JR九州一のローカル線 「吉都線」から、 錦江湾沿いを走る「指宿枕崎線」へ【九州鉄道紀行④】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回の続き)

(吉松駅  @肥薩線、吉都線)




★過去記事↓↓↓








JR九州で一番のローカル線「吉都線」で都城へ
吉都線は、全長61.6kmの全線単線・非電化の路線。輸送密度はJR九州最下位で、JR九州で一番のローカル線。



午前8時23分 吉松駅を発車したJR吉都線(きっとせん)、都城行き普通列車に乗車中。

広原(ひろわら)駅を過ぎ、
高原(たかはる)駅

高原駅は、天孫降臨伝説の神話のふる里として知られる宮崎県西諸県郡高原町(たかはるちょう)の中心駅。駅舎もあるが、高原町観光協会による簡易委託駅。





日向前田(ひゅうがまえだ)駅

小さな待合所があるだけの無人駅



高崎新田(たかさきしんでん)駅

ホームにある水道は、蒸気機関車現役時代のコンクリート製の手洗い場の遺構を再利用したもの。




東高崎(ひがしたかさき)駅を過ぎ、

万ケ塚(まんがつか)駅



位置によって山容を変える霧島連山
吉都線は勾配が少なく、旧型の国鉄型気動車でも意外とスピードを出す。ただし線路規格が低いせいか、列車はスピードを出すと結構揺れる。

谷頭(たにがしら)駅


霧島連山が遠ざかる。



日向庄内(ひゅうがしょうない)駅を過ぎ、

終点・都城(みやこのじょう)駅、午前9時49分到着 




元々高さが低い吉都線のホーム先端は、さらにホームが低くなっている。

JR吉都線は13時過ぎまで列車は走らない。

そのため、都城駅に到着した吉都線気動車は、ディーゼルエンジンを停止し、しばし休息。







駅舎に隣接した1番線に普通列車が停車中

日豊本線の末端区間の普通列車も817系新型電車が走るようになった。

一番奥の5番線には、吉都線気動車が休んでいる。


午前10時台の都城駅列車発車案内。吉都線(中央の吉松行き)の列車本数の少なさが際立つ。


都城駅前。都城市は宮崎県南部の主要都市。


午前10時07分発、特急「きりしま6号」宮崎行きは、「ハイパーサルーン」の愛称を持つ783系電車。この783系は、2021年(令和3年)3月のJRダイヤ改正で、日豊本線の定期特急から引退したそう。




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都城から鹿児島中央へ

都城(みやこのじょう)駅 午前10時08分発の特急「きりしま7号」鹿児島中央行きに乗車


午前11時27分、鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅に到着




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鹿児島県中央から指宿枕崎線へ

鹿児島中央駅でJR指宿枕崎線(いぶすきまくらざきせん)に乗換え


向こうのホームには、観光列車の特急「指宿のたまて箱」、午前11時56分発 指宿行きが発車待ち。通常は専用のキハ47形を使用するが、この日は2両編成中1両は予備車のキハ140形(奥)を連結。

全席指定の観光特急「指宿のたまて箱」は満席のため、これには乗車せず。



指宿枕崎線の終点・枕崎まで直行する、午後12時02分発の普通列車(キハ47形2両編成)に乗車するため、2番線ホームへ。



JR指宿枕崎線 指宿方面枕崎行き普通列車、12時02分 鹿児島中央(かごしまちゅうおう)駅を発車   

JR九州鹿児島車両センターの脇を走り抜ける。
指宿枕崎線は、鹿児島中央駅から枕崎駅までの87.8kmを結ぶ、全線単線・非電化の路線。
鹿児島中央駅から喜入までは本数が多く、その先指宿駅・山川駅までは列車本数が1時間に一本程度になる。山川駅〜枕崎駅間は列車本数が極端に少なく、将来的に廃線の可能性があり路線の存続が危ぶまれている。



郡元(こおりもと)駅南鹿児島(みなみかごしま)駅を過ぎる。

鹿児島市電としばらく並走


宇宿(うすき)駅


高架線区間に入る。地上には、鹿児島市電の終点・谷山電停。指宿枕崎線の谷山駅は、この約600m先にある。

車窓左後ろには、噴煙を上げる桜島


谷山(たにやま)駅慈眼寺(じげんじ)駅を過ぎ、高架線区間は終わる。

鹿児島の市街地を見下ろす。



坂之上(さかのうえ)駅を過ぎ、

五位野(ごいの)駅


平川(ひらかわ)駅を過ぎ、
列車は海岸線沿いを走る。海の向こうには桜島大隅半島

穏やかな鹿児島湾(錦江湾(きんこうわん))に沿って、列車は南下する。





瀬々串(せせくし)駅



中名(なかみょう)駅を過ぎる。

前方に、大規模な石油備蓄基地「喜入基地」が見えてくる。

後方には桜島 


喜入(きいれ)駅
鹿児島中央駅から26.6kmに位置する喜入駅。普通列車の約半数はこの駅で折返し、この先指宿駅方面は列車本数が減り、指宿駅・山川駅までは1時間に1本程度になる。


錦江湾を挟んだ対岸の山々は大隅半島

桜島が遠ざかる。

南国らしい車窓



前之浜(まえのはま)駅

桜島がうっすらと。

前方は、指宿方面



生見(ぬくみ)駅

列車は、鹿児島湾(錦江湾)に沿って、さらに南下していく。


※2020年(令和2年)9月


(続く)