百年駅舎の肥薩線、霧島連山を望む吉都線のローカル線旅【九州鉄道紀行③】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回の続き)

(JR肥薩線 嘉例川駅)
 




★過去記事↓↓↓






JR肥薩線の旅(隼人→吉松へ)

隼人発吉松行き肥薩線普通列車は、
嘉例川駅を過ぎ、次は、霧島温泉(きりしまおんせん)駅

駅舎は、鉄筋コンクリート造りの無人駅




植村(うえむら)駅




大隅横川(おおすみよこがわ)駅
ここでは、午前7時50分発隼人行き普通列車と行き違い
島式ホームには、かつて使用していたタブレット受けが残されているそう。

大隅横川の駅舎は、嘉例川駅と並び鹿児島県最古。駅舎は、1903年(明治36年)開業当時の建物で国登録有形文化財。

ホーム上の柱には、第二次世界大戦時に米軍機による機銃掃射で撃ち抜かれた痕跡が今も残っているそう。







栗野(くりの)駅
かつては、ここ栗野駅と水俣駅を結ぶJR山野線(55.7km)が分岐していたが、1988年(昭和63年)2月1日に廃止された。





終点・吉松駅(よしまつ)、午前8時10分到着

吉松駅にはかつて駅弁屋があり、ホームで立売も行われていたが、2018年(平成30年)9月限りで閉店。

2番線に到着



吉松駅の肥薩線・吉都線時刻表

肥薩線の八代〜人吉〜吉松間は、2020年(令和2年)7月豪雨による橋梁流出などの大規模な被災のため、現在も不通であり、復旧の目処も立っていない。
肥薩線吉松〜人吉間は元々列車本数が極端に少ない区間だが、スイッチバック、ループ線があったり、日本三大車窓の一つがあったりと変化に富む風光明媚な路線であったため、観光列車「いさぶろう」「しんぺい」も発着していたが災害により運休中。
吉松駅は、肥薩線観光列車「いさぶろう」「しんぺい」の他、観光特急「はやとの風」も発着しているが、こちらもコロナ禍で運休中。


現在の吉松駅舎は、1968年(昭和43年)建造の鉄筋コンクリート造りの2階建て。駅舎に接している単式ホームは、今は使われてなく、線路も撤去されている。



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吉松から吉都線へ

吉松駅で、JR吉都線(きっとせん)に乗換え。
吉都線と肥薩線 八代〜吉松間は「えびの高原線」の愛称がある。

吉都線は、全長61.6 kmの非電化・単線の路線。優等列車や観光列車の定期運行もなく、輸送密度はJR九州最下位であり、JR九州で一番のローカル線。

午前8時13分、都城駅発の吉都線上り普通列車が、吉松駅1番線ホームに到着。折返し都城行き普通列車になる。

国鉄型気動車キハ47 8056+キハ9072の2両編成

車内は、セミクロスシート




行先サボ



妻面には昭和55年新潟鉄工所製造銘板などが取り付けられている。












先程乗車した肥薩線列車は、2番線ホームでの客扱いを終え、留置車両用の4番線ホームに転線。






JR吉都線 都城行き普通列車、吉松(よしまつ)駅、午前8時23分発車
この朝8時23分発の列車を逃すと、吉都線は13時10分まで列車が無い。
 
吉松駅発車時点ではガラガラの吉都線車内




鶴丸(つるまる)駅

コンクリートブロック積みの待合所

鶴丸駅を過ぎると、鹿児島県から宮崎県に入る。



京町温泉(きょうまちおんせん)駅
駅前は温泉街になっている。ここから学生が大勢乗車。

吉都線に限らず、地方のローカル線利用者は学生が中心。


車窓から霧島連山を望む。



えびの駅

えびの市の中心駅だが、小さな無人駅

韓国岳、新燃岳、高千穂峰などの霧島連山。現在も噴火を繰り返す活火山で、大噴火のときは降灰被害もある。






えびの上江(えびのうわえ)駅を過ぎ、
えびの飯野(えびのいいの)駅

吉松経由の肥薩線隼人行き普通列車と行き違い。






西小林(にしこばやし)駅
標高は286.8mで、吉都線で一番標高が高い。反対側のホームは使用廃止された。




小林(こばやし)駅


踏切の横にあるのが現在の小林駅の駅舎。吉都線内途中駅で唯一の有人駅。



宮崎県小林市の中心駅

駅北側にあった木造の旧駅舎は解体され、
現在の駅舎は島式ホームの端(吉松側)にある小さな建物。




※2020年(令和2年)9月


(続く)