みなさん、こんにちは。
鉄道ブログを始めて9ヶ月ほど経ちましたが、いつもご覧いただきありがとうございます。
そんなさなか、神奈川県住まいなものですから、これまでなかなか関西の鉄道の紹介は出来ていなかったのですが、満を辞して南海電鉄さんが登場します。
関西空港へ向かう特急ラピート50000系は、SLと飛行機を融合させた斬新なデザイン。
画像出典:南海電鉄公式サイト
南海電鉄は、大阪ミナミの繁華街難波駅をターミナルに、和歌山市駅に向かう本線と、世界遺産金剛峯寺がある高野山・極楽橋駅へ向かう高野線を基幹路線とする大手私鉄です。
本線は、途中の泉佐野駅から分かれて関西空港へ向かう特急ラピートが走っているほか、終点の和歌山市駅の先、和歌山港線の和歌山港駅からは、今では珍しくなった鉄道連絡船が徳島方面に運行されています。
高野線は、泉北ニュータウンを走る泉北高速鉄道と直通運転を行っていたり、郊外のニュータウン林間田園都市駅を通る通勤路線である一方、仁徳天皇陵や金剛峯寺といった圧倒的な訴求力を誇る観光路線でもあり、高野山への急勾配を登る特急こうやが走っています。
特急こうや30000系は、高野山への急勾配・急カーブに対応するため、全電動車で車体も短くなっている。
画像出典:南海電鉄公式サイト
そんな南海さんは、2016年から駅トイレリニューアルプロジェクトを実施中です。
2020年3月からは、南海アプリでトイレの空き状況を確認することができるようになりました。
よく通勤通学の時にお腹が痛くなって、途中の駅で降りたけどトイレが空いていなかった!という悲劇は経験したことがあるでしょう。
これで、空いているトイレがある駅を狙って降りることができますね。
南海さんのトイレの目玉はもう1つあります。
それは、男性小便器の無水トイレです。
アメリカのファルコンウォーターフリーテクノロジーズ社の製品で、文字通り水が流れないトイレです。
僕が子供の頃は、本当に水が流れないだけのメッチャ臭いトイレがそこかしこにありましたが、それとは違います。
従来の水洗トイレでは、洗浄用水と尿が反応して尿石となり、便器や配管にへばり付くという課題がありました。
この尿石が悪臭の原因なんだそう。
そこで、水を流す代わりに、便器が部に特殊液が入ったカートリッジを設置、この特殊液は比重が軽く、尿は下へ流れ、特殊液は常に上に残るため、アンモニア臭を防ぐ蓋の役割をしてくれるわけです。
2009年の南海さんのリリースによれば、全100駅中23駅の設置により、節水効果は年間46,823トン、二酸化炭素の削減量は約27トンだそうです。(当時の目標値)
そのため、トイレに行きたくなったら、敢えて南海線に乗りに行き、無水トイレで用を足せば、その効果をさらに高めることができるわけです(笑)
なお、この無水トイレは、南海本線を走る特急サザン12000系の車内トイレでも使われているそうです。
SDGsには「目標6 安全な水とトイレを世界中に」で水の利用効率の改善などが謳われていますし、2050年までには温室効果ガスの排出を(実質)ゼロにしなくてはなりません。
SDGsが登場するまでから、このような取り組みを行ってきた南海さんには拍手👏です。
しかし、このトイレ、掃除をしなくていいわけではありません。
尿はカートリッジに到達する前に便器に付着しますからね。
色々な方のブログを拝見すると、「南海のトイレが臭い。。。。。」という記事がちらほら。
「安全な水とトイレ」ですから、悪臭で具合が悪くなることが無いよう、1日に南海か清掃を入れていただくのがいいと思います。
実際はどうなんでしょうか?
南海沿線の方がいらっしゃったら、ぜひ感想をお願いいたします。
最後に、息子ヤンヤンの4歳くらいの時に南海がらみの寝言を紹介して終了となります。
「7000系じゃないヨ、7100系だヨ😪」
※南海の7000系と7100系は見た目が同じだが、ドアが7000系が片開き、7100系が両開きという違いがある。
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