番外 同じ「3色塗装」でもデザインが異なる部分が見られています、佐賀市営バス一般路線車の塗装変化 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 これまでもご紹介しておりますように、佐賀市交通局(佐賀市営バス)の一般の路線バスに使用されております車は、現在は3色に塗り分けられました塗装が基本的な塗装となっておりまして、ほとんどの車で見る事ができております。
 
 その塗装とは、クリームの3色が入った車でありまして、佐賀市営バスの基本的な塗装として、運行範囲でもあります佐賀市内で見る事ができるカラーとなっております。
 
 しかし、そのほとんどの車が上の画像の車(画像1、855号・いすゞ2KG-LR290J3(「ゾンビランドサガ」ラッピング「フランシュシュ号」) 画像2、832号・いすゞSKG-LR290J2)のようにラッピングを施しておりますので、いわゆる「」の姿で運行されておりますのはそう多くはありません。
 

 さて、そんな佐賀市営バスでは、かつての塗装は淡い黄色ぶどう色のラインが窓下・車体下部に入っていたのが特徴でありまして、昭和50年代~平成初頭まで多く見られておりましたが、平成29年に復刻された塗装車(835号・日産デKL-JP252NAN改)が導入されておりまして、佐賀市内で見る事ができております。
 
 
 そして、このカラーの後、昭和58年に導入されました車からは、先述のようにクリームに橙・青の3色が入った車が採用されておりまして、その後平成11年にその3色を使用しました新たなデザインを変更されまして現在に至っております。

 その3色塗装のパターンも、現在も最初のパターン・そして現在のパターンの2パターンでの塗装が存在しておりまして、一時は3色は変わらずデザインの変化が見られておりましたが、現在は近年導入された車で最初のデザインで導入された車も見られております。今回は、これら車に関しまして、画像を基にしまして皆様にご紹介してまいります。
 
 
 まず、昭和58年~平成11年まで採用の塗装でありますが、こうして見てみますと、クリームに橙と青のラインが太いのがフロント部分まで来ている事がわかります。さらに、橙のラインの中にも細い黒いラインが2本見えるのが見ていてわかるのではないかと思いますが、こうして見ましても、どれだけ下のラインが太かったのかが見ていてわかるのではないかとも思います。
 
 尚、平成5年まで採用されていたデザインでは、それらカラーを使用してはいるもののライン部分のデザインが異なっておりまして、実際に以下画像の685号と710・717号とはデザインが若干異なっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。
 
 (685号・日野U-RR3HJAA)~現在廃車
 
 (710号・日野U-RR3HJAA)~現在廃車
 
 (717号・日産デKC-RM211GAN)~現在ロイヤル観光に移籍(塗装はそのまま)
 

 一方、こちらは平成11年~平成29年頃まで採用の、最も多く見られる塗装であります。上の画像の前のタイプの塗装と比べて見ましても、それぞれ若干の違いがあるのがわかります。実際にその塗装の場合では、窓下のラインはフロントまでのライン上部の細いラインのみが来ている事がわかりますし、左右つながっているのもわかります。こうして見ますと、同じ色の塗り分けでもここまで違うのが見ていてわかるのではないでしょうか。
 
 (771号・日産デKL-JP252NAN改)
 
 (773号・日野KK-HR1JKEE)
 
 (777号・日産デPDG-RM820GAN)
 
 (787号・いすゞPDG-LR290J2)
 
 (820号・いすゞPDG-LR290J2)
 
 
 さらに、平成30年頃から現在まで見られる塗装でありますが、画像の日野リエッセトップドア車(108号・KC-RX4JFAA)ではフロント部分でも太いラインが見られておりまして、平成7年に採用されていたデザインに近いデザインでもありますので、従来のデザインとは違っている部分が見られております。こうして見ましても、旧デザインと現デザインの間のような印象が出ているのではないかとも思う所ではあります。
 
 (現在はジョイックス交通に移籍)
 
 この塗り分けは、既存車両でも見られ始めておりまして、765号(日野KL-HR1JNEE)も更新の際に近いようなデザインに変化しております。ただ、上の画像の685号・710号・717号と違うのが橙の部分に黒い細いラインが入っていないのが特徴でありまして、ラインが入りましたらこれら車とまさに類似する所ではなかったかとも思う所ではあります。

 

 

 さらに、前回番外などでもご紹介しましたが、近年の新車でもその塗り分けで導入されておりまして、画像1の「ゾンビランドサガ」ラッピングの855号の裸の姿がそのような塗り分けとなっておりますが、以下画像の866号(いすゞ2KG-LR290J4)もそのような塗り分けとなっている事がお分かりいただけます。尚、令和2年導入車で見られますのが天井の直結エアコンの部分が青くなっているのが特徴でありまして、これがこれまで導入されました車と異なる部分でもあります。

 

 こちらは、移籍車でもあります日野ポンチョでありますが、こちらもその塗り分けで採用されております。このポンチョは令和元年に2台(115号・116号)、令和2年に1台(117号)移籍導入されましたが、画像の115号と117号とでは導入時期の違いで天井の直結エアコンの部分がクリーム色か青色かの違いが見られている事がお分かりいただけます。

 

 (115号・ADG-HX6JLAE)

 
 (117号・ADG-HX6JLAE?)
 
 
 そして、令和元年には久しぶりの大型路線車両として都営バスよりいすゞエルガ(KL-LV234L1改)が導入されましたが、主に佐賀駅バスセンター~ゆめタウン佐賀間で使用されておりますこれら車は昭和58年に採用されておりましたデザインでの導入となっております。この場合は、塗り分けが上部のラインが細く~太くなっておりますが、さらにそのラインが下部の太いラインとともに天井へ伸びてあるのが特徴でありまして、上の画像の685号と同じようなデザインとなっているのがわかります。それほどカラー自体同じカラーを採用されてはいる訳ではありますが、それぞれデザインだけは違う事を伺わせる所でもあります。
 
 (857号)
 
 (858号)
 
 
 今回は、佐賀市営バスの塗装デザインの変化に関しましてご紹介しましたが、同じ3色でもここまで変化が見られているのがお分かりいただけます。それにしても、この3色の塗り分けで時がさかのぼっていた事が伺える所ではありますが、同じ佐賀県では祐徳自動車でも旧塗装を再採用しているほどですので、わからなくはない部分ではないかとも思う所でしょうか。残念ながら、ほとんどの車でラッピングが施されておりますので詳しく見られない部分がある事は仕方がないですが、それでもフロントでは伺う部分が見られますので、今後みる機会がある方はご覧になってみてはいかがかとも思います。