南海電気鉄道乗りつぶし2(南海本線) | 乗りつぶしに行ってきた!

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JR全線完乗が目標!(現在は99%乗車済)

難波10時59分→和歌山市12時54分

 

 
車両は9000系の4両編成。9000系は南海本線では初のオールステンレス車体を採用した車両です。昭和末期の1985年から1988年に製造されていて、もう35年ほど経過しています。
 
 
車内はオールロングシートで座席はグレーと紺色の2色が交互に並んでいます。
 
 
 

南海本線難波から和歌山市までを結んでいます。

途中には高師浜線空港線多奈川線加太線和歌山港線と10kmに満たない路線が分岐しています。

少し山側を並走するJR阪和線に対抗すべく、列車種別は普通・区間急行・空港急行・特急(サザンラピート)と様々に分かれています。

初乗車区間なので普通に乗るわけですが、南海本線だと終点の和歌山市行きの普通が毎時4本も出ています。

阪和線だと朝晩だと和歌山行きの普通が設定されているんですが、日中はだったり日根野止まりばかりなので、乗り換えをしなくて済むのは大変助かるわけです。

 

難波を出発すると、進行方向左側に広がる高野線の線路としばらく並走します。

次の停車駅が新今宮ですが、その手前に今宮戎という駅を通過します。

 

 

この駅は高野線のみホームがあるわけですが、高野線は路線上は汐見橋から岸里玉出を経由して橋本方面へと向かうのが管理上のルートで、南海本線に属する駅なのですが、南海本線の普通列車が通過するという奇妙な駅となっています。

ちなみに新今宮の次の萩ノ茶屋も同じく南海本線に属しながら高野線のホームしか設けられていない駅になります。

岸里玉出に着く手前に高野線の線路が左に分岐し、さらに右から再び高野線の線路と合流します。右からやってくるのは別名:汐見橋線と呼ばれていて、高野線には属しているんですが、橋本方面へと続く線路とは直接つながっていません。

岸里玉出を出ると南海本線の線路のみになりますが、複々線区間が住ノ江まで続きます。

住ノ江を過ぎると複々線区間は終了して終点の和歌山市まで複線区間が続きます。

11時14分にに到着。ここではラピートα(空港特急の最速列車)以外の列車が停車します。

 
 

後からやってきたラピートβと空港急行との接続を行ってから11時20分に出発。

石津川と過ぎると始発の難波から続いていた高架区間が終了します。

諏訪ノ森浜寺公園と地上駅を過ぎて再び高架区間に入って、羽衣に到着。

難波から石津川までは1980年代までに高架化完了したものですが、羽衣から先は2000年代以降に高架化されている区間で羽衣はちょうど高架化工事が完了したところで、2021年1月時点では下り(和歌山市方面)ホームは高架ホームを使用。一方で上り(難波方面)ホームは高架化が完了していたもののまだ使用は開始されていなかったので、従来の地上ホームを使用していました。

防音壁、レールが真新しく、最近できた高架であることを伺わせてくれます。

 
 

ちなみに一つ前の浜寺公園、二つ前の諏訪ノ森も高架化工事が始められていて2028年ごろに完了となる予定です。

次の高石に到着。

 
 
高石も下りホームは高架化されていて、上りホームも工事は完了していたものの2021年1月時点ではまだ使用は開始されていませんでした。
 
 
ここでは特急サザンの通過待ちで4分ほど停車。
 
 
 

高石を出発してまた地上区間に戻って北助松に到着。

次の松ノ浜泉大津は既に高架駅で、難波泉大津間だと北助松を除くと全て高架駅となります。

泉大津の次の忠岡からは和泉大宮までは地上区間が続いて、岸和田に向かう途中から高架区間となり、

だんじり祭で有名な岸和田に到着。

 
 
高架されているとはいえ、駅設備自体が古いです。
 
 

岸和田を出て地上に降りて蛸地蔵を過ぎると水間鉄道水間線の乗り換え駅となる貝塚に到着。

貝塚を過ぎると車窓が一変。

進行方向左手にはこれまで続いていた住宅地メインから田園メインののどかな風景が広がります。遠くには山々も見えるし大阪府南部に来たことを実感させてくれます。

一方、右手には大きい観覧車が見えてきて高架を上がると泉佐野に到着。

 

 

関西空港に向かう空港線との乗り換え駅で空港急行との乗り継ぎ待ちのため9分間停車。

泉佐野を出ると空港線が右に分かれて、観覧車のあるりんくうタウンへ向かう一方で南海本線JR関西空港線の高架の下をくぐってさらに南下を続けます。

 
 
 
鳥取ノ荘を過ぎると海を臨む区間を走ります。
海沿いを走る南海本線ですが、難波から普通列車だと1時間半かかって初めて海を見ることができます。
 
 

カーブが連続する区間を超えると、多奈川線の乗り換え駅となるみさき公園に到着。

みさき公園を出発すると、多奈川線とはしばらく並走した後、右に大きくカーブしていき分かれてからはしばらくすると南海本線も大きく左にカーブします。

次の孝子まではちょっとした山区間に突入します。駅間距離も4.4kmと南海本線の中では一番長い距離となっています。

 
 

大阪府と和歌山県の府県をまたがる孝子峠を上っている最中のトンネル(孝子トンネル)を通過している時に大阪府とお別れ。和歌山県に突入します。

峠を下りきると和歌山大学前に到着。2012年に完成した南海本線では一番新しい駅で副駅名はふじと台。

和歌山大学前を過ぎてもまだ下り勾配が続き、2本トンネルを通過すると住宅地の中を通るようになり、しばらくすると右側から加太線の線路と合流すると紀ノ川に到着。

紀ノ川を過ぎると本格的に和歌山市街に入ってくるので、かなり家々が密集しています。

 
 
終点の和歌山市はすぐそこで紀ノ川にかかる橋梁(紀ノ川橋梁)を渡ります。
 
 
JR紀勢本線の支線と合流すると和歌山市に到着。
 
 

12時54分に到着ということで、難波から1時間55分かけて到着しました。

南海本線はどんどん地上から高架へと工事が進められていて、羽衣高石は高架化が完了。

諏訪ノ森浜寺公園はこれから工事が始まる区間なので、頻繁に乗る人にとっては変化を楽しめる路線でしょうし、泉佐野周辺の空港線の高架の巨大さは目を見張るものがあり、

鳥取ノ荘あたりで海が見えたと思ったら、みさき公園孝子の山区間へと突入する変化の多さを感じる路線なので、たまに乗るだけでも十分楽しめる路線と感じましたね。