岐波駅発行 補充往復乗車券 小児専用券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

印刷見本券となりますが、宇部線岐波駅発行の補充往復乗車券で小児専用券となります。

 

 

広島印刷調製のC型硬券となります。

 

上部の復路片は陰陽が逆になった地紋で、下部の往路片の右上の「◯8」の記号は、国鉄が全国9支社体制であった時代に、支社ごとに「◯1」~「◯9」の記号で区別し、「◯8」は岐波駅を管轄しておりました「中国支社」を表わしています。

 

国鉄の補充往復乗車券が図示いたしました様式であったのは、昭和37年11月21日から昭和41年3月4日までの3年3ヶ月余りで、その後は国鉄の補充往復乗車券は補充片道乗車券共々、硬券から軟券化されますが、当時の国鉄の様式に準じて券を調製しておりました連絡会社線では、会社によっては遅い時期まで硬券の補充券が残っておりました。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

券番は3箇所となります。

 

補充往復乗車券に限った事ではありませんが、国鉄のC型券を裏返して券番を右に向けて見ますと、下部の券片の左側の券番は記載されていない例が殆どで、これは補充券や準常備式の券の場合、画像の左側の部分は報告片となって発売の際に切り取られ、上部の券片の左側の券番は報告片に残るため、左側の券番の記載は1箇所だけで問題無かったためと考えられます。