トラックごと貨物列車に載せて、運ぶというピギーバック輸送という運送システムが行われていた時期がありました。
国鉄末期の1986年より、運転が開始され、当時はバブルによる好景気と深刻なトラックドライバー不足という背景もあり、順調に発展していきました。
ご覧の写真ですが、ピギーバック輸送用に、国鉄時代の1986年からJR貨物になった1991年にかけて製造されたクム80000形です。今回、こちらの模型を入線させて、開封動画を公開しておりますので、併せてご覧ください。
順調な発展を続けたピギーバック輸送ですが、1990年半ばになって、景気が低迷し、トラックドライバー不足も解消されてくると、ピギーバック輸送の弱点が露呈させるようになってきました。積み下ろしが面倒なこと、積載可能な容積を大きくできないこと、トラック自体の重量がピギーバック運賃に反映されてしまうなどの理由より、次第に衰退していき、2000年には日本でのピギーバック輸送は完全に消滅してしまいました。
その後、着発線荷役方式の推進、海上コンテナの対応、貨物電車「レールカーゴ」の開発などへと時代は流れていきました。
本日も、ご覧くださいましてありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
hide急行@next21exp荷物を載せたままのトラックを運ぶ ピギーバック輸送 私有貨車クム80000形 開封動画 https://t.co/n4UzF81gcg @YouTubeより
2021年06月04日 17:14