前回はKATOのEF64形0番台1次形の事を書きましたが続いて2次形です。
EF64形0番台 2次形 (3091-2)
重連を想定し二機を導入しました。
実車は1966年に製造された13~28号機の二次量産車です。
奥羽本線板谷峠に配備された旅客貨物兼用の1次形と違い、2次形は中央線の貨物専用機として全機が山梨県の甲府機関区へ新製配置されました。
1次形と2次形の違いは、1次形は客車への暖房用電気を供給するために列車電気暖房装置(EG)が装備される点で、2次形は貨物専用であるのでそのEGが装備されていないという点です。
ただ2次形は貨物専用機とは言え旧形客車を使用した普通列車(冬期はマヌ34という暖房車を連結)や12系(自家発電出来る)を使用した急行列車を牽引した事もある様です。
現在のJR貨物とJR各旅客会社の様に機関車の役目が完全に分離していない国鉄時代だったからこそこんな使い方も可能なのでしょう。
新製配置から長らく甲府機関区を寝床に置いていた2次形ですが、1984年2月のダイヤ改正で全機八王子機関区へ転属、その数年後の国鉄民営化時に篠ノ井や稲沢に散っていきます。
そして2000年代初頭まで2次形は中央本線で活躍、生涯を中央本線で勤め上げたヌシという感じですね。
さて、模型は上記の通り貨物機でEGが装備されない特徴が表現されています。
EGジャンパ栓がないスカート周り
乗務員扉横のEG表示灯がない(手前)
EGが搭載される1次形と比べ少し省略されたシンプルな外観です。
左 1次形 / 右 2次形
また、1次形と2次形はテールライトに違いが有り、1次形は外バメ、2次形は内バメと変化しているのが分かります。
そして、前面保護柵のボルト。1次形だけかと思いきや2次形にも有りました。
実は私、2次形にこのボルトはない物かとばかり思っていました。
保護柵は厳冬期の板谷峠で使用される物と思い込んで福島区に配置された1次形の特徴だと誤った認識をしていたのです。
先日、ブロ友のダイス・クエイドさんのブログ記事で2次形にも保護柵のボルトが有る事、そして保存されている18号機の画像を見させて頂き認識を改める事が出来ました。
(ダイスさん、情報を有難う御座いました)
それから色々調べてみると、実際には3次形まで前面防護柵の取付ボルトが有り、4次形以降は無くなっていました。
更に調べ続けるとボルトは有るだけではなく、中央東線走行時でも保護柵を装着した2次形が活躍する姿をWEB上で確認出来たのです。
板谷峠専用だと思っていた自分の思い込みって怖いもんですね…(;´Д`A ```
結果、どこでも保護柵付で走っていたと分ったら本当にカッコイイので模型で付けたいなと思いますよね。
さて、導入時の毎度のナンバー選びですが、付属する15・18・22・27の中から、「15」と「22」を選びました。
理由は単純、15号機は2009年迄、22号機は2008年迄と長生きだったというだけです。
また、22号機はパンタグラフをPS17からPS22に交換して走っていた時期もあり、これを再現してみたかったのでした。
2エンド側 PS22に交換
EF64形0番台の標準パンタグラフは菱形のPS17ですが、交差形のPS22に交換された機体が見られました。
これは冬期の積雪時に降下しているPS17が凍結し無理に上昇させ破損した事が有ったそうで、その交換を長野工場で行われた際、PS17が製造中止になり工場在庫が無くなったためPS22に換えられた様です。
これは長野工場出場機のEF64形、EF62 形に見られて、片側PS22、両側PS22に交換された機体が出場されていきました。
前後のパンタが違うというのは個人的に統一感が無くて武骨で良いなと。
そして、PS22側か見る正面は1000番台機、だけどレトロな0番台の側面から見るクロスパンタは小さくてカッコいい。
このままPS22とPS17としておくか、両方ともPS22にしてしまうか、偶に交換してみようと思います。
見た目はかなり気に入ってしまいました(゚∀゚)アヒャ
因みにPS22パンタはKATOの3061-1F、EF65-1000用の四つ足タイプがポン付で装着出来ました。
という事で、いきなりカスタムしてますが、やっぱり好きなEF64形でした。