汐見橋01
汐見橋駅は1900年(明治33年)に高野鉄道の大阪側の終点として開設されました。当初は道頓堀駅と名乗っていましたが、翌年汐見橋駅と改称。1907年(明治40年)に高野登山鉄道、1915年(大正4年)に大阪高野鉄道、そして1922年(大正11年)に会社合併により南海鉄道の駅となります。その後1944年(昭和19年)に戦時統合で近畿日本鉄道の所属になりますが、1947年(昭和22年)に分離し、現在の南海電気鉄道の駅となりました。
汐見橋02
以前汐見橋駅には改札口の真上に昭和30年台頃に設置されたと思われる観光案内図がありました。しかし、2016年(平成28年)3月に廃棄され、その後案内図はイベント等で切り売りされました。暫く何もない状態だったのですが、2021年(令和3年)5月28日に絵図がリニューアルされ復活しました。
汐見橋03
サイズは少々小振りとなりましたが、絵の雰囲気は踏襲しています。
汐見橋07
現在風にアレンジされた案内図。通天閣や古墳、阪堺電車の新型車両も描かれています。
汐見橋04
もちろん、ラピートも描かれています。
汐見橋05
高野山付近には「天空」もあります。
汐見橋09
沿線南部の絵図には関西空港やりんくうタウンも。
汐見橋06
少しアップにしてみると、「めでたい電車」や「ねこ駅長」もありました。
汐見橋10
少し薄暗く肉眼で見るにはちょっと辛いので、じっくり見たい方は双眼鏡などをお持ちになればよいかと。
汐見橋08
リニューアルしたのは案内図だけでなく、外観も派手なものに変わっています。以前は白色1色のべた塗りだったので大分印象が変わりました。

ところで気になるのが高野線の汐見橋駅〜岸里玉出駅間(汐見橋線)の処遇です。そもそもこの路線が廃線にならず残っていたのは、南海側のなにわ筋線連絡線が汐見橋駅経由になると計画されていたからです。しかし現在では難波駅経由のルートに変更されたので、その必要性が無くなってしまいました。元は幹線だったので全線複線ですが、現在列車は1編成が汐見橋駅〜岸里玉出駅間が往復しているのみ。今後南海は沿線活性化を図るとしていて、今回のリニューアルもその一環だとは思いますが、どうなることでしょう?上手く好転していけば良いですが。