5月8日にいよいよ営業運転を開始したキハ261系5000番台『ラベンダー編成』(以下ラベ編)。

そのデビュー列車に乗車した旨は『速報版』として8日当日のブログにアップしましたが、今回ようやくその旅行記を紹介させて頂きます。既にもう1ヶ月が経過してしまいましたが、諸事情によりアップするのが遅れました。申し訳ありません。

 

 

 

営業運転初列車のHOKKAIDO LOVE! FURANO号の運転時刻は画像の通り。

(JR北海道プレスリリースより)

 

 

 

 

一応、一般客が乗車できる列車としてみどりの窓口で指定席(全車指定)が発売されていましたが、実質的にはパッケージツアーのための列車といっても過言ではないでしょう。一体指定席を入手して乗車した方ってどれ位いたんだか?メインはJR北海道が企画した3コースのツアーで、他にもクラブツーリズム主催による道外からのツアーも設定されていました(道外からのツアーについては緊急事態宣言エリアのため中止になった模様)。

結局指定席を入手できなかった私でしたが、上記のツアーの他に北海道オプショナルツアーズ社によるツアー『「HOKKAIDO LOVE! FURANO号」で行く麓郷街道さくらドライブドラマ「北の国から」放映40周年たっぷりロケ地めぐり』(札幌発着・日帰り)も募集されており、その件が4月10日の北海道新聞に掲載されていたため、速攻で申し込みをして参加する事になったのでした。

 

 

 

いよいよ訪れた5月8日当日。

ツアー参加客は、札幌駅東口コンコース北側の団体待合所に集合します。

尚、このツアーには業界では超有名な「あの方」(名前は伏せますが、多分お判りになろうかと…)も参加しており、写真の集合場所の目印を持っていた方も鉄道旅行界では有名な方なのでした。

 

 

 

ツアー参加者には、その証である缶バッヂ2種と、座席番号カード、そして除菌シートが配布されました。

 

 

 

札幌から出発する初列車の8:13発9041D・HOKKAIDO LOVE! FURANO(下り)は、滝川から根室本線に入らず、そのまま旭川を通り富良野線経由の迂回運転。

LED発車標には、列車名が長すぎて表示できないためか、単に『臨時』と表示されていました。

 

 

 

ラベ編は7:51頃に2番線に入線します。

LED発車標には通過駅が併せて表示されていましたが、なぜか苗穂~幌向の各駅のみで、上幌向以遠の通過駅は表示されていませんでした。

 

 

 

各車両出入口にはJR社員が立ち、乗客一人一人の手にアルコール除菌消毒を行っていました。

 

 

 

今回乗車したのは最後尾5号車のキハ261-5202。初乗車で「顔のある車両」に乗れたのは有難い事です。しかも私自身、新車の営業運転初列車に乗車する事自体はテツ歴40年史上初の事なのです!私が参加したツアー客は同車の後寄りの席が割り当てられました。

行先表示LEDは使用されず、ツアー列車的性格が強いためか上からシール貼り付けで列車名と号車番号が表記されているだけでした。当然、ヘッドマークもシール貼り付けによる表示。

 

 

 

朝の列車にしては珍しく発車時刻までの余裕があるため、一旦降車して3番線ホームに廻り編成写真を撮影(先出の形式写真もその時に撮影)。

 

 

 

 

車内はツアー客でほとんどの席が埋まっており『密』な状態…。ちなみに札幌市が『まん防』の適用区域に指定されたのはこの翌日からで、それからわずか1週間で北海道全体が『緊急事態宣言』発令に…。今の処、この列車の乗客や車掌のコロナ感染者及びクラスターは発生していないようですが。

私は1人参加のため、他の1人客(多分非鉄。このご時世なので会話を交わす事はナシ)と相席になったのですが、残念ながら下り列車は通路側の席が割り当てられました。

 

 

 

