NO.2489 5月撮影、西鉄バス佐賀鳥栖支社路線車両&かつては優等路線も停車、目達原発着所にて | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、西鉄グループであります西鉄バス佐賀は、高速路線バス「わかくす号」や佐賀〜久留米間(神埼線・江見線)を主に運行します佐賀本社と、後述の鳥栖~久留米線、鳥栖~神埼線を中心に、佐賀県鳥栖市内をはじめ、みやき町・吉野ヶ里町、福岡県小郡市の一般路線・コミュニティ路線を中心に運行します鳥栖支社とありまして、地域の足を担っております。

 

 このうちの鳥栖支社に関しましては、元々は「鳥栖交通」と言うグループ会社が存在しておりまして、現在鳥栖支社が担当する路線を運行しておりました。しかし、平成13年に社名を西鉄バス佐賀に変更しまして引き続き鳥栖市に本社を置いておりましたが、平成15年に再編によりまして佐賀営業所も西鉄バス佐賀の営業所として置く事になりまして、現在は佐賀市に本社を持つに至っております。

 

 この鳥栖支社の特徴は、一般路線バスに加えまして、企業や学校向けの特定バスが多く運行されておりまして、所有車両には上の画像にもありますように福岡・久留米地区から中型車両(画像1、2430・いすゞPDG-LR234J2 画像2、2114・いすゞPA-LR234J1)が主に転属・運行されておりますし、少なからず大型の路線車両も見られております。

 

 また系統によりましては、乗り入れます久留米市内で系統番号が変わる所も存在する事からLED行先の車が見られるようになっておりまして、旧鳥栖交通時代からの既存車両も姿を消しております。

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、今回訪問時に収めました路線車をご紹介しますとともに、「神埼線」であります鳥栖→目達原間の乗車の模様も併せて皆様にご紹介してまいります。

 

 

 今回収めました車で最も見られましたのが、西日本車体(西工)96MCB-I架装車のいすゞエルガミオ(PA-LR234J1)でありまして、鳥栖支社には平成18年式が5台、平成19年式が3台所属しておりまして、路線・特定貸切専用それぞれで使用される姿が見られておりまして、最も多い路線車両となっております。ちなみに、佐賀本社でも平成19年式が4台存在しておりまして、西鉄バス佐賀全体では12台が所有しております。

 

 (2114)

 

 (2120)

 

 (2262)

 

 (2278)

 

 ちなみに、上の画像の2278にあります5番系統の鳥栖駅~下野間の路線(「麓線」)は、一日3往復(土日祝日は2往復)しか運行されない路線でありまして、鳥栖駅~西鉄鳥栖~新鳥栖駅~肥前麓駅~肥前旭駅~下野と、鳥栖市内の駅を経由する路線でもあります。尚、かつては下野バス停があります下野町から近い久留米市長門石方面へも運行されておりましたが、現在は廃止されております。

 

 (下野行き発車)

 

 

 次は、同じく西工96MCB-I架装車のいすゞエルガミオでもPDG-規制車の車(2358・PDG-LR234J2改)であります。これらは10台福岡地区に導入されまして、2台が鳥栖支社に転属していた車のうちの1台でありますが、この車は「スマートループ塗装」で導入されておりまして、新製導入後数度の転属を経まして鳥栖支社に転属してきたものでもあります。

 

 

 次は、いすゞエルガミオ(PDG-LR234J2)であります。上の画像の車は西工架装車でありましたが、こちらはジェイバス架装の純正車でもありますが、鳥栖支社には平成22年式として2430、平成23年式が2508・2517の計3台が福岡地区の営業所から転属の上で運行されておりまして、今回は2430・2508の2台の姿を収めておりました。尚、これら車の導入によりまして、日産ディーゼルスペースランナーRMが廃車になっておりまして、古参車置き換えに貢献しております。

 

 (2430)

 

 (2508)

 

 

 そして、同じくジェイバス架装車であります平成21年式の日野レインボーII(8004・PDG-KR234J2)であります。鳥栖支社には平成30年に博多営業所から転属しておりまして、登録ナンバーからもわかりますように、上の画像の2508と同時期に転属しております。尚、西鉄バス佐賀では、佐賀本社にも8003・8005も福岡地区からの転属の上所属しておりまして、同年式の4台中3台が西鉄バス佐賀に所有しております。

 

 

