、ここの折り返しは俊足ですので分割面に回る時間はありません。というか、この入れ替えに支障しないように、わざわざハエ14を6連にしていたのではないんかね・・・。6連ならば1番線を塞いでいても、電車区から2番線に引き出せますので、問題なく入れ替え出来たのですが・・・。床下からの排熱でワクチンが温まってしまったとか、そんなオチ?まさか??

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ワクチン接種している真横を電車が通過と言うシュールな光景

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ボゴール駅、2021年6月の記録でした

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