発車後間もなく、JR北海道の車内自動放送でお馴染みの大橋俊夫氏の声による特別な車内放送が流れました。以下はその全文(本来なら動画を貼り付けたい処でしたが、聴き取りづらい箇所があるので断念しました…)。この音声は予め自動放送音源に入っている音源ではないようで、車掌が携行するタブレット端末に収録された音源を自動放送装置の外部入力端子に接続した上で流しているようです。

 

皆様、おはようございます。本日は、特急『HOKKAIDO LOVE!FURANO号』にご乗車頂きましてありがとうございます。列車は、北海道最大の都市・札幌を後にしまして、これより、道北の玄関口・旭川、丘のまち・美瑛を経由して、大雪山系の裾野に広がる富良野へと参ります。

停車駅と、車内のご案内は後程、車掌よりご案内致します。

皆様、『HOKKAIDO LOVE!FURANO号』は、本日デビューとなりました多目的特急車両『ラベンダー編成』にて運転しております。この『ラベンダー編成』は、北海道各地への運転が可能となっており、今後は観光列車や各方面への特急列車として道内各地を運転致します。北海道民の皆様に愛される車両となるように、との思いで本日、列車名に『HOKKAIDO LOVE!』を掲げ運転致しました。車体には、北海道の初夏を彩る花として有名なラベンダーをイメージした塗装が施されている他、車内には、お客様に快適な列車の旅をお楽しみ頂けるよう、1号車ラベンダーラウンジをはじめ、販売カウンター、車内Wi-Fiサービス、スマートフォンなどの充電にお使い頂けるコンセントを全席に設置しております。

後程、『HOKKAIDO LOVE!FURANO号』のデビューを記念し、乗車証明書をお配り致します。それでは、『HOKKAIDO LOVE!FURANO号』でのひとときを、ごゆっくりとお過ごしください。

自動放送のご案内は、大橋俊夫でした。

 

 

 

ラベ編が定期特急列車に使用される場合、5号車は自由席として使用されるため、インフォメーションボードの『5 指定』はレアな表示といえます。

 

 

 

1号車デッキには、札幌車掌所リゾートチーム作成のキハ261系5000番台(はまなす・ラベンダー両編成)の説明文と車両データが貼られていました。

 

 

 

同じく1号車、デッキとラベンダーラウンジの間にある販売カウンターのメニュー(下り列車は、富良野美瑛広域観光推進協議会による販売)も貼られていましたが、私は今回購入せず。尚、ラベンダーラウンジにおいては下り列車の場合、ツアー客の『ダイニングカープラン』専用となっており、それ以外の乗客は立ち入る事ができませんでした。

 

 

 

2号車の前側席、最前部は車椅子用席なので通常は空席なのですが、その後の何列かも空席となっていました。キャンセルとなったツアー分で用意していた席なのか、詳細は不明…。

 

 

 

9:12に滝川駅を発車後、車掌から全ての乗客に乗車証明書が配布されました。

コチラは下り列車専用のデザイン。

 

 

 

列車は函館本線をそのまま進み、9:46に旭川駅1番線に到着。

ここで14分停車するので、一旦降車して撮影タイム。

 

 

 

3番線ホームには、乗客もまばらなキハ183系の72D特急オホーツク2号が停車中でした。混雑する1・2番線ホームを横目に9:47、札幌へ向けて発車していきます。

 

 

 

ホームでは、旭川市のご当地キャラ『あさっぴー』と、イベント列車ではすっかりお約束となった(?)横断幕でのお出迎えもありました。

 

 

 

停車中に1号車のラベンダーラウンジ車内を窓越しに撮影…。

テーブルには、ツアーのダイニングカープラン用弁当がセットされていました。

 

 

 

ここでようやく撮影できた、先頭1号車(ラベンダーラウンジ)キハ261-5102の前面。

 

 

 

1号車の行先表示部には勿論フリースペースの表示が。

 

 

 

このラベ編は国と北海道の支援によって車両購入費の支援を受ける事となっており、実現後は北海道高速鉄道開発の所有になる予定ですが、今の処JR北海道の所有者名義となっているようです。

