蔵の工作を進めていきます。
前回(蔵を作る。(1))掲載の立面図が完成予想の姿です。
まず、CAD(ARCAD使用)で作図したケガキ線に沿ってケント紙を切り出し、2枚重ねにします。
部材を箱に組みます。
上部の縁取りを付けて、漆喰を塗ります。漆喰はいつもと同じく、アクリル絵具に白い香炉灰を混ぜたものです。部材を突き合せた角にできる段差もごまかせたようです。
続いて腰板を作ります。
腰板は縦羽目板を押縁で押さえたものを表現するため、STウッドに0.5mm角材を貼り付けます。
0.5mm角材は、押縁としてはかなりオーバースケールですが、模型表現にはメリハリも必要だと自分に言い訳をしています。
角材の貼り付け位置と切断位置をケガいたケント紙にSTウッドを接着し、作業を進めていきます。
こうして作った腰板を躯体に接着しました。
腰板の上部は、1mm×O.5mm角材で縁取りを表現し、四隅には、0.9mm角材を接着します。
私は、こんな風に、色々な種類の角材を工作に使えることが楽しくてたまりません。
この形状の既製品(リブ付き羽目板、さかつうギャラリーで購入できます。)があるのも知っていますが、色んな角材を駆使して、自由に設計・製作することが面白くてたまらないのです。
鉄道模型を始めた中学生の頃、雑誌の制作記にあるような寸法の角材を身近で買うことができず、地方の悲哀を感じ、悔しい思いをしたことの裏返しでしょうか。
今は、どこに住んでいようと、通販で特殊な材料が手に入り、いい時代になったものだと思います。
少年の頃、唯一手に入った2mm角材にカッターを当て、1mm角材を切り出そうとしたチャレンジもそれなりに意味はあったと思いますが。(もちろん、失敗ばかりでしたよ。)
腰板の角部分の断面は、下図のとおりです。
今日の工作はここまでです。最後は、鉄道模型ブログらしく、C56と一緒に写りました。
写真に見える窓の鉄格子は印刷表現です。
次は、これまで作ったことのない「置き屋根」の製作です。
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