そんな前回の顛末、東長崎まで
レッドアロークラシック、池袋へ!
7番ホームは、乗客以外の撮り鉄も加わっているのかなかなかの賑わい。
しばらく空いていた特急ホームに発着しても良さそうなものだったが、過密を避けたのだろうか。
現在は撤去された中間ラッチ部で特急券を改めるなど、できそうなものだと思ったのだが。
しかも発車時間までそんなに長くない。
予定では9:39発。
折り返し約6分程度の慌ただしい旅立ちである。
飯能側も発車の準備が進む。
今回もヘッドマークは「臨時」。
列車名も「臨時91号」とはなんとも味気ないが、振り分け上致し方ないのだろうか。
そして、お見送りの準備が進み…
9:40頃。
ドア再開扉があったために少し発車が遅れた。
後刻動画をどこかで見たが、写真に夢中だったのか理由は分からぬが乗り遅れた人がいた様子。
くれぐれも時間には余裕を持って行動を!
駅長以下、駅員の皆さんの見送りを受けて最後の旅が動き出した。
定期列車の合間を縫っているため、走りは比較的のんびりモードである。
…とりあえず車内では、もう慣れた道の行き来ゆえかのんびり座って乗り心地を楽しむことに。
それ故に、車内放送を録りたいが故に手を伸ばしたり、歩き回っているのはかなり目立つ。
しんみり最後の走りに浸って…なんていう雰囲気にはなかなかなれなかったのは仕方ないのか。
それでも、特別運転の臨時列車故の特別感はあった。
所沢駅、5番線通過!
入間市駅も通過!!
前日に撮影した入間市駅は、誰もいない…?
やはり柱が邪魔になるので敬遠されているのか、それとも。
いすれにせよ、ちょっと複雑な気持ち。
自分は好きな場所なだけに。
そして、飯能に到着。
池袋〜飯能間ノンストップで、到着は10:20と十分な健脚を示してくれた。
ただ、定期列車の合間を縫うため、停車駅での停車時間は長め。
飯能駅では6分停車時間があり、撮影で賑わう。
駅員さんもラストランマークを持って記念撮影。
西武秩父側はホームのスペースがカツカツなため、ここまでだが…
発車前の僅かな時間で、運転席の撮影もできた。
さすがに26年前のように扉開放とまではいかなかったが、それでもその頃の大らかな伝統というか
西武鉄道の細やかなファンサービスがあちらこちらに見えて微笑ましく感じた。
さて、涙雨のように雨が降っていた飯能駅を発車。
前日同様に、後続の電車で追いかけてきた人などが見送る中で動き出す。
2分ほど遅れて、再び秩父に向けて山を登り出した。
座席に戻ると、進行方向に合わせて向きも変えられて…
って、変えたの誰?!
この日、実は隣席には誰も乗ってくる人がいなかった。
どうやら前後の誰かが変えたらしいのだが…
飯能でスイッチバックになるから気持ちは分かるが、勝手にしてくれるなよと少しムッとした。
逆方向に動き出すという非日常のような日常感も、ここでは醍醐味だと思っていただけに…
そんな複雑な感情が混ざり合いながら、レッドアロークラシックの秩父への旅は続く。