 

 

 

再び車内に戻ります。

私が参加したツアーでは、10:00の旭川駅発車後に昼食として駅弁の『蝦夷わっぱミックス』(旭川駅立売謹製)が配られたのですが、肉食主義者の私はこのテの駅弁は苦手なので手を付けず、それでは勿体ないので、この後美瑛駅でお会いする事になっていたブロ友様に進呈する事に。

 

 

 

旭川からは富良野線に入り、10:27に美瑛駅に到着。富良野発旭川行の728Dと交換するため10分停車します(これより前、西神楽駅でも美瑛発の1752Dと交換するため運転停車)。

この日は朝からずっと曇り空だったのですが、ここでようやく青空が覗いてきました。

実は当駅で4月24日のラベ編旭川駅一般公開時に初めてお会いしたブロ友のらんちゃん様と再会する事になっていて、仲良しママ友様とご一緒に来られてました。

ここで蝦夷わっぱミックスをお渡ししたのですが、その返礼にジュンドッグとダイスミルクをお土産に頂きまして…。その節は大変お世話になりました…🙇‍♂️

 

 

 

やはり美瑛でも横断幕を持ったお出迎えが。

ご当地キャラの『かけ丸くん』は毎年6月頃に開催される美瑛ヘルシーマラソン(かつてはJR北海道がスポンサーを務める冠大会だった)のキャラクターですが、コロナの影響は計り知れず、残念ながら昨年に続いて今年も開催中止が決まってしまいました…。

 

 

 

美瑛~美馬牛間の左側車窓に見える『赤い屋根の家』。尚、旭川から先の区間はふらの観光協会による沿線の観光案内が車内放送にて行われていました。

おそらく、史上初の特急停車となった美馬牛駅では10:45着/10:47発と停車時間が短いため、撮影はナシ…。

 

 

 

美瑛からの丘陵地帯を越えて、平野部に出ると十勝岳連峰が見えてくるのですが、再びどんよりとした曇り空となってしまいました…。

 

 

 

10:57、上富良野駅に到着。ここでは6分停車します。

ここでは上富良野町の町長さんが自らホームに立ち、ご当地キャラ『らべとん』(ラベンダーと、ブランド豚『かみふらのポーク』に因む)と共にホームに降り立った乗客を出迎えておりました。

 

 

 

賑わうホームを跨線橋から撮影。

その後、1番ホームへ渡り編成写真(扉画像は別テイク)も撮影しましたが、残念ながらこのタイミングでちょっとだけ霧雨みたいなのが降ってしまいました…。

 

 

 

ラベンダー編成デビュー列車の旅もいよいよ終盤に差し掛かり、上富良野駅を発車後、乗客の一人一人には乗車記念グッズの缶バッヂが配られました。

コレは下り列車乗客のみへの特別な計らいでした。

 

 

 

11:11、最後の停車駅・中富良野に到着。

当駅では可愛らしいご当地キャラ『ラベンダーの妖精』がお出迎え。

 

 

 

6分の停車後、終着富良野へ向けて出発。

ラベンダーの妖精と、地元の方々にお見送りして頂きました。

 

 

 

やがて車窓右側には夕張山地の山々が見えてきて、根室本線と合流します。

 

 

 

11:25、終着・富良野駅5番線に到着。

ラベンダー編成デビュー列車の旅が終わりました。

 

 

 

当駅では北海へそ祭りの法被を着た地元の方と、富良野のご当地キャラ『へそ丸』がお出迎え。

 

 

 

ツアーなのでゆっくり撮影をするヒマはなく、改札口を抜けて集合した後、この後の行程としてドラマ『北の国から』のロケ地巡りへ向かうため、チャーターされたふらのバスの貸切車に乗り込みます。車種は東鹿越~新得の列車代行バスでもおなじみ、日野セレガ・ハイデッカー。

