これら3台には、LEDヘッドライト・AMT(自動変速マニュアルトランスミッション)・EDSSが装備されているのが特徴でもありまして、安全性なども大幅に向上しております。
これら車の特徴としましては、塗装がかつてのデザインに戻されている姿が見られておりまして、平成7年採用の橙の太いラインの所に黒い細いラインが入ったタイプのデザインでありますが、後述のように現在もそれに近い形の塗り分けで導入されております。尚、この導入車で見られますのが天井の直結エアコンの部分が青くなっているのが特徴でありまして、これがこれまで導入されました車と異なる部分となっております。
(866号ラッピング前)
(天井部分)
一方、新車とともに移籍車両も最近は導入されておりまして、近年では東京都交通局(都営バス)などからの移籍車も導入されておりまして、画像の車(852号・日産デKL-JP252NAN改)も車内の改装を行った上で、同様に佐賀市内におきまして運行されております。
そして、かつて平成10年から13年にかけましても、中古車両の導入が行われておりまして、これらに関しましても都営バスからの移籍車でありました。
これら時期に導入されました中古車両は、日野ブルーリボンや富士重工架装の日産ディーゼル車と言った大型車、そして今回ご紹介します以下画像の三菱エアロミディと言った中型車両が導入されておりまして、これら車も古参車両の置き換えに貢献しました車でもありました。
(726号・三菱P-MK117J改)~平成10年移籍導入
ちなみに、平成13年以降都営バスからの移籍車の導入は、東京都からの事情もありましてありませんでしたが、平成26年に都営バスからの移籍車の導入が再び行われておりまして、画像5の852号のように佐賀市内で運行されている姿が見られております。
さて、今回ここからご紹介しますのは、平成11年に都営バスから佐賀市営バスに中古導入されまして、このタイプでは最後まで残っておりました、三菱エアロミディMK(735号・P-MK117J改)を中心に皆様に紹介してまいります。
佐賀市営バスでは、このタイプは上の画像の726号及び727号が平成10年に移籍導入、そしてこの735号の他733号・736号が平成11年に移籍導入しておりました。これらはいずれも昭和62年式でありまして、新製導入時より南千住営業所に所属しておりまして、営業所管内の路線で運行されておりましたが、これら5台が佐賀市営バスに移籍しまして、以来佐賀市内の路線を運行しておりました。
この車の塗装は、平成10年に移籍導入されました画像6の726号とは異なった塗り分けとなっていたのが特徴でありまして(727号は導入以降ラッピング車でしたので白一色でした)、この平成11年より採用されました塗り分けを採用しておりました。よく見ましても、726号とは見た目が違っているのがお分かりいただけるのではないかと思います。また、窓も他の三菱エアロミディMK路線車では多く見られますサッシ窓ではなく逆T窓であったのも大きな特徴でもありました。
その後、周りの同形式の車が新車導入に伴いまして廃車となって行く中、結局この735号が最後に残りました同形式の車でもありました。けれども、平成23年に導入されましたいすゞエルガミオ新車の導入に伴いまして残念ながら廃車となってしまいまして、結果都営バスからの移籍車であります三菱エアロミディMKは全廃となってしまったのでありました。
私もかつてこの車には乗車した事がありましたが、やはりサッシ窓ではなく逆T窓と言うのが珍しい所ではなかったのではないかと思っております。本当に都営バス時代はどんな活躍をしていたのかは私も存じませんが、こういった窓の装備が都営バスであったと言う名残が出ていてよかったのではなかったかと思う所であります。
今回は佐賀市営バスで最後まで残りました三菱エアロミディMK735号を中心にご紹介しましたが、この車に加えまして他の仲間たちにとりましても、東京・佐賀といい活躍をしていたのではと思う所であります。考えてみましても、この735号の場合は東京時代を加えまして24年も運行していた訳でもありますので、末期は経年であったと言われてもおかしくはなかったようでです。本当に、現在はいすゞエルガミオなどと言った中型ノンステップ路線車が最近は多く導入・運行されております佐賀市営バスではありますが、こう言った車の存在も存じていただければとも思う所であります。