(その9からの続き)
-野崎(9:06着・9:25発)-
長峰公園を経由して東へ進むと、一面の稲作地帯が広がりました。
箒(ほうき)川を渡りました。
新幹線も少し先で箒川を渡っています。
こういう風景を見ると、遠くまで来た感じがします。
箒川を渡ると、大田原市です。
「大田原」という駅名がないと油断してしまいますが、
人口は矢板市よりも多い約7万5千人。
天気予報も県北は「大田原」になっているものが多いですよね。
そして、ここから先は那須エリアです。
那須の語源は諸説あるそうですが、アイヌ語源(「野の麓・裾」)説もあるとか。
古代以前から存在する名前ということを考えると「那珂川の中州の略」説よりも有力そう…。
道なりに大田原市街まで行ってしまうと、次の駅に行けなくなります。
中薄葉交差点を左折して、北西へ。
新幹線の高架を再びくぐりました。
道なりに進むと、左手に上薄葉自治公民館が見えてきました。
ここにはかつて野崎村の村役場があったそうです。
野崎村は1954年に大田原市と矢板市に分割編入されたそうですが、
そう言われると、役場があったような雰囲気もしますよね。
東北本線の踏切が見えてきました。
このあたりが野崎村の中心だったのでしょうか。
踏切を渡って右折。
野崎駅まであと少しです。
野崎駅に着きました。
ここも昔ながらの木造駅舎が残っています。
ホームは2面2線。
かつては2面3線で、現在も真ん中に一部線路が残っていますが、使用されていないようです。
駅前の広場には、弓を持って祈る武士の像が。
この武士は、屋島合戦でおなじみの那須与一です。
…手の組み方全然違うけど、一瞬五郎丸ポーズに見えた。
那須与一は現在の大田原市にあたる地域の出身といわれており、
市内唯一の鉄道駅ということもあり、区画整理完成の記念に設置されたようです。
大田原市街地の最寄り駅は次の西那須野駅ですが、
西那須野駅は那須塩原市なので。
「那須」は単なる名字で地名とは関係無いと思っていたのですが、
本当にこの地域の出身だったんですね。
さて、次の駅へ向かいます。
線路沿いに続く県道を歩くのが最短ルートですが、
それはつまらないのでちっくら大回りしますよ。
駅前通りからひとつ北側の大通りに出ました。
はじめのうちは比較的新しい民家が立ち並んでいましたが、
まもなく工業団地に入りました。
さらに進むと左側の視界が開けて、高原風景に。
正面奥の建物は那須中央病院です。
こういう風景見ながら入院すれば、
気持ちも落ち着く…のかな?
工業団地を歩き続けること、約20分。
次の角を右折して、国道4号に合流します。
(その11へ続く)
野崎駅周辺のGPSログ(1/35,000)です。
このあたりでは線路沿いを歩ける道もありますが、
今回は敢えて大回りをしました。