実は…一旦集合している間に私は北海道新聞の取材を受けたのですが、ありきたりなコメントしかしなかったからか(一応、道新の記事を読んでツアーに参加した旨も伝えました)、私へのインタビューが記事に載る事はなかったのでした…(汗)。

 

 

 

コチラが、今回参加したツアーの行程表です。

 

 

 

バスは夕張山地の山並みを見ながら、根室本線と並行する国道38号線を進みます。

 

 

 

バスは最初の目的地である布部駅に到着。

当初はコースに組み込まれていなかったのですが、富良野オルゴール堂のショッピングをやめ、予定を変更して立ち寄る事になりました。むしろ私にとっては有難い。

駅名板は、釧路鉄道管理局(現・釧路支社)仕様のホーロー製。富良野以東はかつてその管轄でしたが、1994年4月以降は上落合信号場までの間が本社(鉄道事業本部)管轄エリアに変更されています。

 

 

 

ここ布部は、『北の国から』第1話で五郎・純・蛍の黒板一家が普通列車で降り立った駅。それを記念し、原作・脚本の倉本聰直筆による『北の国此処に始る』のモニュメントが建立されています。駅舎内には撮影当時の出演者の写真が飾られています。

 

 

 

このホームに約40年前、黒板一家が降り立ったのです…。

 

 

 

存続が危ぶまれている根室本線の富良野~上落合信号場ですが、この布部駅も、やがては廃駅の仲間入りをしてしまうのでしょうか…。

 

 

 

10分の見学時間を終え、布部駅を後にしてドラマの主な舞台となった麓郷へ向かいます。

 

 

 

沿道には、ドラマ撮影を記念して植樹された桜並木があります。ツアータイトルになっている『麓郷街道さくらドライブ』はこの事。残念ながら見頃にはまだ少し早かったようです。

 

 

 

麓郷で最初に立ち寄るのが麓郷展望台なのですが、その手前、畑の中に生えている1本の木が『開拓の木』というそうで。

 

 

 

ここが、麓郷展望台。

 

 

 

このUFOみたいなのは、農業用の貯水槽。

そういえば『北の国から』の、純と蛍の担任だった凉子先生がUFOと交信できるという設定でしたね…。

 

 

 

展望台そばのラベンダー畑。当然、花が咲くのはまだまだ先の事。

 

 

 

展望台を後にしてバスで向かったのは、『五郎の石の家』。

 

 

 

『’92巣立ち』で丸太小屋を諦めた五郎が、畑から出てくる石をかき集め、積み重ねてできた石の家。実際に登場するのは『’95秘密』以降です。

 

 

 

石の家の玄関には、3月24日に亡くなられた黒板五郎役の田中邦衛さんを追悼すべく、献花台としてアレンジフラワーが供えられていました。

本来ならばロケセットの建物内の写真はネット上など、無許可で他媒体に使用するのはNGとの事ですが、実際はGoogleの口コミなどに多数アップされており、管理するふらの観光協会のスタッフも黙認しているようです。ただ、本記事ではこの写真のみ紹介するのに留めておきます。

 

 

 

石の家の近くには、東京から純と蛍を連れて富良野へ帰郷した時に住んだ家(五郎の実家)があります。

 

 

 

連続ドラマでは最終回に台風で被災したという設定になっていますが、実際にはこのように保存されています。掲示物の中には、第1話での五郎と純のやりとりの台詞も。

 

 

 

石の家の駐車場に隣接する喫茶『りょくほう』の敷地内には、スペシャル版以降(※連ドラ版ではトヨタ・スタウトだったが、スペシャル版以降は日産がスポンサーになった関係で劇用車が同社のクルマとなった)の五郎の愛車だった日産のピックアップトラック・ジュニア(40型)の初期型が置かれています(但し実車とは異なり、ドラマに登場したのは1965年以降のマイナーチェンジ後モデル。『’87初恋』以降はタテ目4灯の140型に変更)。

また、レトロなトラクターも数台置かれており、フォードやフィアットなど、全て輸入車みたいです。

 

 

 

