民鉄の覇者 東京急行電鉄 96、五島ならぬ強盗慶⑪(東洋精糖) | 犬と楽器と鉄道模型

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昭和30年、東洋精糖で内紛が起こった。

総務部長が社長に噛み付き退陣を迫り、株集めが始まった。

 

此の内紛に目を付けた五島は早速、横井を使う。
横井はすぐさま売り込みを誘った逆日歩攻撃に出た。
このやり方は売り方に悲鳴を上げさせ、信用取引そのものの機能まで喪失させた。

 

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【東洋製糖


現物渡し不能の混乱は「藍澤弥八東証理事長」の奮闘空しく難航した。

東洋精糖の買占め劇は戦後最大と騒がれ経営権を狙った泥沼の戦いが信用取引の虚(盲点)をついて展開されたのであった。

 

東洋精糖社長の秋山は、横井の乗っ取りに対抗する為、顧問弁護士でヤメ検の佐賀を通じて児玉に協力を求めた。

 

当初、秋山は三浦義一へ依頼するつもりだった。
しかし佐賀が猛烈に推すから児玉にお願いする事にしたのである。

 

児玉は要請を受け、
「まじめに働いている者の為に立ち上がる」

と約束した。


一部の重役を抱き込んだ「乗っ取り派」に対抗する為、児玉は本社や工場に右翼を配備した。

 

大株主の第一生命・安田火災の仲買でやっと一応の決着がされたかに見えたが、決済売買の前日、買占めに絡んだ暴力団安藤組組員が横井の事務所に現れた。

 

横井めがけて銃口一発、
「横井英樹ビストルで射たれる」

と言うハプニングが起こった。


この日偶然にも平林茂三郎が横井と会談中、目の前の出来事に遭遇し、巻き添えを食わなかったのが不思議であった。


横井はピストルで撃たれて重傷となった。

この為、両社にらみ合いの状態が続いた。
膠着状態になってしまったのである。

 

 

 

この記事は2015-05-19
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