 さて、ここからは鳥栖駅~目達原間の乗車の模様をご紹介してまいります。この路線は鳥栖駅前~目達原~神埼駅通り間を運行されております「鳥栖~神埼線」として形成されている区間でもありまして、鳥栖~目達原間は平日日中1時間おき、神埼駅通り間は平日日中2時間おきにそれぞれ運行されております。そんなこの路線はかつては佐賀まで運行されていた事もありましたが、現在の西端は神埼駅通りとなっております。

 

 

 今回は、上の画像の2114に乗車しまして、その区間を利用しておりましたが、鳥栖駅を出ますと、国道34号線沿いにあります西鉄鳥栖方面へ県道220号線を西へと進んでまいります。

 

 

 そして、本町付近で右折、画像のように狭い道を通って行きます。本当に、この車が中型車両であるからこそこのような道でもいいのではないかとは思いますが、便によりましては運行されております大型車両では正直狭いかなとも思う所でしょうか。

 

 

 進みますと、進行方向左側には西鉄バス佐賀鳥栖支社の横を通って行きます。この車庫内には、ちょうど道路側に離脱車両の姿もありましたが、残念ながら収める事ができませんでした。また、奥の県道側には画像のように貸切車の姿もありまして、スタイルからいすゞガーラの姿を見る事ができておりました。

 

 

 そして、元町北交差点から左折しまして西鉄鳥栖バス停にやってまいりました。現在西鉄バス佐賀鳥栖支社はその下の画像にまりますように新しく建て替えられておりまして、それとともにバス乗場も新しくなっております。それでも、整備工場と言った施設はこれまで通りの姿も見せておりまして、乗車時にも整備を受ける姿が見られておりました。

 

 (整備工場)

 

 (西鉄バス佐賀鳥栖支社)~別に撮影

 

 

 そして、約30分で目達原発着所へとやってまいりました。この発着所は、画像からもわかりますように小ぶりな発着所である事がわかりますが、奥には車庫もありますし、休憩施設も備えられておりまして、実際に主な路線であります「神埼線(佐賀~目達原~久留米間)」向けに現地出退勤もここから行われております。

 

 この目達原発着所の乗場の配置は、国道側に久留米・鳥栖方面、そして反対側に神埼・佐賀方面の乗場となっておりまして、神埼・佐賀方面は中に入る形となっております。

 

 (国道側、久留米・鳥栖方面)

 

 (反対側、神埼・佐賀方面)

 

 尚、かつては祐徳自動車(祐徳バス)運行の路線も停車しておりまして、ここからは鹿島・武雄方面などへも行く事ができておりましたし、さらにさかのぼりますと九州急行バスの「九州号」や、西鉄バス・西肥自動車(西肥バス)運行の「させぼ号」もこの目達原発着所に停車した事もありまして、高速道路が開通する前は長崎・佐世保・福岡方面への優等路線が停車した事もある由緒ある場所でもありました。

 

 

 現在の時刻表です。ご紹介しておりますように、現在は西鉄バス佐賀運行の「鳥栖~神埼線」、西鉄バス佐賀・西鉄バス久留米運行の「神埼線」しか停車しない事もありまして、それぞれ1時間に1~2本の割合で運行されている事がお分かりいただけます。しかし、それに先述の優等路線も停車していたかつてとしますと、系統も絞られた形になっていると言ってもいいかとも思います。

 

 (鳥栖・久留米方面)

 

 (神埼・佐賀方面)

 

 (西鉄バス佐賀運行佐賀行き、9269・日産デKL-UA452MAN)~実際にこの時乗車

 

 

 さて、車庫内を覗いてみますと、この時にはいずれも日産ディーゼルスペースランナーRMであります5627・5757(ともにKK-RM252GSN)の姿もありまして、台数が減ってきておりますこのタイプの残念な姿が見られておりました。このうち、5627に関しましては、昨年西鉄バス大牟田から転属した車でありましたが、残念ながら今年離脱へと至っております。ちなみに、前回番外でもご紹介しましたように、末期はスクールバスに使用されておりました西工B高車2台の姿もありまして、この時には4台の離脱車両の姿が見られておりました。

 

 (アップ)

 

 

 今回は、5月訪問時撮影の西鉄バス佐賀鳥栖支社の路線車の鳥栖駅前バス停での撮影の模様、そして「鳥栖~神埼線」・「神埼線」の発着所であります目達原発着所の姿もご紹介しましたが、やはり鳥栖地区の路線バスは中型車両が主である事が伺えるのではないかと思います。やはり、利用者もそれほど多くはなく、区間によりましては狭い道も通らないといけない場合もありますので。また目達原発着所も小ぶりではありますが歴史がある発着所ではないかとは思いますので、ご覧の皆様も存じていない方はこれで存じていただければとも思っております。