再びバスに乗り、今度はロケ地見物のメインともいえる『麓郷の森』へ。

 

 

 

麓郷の森といえば、連ドラ版で建て始めて最終回で半ば完成した丸太小屋が保存展示されている場所です。ドラマでは『’84夏』で火事になり焼失してしまうのですが、燃えたのは別に作ったセットで、実際はここに保存されているのです。

 

 

 

同じ麓郷の森には、黒板一家が丸太小屋焼失後に住んだ離農跡の廃屋があります。

 

 

 

麓郷の森を後にして、次に向かったのが麓郷市街地に近い『拾って来た家 ~やがて町~』。

シリーズ最終作となった『2002遺言』に登場し、五郎の大量消費、大量廃棄社会に対するアンチテーゼとして、廃物を利用して彼らが建てた家が展示されています。

 

 

 

コチラは雪子の住居兼アトリエ。良く見ると出窓がスキー場から払い下げられたゴンドラになっていたり、右端には使われなくなった電話ボックスが見えます。

 

 

 

そして、中畑家の娘・すみえとその結婚相手の清水正彦の家。

コチラにもゴンドラが使われているのが見えます。

 

 

 

コチラは五郎としては4番目の家になる建物。他の建物とは異なり、古い家からの廃材利用のようです。

 

 

 

最後に紹介するのが、ドラマ終了後の2004年に完成した設定となっている純と結の家。

廃車になった路線バス(日産ディーゼルU32/富士重工5Eボディ)がど真ん中に見えるのが大胆ですが、それをうまく利用した造りとなっています。

 

 

 

広場の一角には、『2002遺言』で書かれた五郎の遺言の石碑が建立されています。

 

 

 

これにてロケ地見物は終了し、来た道とは違うルート、ドラマにも登場した八幡丘経由で富良野市街地へ戻るのですが、その前にドラマでは『中畑木材工業』として登場した麓郷木材工業の前を通ります。

 

 

 

流石にこの辺で私は睡魔に襲われ、途中うつらうつらしながらバスに乗っていたので、記憶が曖昧なんです…(汗)。写真2枚は車窓から見た十勝岳連邦と畑の風景。

 

 

 

そして…ツアーとしては最後の訪問地となる『フラノマルシェ』に到着。コチラは当初予定には入っていなかったため行程表にも載っておらず、お土産購入のために訪問する事になったようです。

結局込み合う車内での食事を控えたため、何かお腹に入れておきたくて右側に見えるアイス屋さんで『キャラメル混ぜアイス』(確か¥500)を食べ、その後お土産としてポテトチップスの『ふらのっち』や特産品のレトルトカレーを購入し、バスに戻りました。

 

 

 

バスは予定通り、15:00頃に富良野駅前に到着。

名調子で車窓や見物地の解説をしてくださったバスガイドさん、ありがとうございました。

 

 

 

15:22発の9042D上りHOKKAIDO LOVE! FURANO号はストレートに根室本線経由。
当駅に限り、列車名がLED発車標に表示されていました。きちんと色分けされているあたり、芸が細かい。

 

 

 

帰路は4番線からの発車となります。往路と同じく5号車の乗車で、今度は同じ番号で窓側席の利用となりました。往路と復路、逆だったら良かったのに…。

 

 

 

こうして見ると、前頭部の塗色が青み掛かっているので、かつてのHET塗装を彷彿させるのですが、もうすこし紫感があっても良かったのかも…。

 

 

 

15:22、ラベンダー編成は札幌に向けて発車します。

駅西側の人道跨線橋には、撮り鉄の姿が何人か見えました。

 

 

 

発車後間もなく、再び大橋敏夫氏による車内アナウンスが流れます。往路とは経由地の紹介(星のふる里・芦別などと紹介)など細かい部分が異なっていた以外は基本的に同様の放送内容でした。

 

 

私が4月24日のラベ編展示会の日に回送列車を撮影した空知川の堤防には、その時よりも倍の人数はいたであろう撮り鉄らがカメラを構えてました。

 

