北陸本線車両が大幅強化 KATO 2021/10〜11 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(画像は今回発売される製品と同じ出目の車両(681系2000番台)の2019年の姿であり,この姿が発売されるわけではありません)

 

2021/6/11,Nゲージ鉄道模型で「トミーテック」と並ぶ双極の1つである「KATO」から,2021/10・11月に発売される予定の新製品が発表されました.KATOの新製品は通例毎月2日〜8日の金曜日(またはその前週)に発表されるところ,2021年6月は急遽第二金曜日の発表に変更されました.完全新規製作はなく[1],生産計画を変更しなければならなかった理由があったと思われますが,それを踏まえて考えるとそれ相当には考え抜かれたラインナップになっていると思います.

 

それでは見ていきます.記事公開時点で筆者が導入を決めている製品は赤色で,導入を検討している製品は緑色で表示します.なお,緑色表示の製品でも必ずしも導入されるとは限りません.

また,2021/10にはこれとは別に「E257系2500番台」が発売される予定です.

6/13にホビセンフェスティバル動画が公開されており,これを踏まえて追記しています.

521系3次車(10月)

初回品が大変な人気で,筆者も衝動買いしたほど[2]の521系に,カタログ予定品掲載の追加ラインナップが待望の登場です.ただし,今回「IRいしかわ鉄道」「あいの風とやま鉄道」所属の車両の製品化は見送られています.TOMIXでは「56番・臙脂」が製品化予定ですので,KATOには「55番・黄土」をお願いしたいところです.最も,両社の521系3次車には造形の差があります.

もちろん,筆者も導入予定です.経営分離直前の2014/12からは,一般的に確認できる記録上は糸魚川乗り入れを果たしている可能性があり得ますので[3],方向幕シールに「糸魚川」が含まれていれば大変嬉しいです.一方で,直江津乗り入れはついに果たせませんでした.

「IR」「あいの風」はもちろん,「福井県並行在来線準備」所属の車両も期待します.

あいにくですが,筆者は521系3次車(JR以外含む)は未乗車・未撮影です.

追記:今回製品ではスノープロウは厚みがある「HB-E300系」用のものが使用され,2次車の製品や683系(台車に爪があるもの)にも使用できます.ただし,連結カプラーを使用した場合は勾配での走行に支障が出る場合があります.製品に含まれない連結カプラーに連結器カバーや電連を表現できる285系向けパーツが別売り再生産され,681系でもフックなしカプラーと併用することで使用できます.

北越急行 681系2000番台(10月)

2020年4月,KATOが緊急事態宣言・国際物流混乱に際して提案した再生産品が「681系」でしたが,今回,北越急行仕様も登場します.長らく絶版でしたが久しぶりの再生産となりました.今回の再販では先頭車のホイッスルがカバーになるなどの変更がありますが,価格,連結部カプラーがフック式のままであるなど変更されていない点もありますのでご注意ください.特別企画品(再生産自体は可能です)であることもそのままですので,Assyパーツの発売はありません.

昨今のKATOのラインナップを見るといまだに思うようには生産できていないのではという印象を持ちます.できることを行なったという感じです(リンク先の記事は筆者の私見です).

なお,「683系8000番台」は2018年に再販されていますが,現在では市場から消えています.筆者も「10万円給付」の時期で導入を検討しましたが断念しました.普通列車・貨物列車優先で収集しているため,どうしても特急列車は後回しになります(4000番台は未製品化です).

681系・683系をTOMIXに現在作らせると「連結面ライト点灯」「貫通扉開放」のギミックがつくことが考えられるため,重視する点を踏まえて製品を検討すると良いのではと思います.メーカーが公式に製品化を表明していない製品を仮想・予想して製品を検討しなければならない点が鉄道模型収集では厳しいところです.

追記:681系2000番台のホイッスルは登場時,カバーはなかったとのことです.実車にはスノープロウがついていますが模型にはなく,形状が異なるものの別売りのパーツを取り付けることができます.

E3系「つばさ」

  • E3系2000番台新塗装が11月に再生産されます.おそらくは8月再生産予定のE2系1000番台の併結用と思われます.「E8系」が見えていますので,必要であればここで導入することになると思います.今回は行われませんが,旧塗装も再販されると良いです.
  • 「とれいゆつばさ」も10月に再生産されます.一部の客窓が埋まっていないなどもそのままですが,TOMIXでは製品化が難しいモチーフですので,必要であれば導入することになると思います.

メーカーとしては思うように生産できないことが読み取れますが,どのような買い物をすれば良いのか考えていきたいです.筆者としては最近山陽方面で必要なKATO製品が減っていることもあり,北陸・中央方面の製品も増えています.KATO製品の品質の高さもあり,その結果より楽しく遊べている,のも一つの事実です.

改めまして,KATOにおかれましては,本年度もよろしくお願いいたします.

 

この記事もそうでしたが,KATO製品で筆者が注目しているモチーフの製品が発表された場合は,12時台に【速報】を書く場合があります.その後,【速報】を大幅追記修正する形で記事を書いていますので,「いいね」は引き継いでいます.ご容赦ください.

 

なお,次回の「ホビセンフェスティバル」は7/11とアナウンスされており,新製品発表は第二金曜日である7/9と予想されます.

 

同時期のTOMIX製品はこちらに書いています.

 

[1]:アメリカ型「GS-4 #4449」「モーニングデイライト」も日本市場向けの11月再生産です.特に「#4449」は動態保存の蒸機です.

日本型車両(特に蒸機前側)の連結改造でよく使われる「ビジネスカーナックルカプラー」も再生産され,ホビセンフェスティバル動画ではその加工・走行検証も行われています.

[2]:当時は北陸本線は収集対象外でした.

[3]: