皆様こんばんは。ブログおよびホームページ管理人の神@北見です。

 

今日は週の終わりで非常に疲れたのですが、久々の夜更かしです。先ほど受け取って来たばかりのTomix製再生産品のワム80000整備を行いました。こういうのは勢いでやらないと箱にしまわれて忘れ去られる可能性がありますからね。

 

 

↑ワム80000(280000番代)は一挙13両の増備です。購入制限かからなくてよかったー。もちろん転売なんてしないですよ!

 

今までのTomix製2軸貨車のナックルカプラー化は、製品に付いているカプラーポケット内の軸を利用して、ナックルカプラー側の穴を1.6mmまで広げて取り付けるやり方を採用していました。

 

 

↑先月末に発売された黒貨車達は、私の従来の方法でナックルカプラー化していました。

 

 

↑従来はTomix製品のカプラー用軸を活かし、これにナックルカプラーを挿す方法を採っていましたが、軸が太いためナックルカプラーの穴を拡げなければならず、また軸の後部にある出っ張りを削るという面倒な作業が必要でした。

 

↑TN側は穴を拡げるのに加え、高さを調整するため厚みも削らなければなりませんでした。

 

↑カプラーポケット内の突起削りや小さなナックルカプラーの加工は結構面倒です。

 

これらの作業は意外と手間で面倒でした。

 

しかし、来訪者様からφ1.0mmの真鍮線を使っているという情報を聴き、今回は新たな方法にチャレンジしてみることにしました。

 


↑ウチには真鍮線は無かったものの、φ1.0mmのプラ棒がありましたのでこれを使うことにしました。(元々新潟の竹槍タイフォンを作成するために買ったものです)

 

↑試しにEF66ナックルとかもめナックルを用意しました。

 

↑かもめナックルにφ1.0mmのプラ棒を挿してみましたがギューギューです。

 

↑EF66ナックルに挿してみましたが、こちらもキツキツです。

 

うーむ、φ0.8mmのプラ棒を探して調達しようとも思いましたが、そうすると到着まで待たなければならないので、ナックルカプラーの穴を少しだけ広げて使うことにしました。

 

↑φ1.2mmで拡げました。

 

↑かもめナックルも同様です。但しかもめナックルはその構造上あまり穴を拡げると崩壊してしまいますので、φ1.2mmくらいが限界でしょうか。

 

↑プラ棒に挿してみました。今度は揺するとクルクル回るくらいの状態になりました。

 

 

では早速試行錯誤開始します。

 

↑うーむ、カッコいいですね。これは長編成が似合いそうです。

 

↑カプラーポケットを開けてみました。当たり前ですが先日の黒貨車と構造は同じで、カプラーが軸に刺さっており後部から板バネで押して復元力を得ているようです。

 

↑カプラー、板バネを外しました。ピンの構造も同じで後ろに出っ張りがあります。

 

では、軸を1.0mmのプラ棒とすべく、この既成のピンを切除します。(この作業は車両本体に手を入れてしまいますので、参考にされる場合は自己責任でお願いいたします)

 

↑スパッとピンの部分を根元から切除しました。ちょうどピン後ろの突起も一緒に切除できます。

 

 

↑ピンを切除した後、元のピンの位置にφ1.2mmで穴を開けました。この作業が実に難しいです。前後左右方向にずれてしまうとやり直しが効きません。実はこの際は穴が左及び後方にずれてしまっています。このあと小穴を開けて無理やり修正しました。

 

正直言って、大量に施工するならば穴あけのためのテンプレート(治具)を用意した方が良いくらいです。最初に穴を開けた際はいきなりφ1.2mmで開けてしまいましたが、φ0.5mmくらいで慎重に下穴を開けてから拡げた方が良いです。

 

↑穴位置を修正後、φ1.0mmのプラ棒を挿して軸にしました。

 

当初はこれを瞬接で固定しようと思いましたが材質の関係か上手く固定できません。また試行錯誤の際はあらかじめ短めに切ったプラ棒を挿して、あとで寸法切りしていました。

 

↑カプラーと板バネを復旧しました。カプラーの位置の関係でバネが緩い場合は、板バネに少し折り目を入れてバネ力を強くすると良いです。

 

軸のプラ棒は固定できませんでしたが、よくよく考えると穴を開けて挿している状態なので、これでカプラーポケットの蓋を被せてしまえば軸が抜けることはありません。そのためこの軸は床板に固定せずそのまま蓋をしてオシマイにしました。

 

↑φ1.0mmプラ棒の軸は固定できませんでしたが、蓋をすると外れることはありません。カプラーはちゃんと首を振りますし復元力もあります。

 

↑試しにKATO製機関車と連結してみました。若干低いですが問題はなさそうです。(前回黒ワムの改造をした時よりも良いような気がします。)

 

↑試しにカプラーを横に押してみました。ちゃんと首を振ります。

 

↑放すとちゃんと元に戻ります。

 

どうやら問題なさそうです。なので残り12両も一気に加工することにしました。もう眠いですがこういうのは勢いでやった方が良いでしょう。

 

↑残り12両も出してきました。2軸貨車なので長さは無いのですが数は多いので面倒です…。

 

↑大量にある場合は一気に流れ作業でやった方が早いです。まずは全車のカプラーを外します。

 

↑全車のカプラーを外しました。

 

↑カプラーポケットの蓋、板バネは無くさないようにちゃんと保管しておきます。アーノルドカプラーは用済みです…。

 

 

↑全車両の元のカプラー用ピンを切除し、カプラーの軸となる場所に穴を開けました。この作業が面倒です…。ちゃんと気を抜かずカプラーポケットの元のピンの位置に穴を開けなければなりません。

 

↑必要な数のナックルカプラーを用意し、穴を1.2mmに広げておきました。

 

試行錯誤の時より慣れてきたので、効率の良い方法で進めます。

 

↑穴を開けたところにプラ棒を挿します。

 

↑最初から現物合わせで寸法切りします。

 

↑この通り。

 

↑一旦プラ棒の軸を外します。

 

↑板バネをカプラーポケット内所定の位置にセットします。

 

↑寸法切りしたプラ棒の軸を、ナックルカプラーに挿しておきます。

 

↑そのままカプラーポケット内、穴を開けたところに挿します。写真のように板バネが効いている方が復元力があって良いのですが、効きすぎますと板バネが折れてしまったり、バネがきつすぎてカプラーが首を振らなかったりします。カプラーが後ろになりすぎた場合は、ナックルカプラー後部を少し削ると良いです。

 

↑蓋をして完成です。

 

これをひたすら繰り返しました。

 

↑最初の試行錯誤を含めて13両が完成しました。

 

↑アーノルドカプラーは残ってしまいますが用済みですのでゴミ箱行きです…。

 

↑これでワムハチの長編成が組めますね。早く中期型も出ないかな。

 

↑連結も問題ないようです。

 

↑カプラーの高さも問題ないようですね。

 

ということで、今夜は久々の夜更かしでワム80000へのナックルカプラー取り付け整備でした。以前の工法より、カプラーポケット内の突起をリューターで削るという面倒な作業が無い分楽な気がしましたが、カプラーポケット内に正確に位置決めしてプラ棒の穴を開けなければならないのは大変でした。結論はどちらも面倒という気がします。Tomix製カプラーの軸が、ナックルカプラーが刺さるちょうどいい太さだったらベストなのですが…。

 

残りのワム80000中期型は月末でしょうか。こちらも大量に来ますので今から覚悟が必要ですね。

 

 

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。それでは次回もお楽しみに!!