(参考・4月24日撮影の回送列車)

 

 

 

流石にアイスだけでは腹が減るので、らんちゃん様から戴いたジュンドッグでも食べようか…と混みごみする普通車から抜け出してラベンダーラウンジにお邪魔したのですが、BOX席は相席にせざるを得ず(座るだけならまだしも、食事をされるのは相手も嫌がるだろう…と)、カウンター席も透明アクリル製パーティションで仕切られていない席しか空いておらず、普通車のまとまった空席があった箇所も芦別からツアー客が乗ってくるという事だったので、残念ながら諦めざるを得ませんでした…(涙)。
結局ジュンドッグは家に帰ってからご馳走させていただきました…m(__)m

らんちゃん様、どうも御馳走さまでした(*^_^*)

 

 

 

滝川で根室本線区間が終わり、函館本線に入ります。

ここから滝川の観光協会の方々が乗り込み、車内放送で観光PRを行ったり、乗客の一人一人にパンフレットを配布していました。尚、上り列車においてはその滝川観光協会による特産品の販売が1号車の販売カウンターにて行われていました。

 

 

滝川駅発車後、車掌の手によって乗車証明書が配布されました。上りは下りと異なるデザインとなっていました。

 

 

 

尚、この間に下画像にもある通り、ヴァイオリニストの杉田知子氏による演奏会が1号車のラベンダーラウンジにて行われたようですが、私はその演奏を見る事はありませんでした…。

 

 

 

夕陽が沈みかけた札幌の市街地へと入ります。

『北の国から』でも、草太が対戦するボクシングの試合を純と雪子が観戦するために札幌へ向かう際、この豊平川を渡る車内からのシーンが少しだけ映っています。

 

 

 

富良野からちょうど2時間、17:22に札幌駅3番線に到着し、ラベ編最初の旅は終わったのでした。

 

 

 

この後すぐにホームを離れて団体改札口を抜け、改札前にて解散式を行ってツアーが終了したのでした。

それからすぐ、私は学園都市線で帰るためにKitacaで再び改札をくぐり、ラベ編が停車中だった3番線ホームへ向かい、苗穂運転所への回送出発を見送り、帰路に就いたのでした。

(この部分だけ動画で公開します)

 

 

 

爆  笑ニコニコニヤリウインクおねがいラブ照れチュームキーえーびっくりびっくりびっくり笑い泣きキョロキョロキョロキョログラサンガーンショボーンえーんガーンショボーンガーンショボーンえーん

 

この5月8日時点でもG・Wの観光客流入の影響か、北海道内の感染者が急増していた時期ではありましたが、ラベ編の初営業運転は無事に終了しました。ところが、それから約1週間後には国の緊急事態宣言が発令となってしまい、15日からの週末に運転予定だった宗谷本線の臨時観光列車『花たびそうや』も運転開始前夜の段階で全日程の運休が決定してしまいました…(涙)。実は私、最終週の6月5・6両日の1往復分の指定席の確保に成功し、何とか乗りに行けると思っていた処だったので、運休のショックは計り知れませんでした…。しかしもっとショックだったのは、初運転週となる5月16・17両日に乗車予定されていた方でしょうか。準備も整えた上での運休の知らせにはさぞかし落胆させられた事でしょう…。

 

コレに対して、同じく5月16・17日のオホーツク1号/大雪4号を皮切りに、道内各地へ向かう定期特急列車へのラベンダー編成投入は予定通り行われました。その代わり、終着駅到着時でのお出迎えイベントや列車ごとに異なるデザインだった乗車証明書の配布は中止せざるを得ない状況となり、せっかくのラベ編をPRする絶好の機会だけに出鼻をくじかれた、といった処でしょうか…。

まずは、ラベンダー編成の初営業列車が無事に運転された事を素直に喜ぶべきでしょう。

はまなす編成同様、JR北海道の期待のエースとして、道内各地を駆け廻って頂きたいモノです。