須磨寺駅【兵庫県】(山陽電鉄本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市須磨区南部の住宅街に位置する山陽電気鉄道本線(山陽電車)の駅で、駅名の通り須磨寺への最寄駅で、催事の際は多くの参拝客で賑わう
須磨寺駅 (すまでらえき。Sumadera Station) です。
  
 
駅名
須磨寺駅 (SY 05)
 
所在地
兵庫県神戸市須磨区 
 
乗車可能路線
山陽電気鉄道:本線  
 
隣の駅
西代方…………月見山駅  
山陽姫路方……山陽須磨駅  
 
訪問・撮影時
2018年1月
 
 

 

須磨寺駅は地平駅で、西代・三宮方面ホームの西代方(北西側)に駅ビルが設置されています。
駅ビルは1992年に改築された3階建ての複合ビルで、1階に駅舎・改札口と薬局があり、2階に診療所が、3階に単身者用住宅があります。
出入口は北側の須磨寺前商店街側に開口していて、出入口に段差はありません。尚、東側(南側)から駅へアクセスされる場合は踏切を渡って西側(北側)へ回る必要があります。
尚、須磨寺駅周辺は商店や住宅が密集しているため駅前広場が整備されていません。駅前道路(須磨寺前商店街)も狭く、自動車での送迎は難しいです。また、駅近くにバス路線は通っておらず、最寄りの停留所は約350m南の国道2号線沿いになります。
上写真は駅南東側より西を望む。下写真は駅北西側より南を望む。
 
 

駅前の様子です。北西を望む。左手に駅ビルがあり、後方に踏切があります。
北西へ延びる細い道路は須磨寺まで延びる参道で、須磨寺前商店街が形成されています。
沿道には商店が立ち並んでいますが、時代の流れや阪神・淡路大震災の影響もあり1990年頃と比較して店舗数は減少しており、シャッターが下りている建物も見られます。しかしながら現在も頑張って営業している店舗も多く、須磨寺の参道としての面目を保っています。この参道は緩やかな上り坂で、450mほど直進すると須磨寺の山門に到達します。
そして商店街を離れると周囲には住宅街が広がっています。
また、駅の約650m北には神戸市立須磨離宮公園がありますが、最寄駅は月見山駅です(離宮公園まで約600m)。まぁほとんど変わりませんが…。
 
 

須磨寺駅から参道を450mほど歩くと須磨寺です。山号は上野山(じょうやさん)で、正式名称は福祥寺です。
千年以上の歴史があり、源平合戦にまつわる多くの重宝や史跡が存在します。基本的に拝観料は要りません。
また、近くには高校野球の全国大会(甲子園)で出場する高校が宿泊する事で有名な旅館があります。
 
 

駅前の様子です。南東を望む。踏切の右後方に駅ビルがあります。
南東側は住宅街が広がっていて、商店は少ないです。
奥へ延びる細い道を400mほど進むと国道2号線に出ます。すぐ東側に綱敷天満宮があります。
さらに200mほど南下すると須磨海岸に到達します。
尚、須磨寺から須磨寺駅を経由して綱敷天満宮までの間の参道は、お大師さんと天神さんを結ぶ道として「智慧の道」の愛称が付いています(Wikipediaより)。
 
 

 

駅ビル1階にある改札口です。上写真は東を、下写真は南東を望む。左(北)に出入口があります。
須磨寺駅は無人駅で、窓口は閉鎖されていて代わりに改札内外にインターホンが設置されています。但し、多客時は駅員が配置される事があります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が3台並んでおり、右端は幅広通路です。
左端には窓口(普段は閉鎖)とインターホンが設置されています。
改札口の左手前には自動券売機があります。改札内には自動精算機があります。いずれもICカードチャージ可能です。
そして改札を通ると正面に構内踏切がありますが、手前を右へ曲がると西代・三宮方面ホーム、直進して踏切を渡ると明石・姫路方面ホームです。
改札・構内踏切とホームの間の段差はスロープで解消されていて、バリアフリーに対応しています。
トイレは西代・三宮方面ホームに設置されています(多機能トイレはありません)。
尚、須磨寺駅構内および駅前に売店・コンビニはありませんのでご注意下さい。改札口の右側と後方には薬局があります。
 
 

西代方面ホームに設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
山陽電鉄の標準デザインで、駅ナンバリングも併記されています (SY 05)。
また、上屋下には電照式駅名標があります。
 
 

須磨寺駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。ホームの両端はわずかにカーブを描いています。
番線は設定されておらず、右(北西)のホームが上り西代・神戸三宮方面、左(南東)のホームが下り山陽明石・山陽姫路方面です。
普通車のみの停車駅ですが、阪神特急(山陽電鉄線内各駅停車)が乗り入れる事からホーム有効長は6両分です。1998年以前は阪急電車(6連)も乗り入れていました。
ホームドアはありません。ホーム幅は西代方(手前側)の上屋下こそ一定の幅が保たれていますが、山陽姫路方(奥)は狭くなっています。
上屋は西代方の約1.5両分のみに設置されています。雨天時に当駅で下車される場合は神戸寄りの車両にご乗車になって下さい。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されていて、西代方面ホームにはトイレもあります。
そして、各ホームの西代方の端(後方)には構内踏切があり、西代方面ホーム側(右後方)に改札口があります。西代方面ホームの右側には駅ビルが鎮座しています。
写真は西代方面ホームより山陽姫路方を望む。
 
 

西代方面ホームより西代方・神戸三宮方を望む。
ホーム端にスロープと構内踏切があり、その左側に改札口があります。構内踏切のすぐ先には参道「智慧の道」の踏切があります。
この先、右へカーブしながら住宅街の中を走り、進路を北東に変えると左右に空地を見て走りますが、おそらく再開発用地かと思われます。その後は住宅密集地に戻り、緩やかに左へカーブすると、2009年より全列車停車駅になっている月見山駅へと至ります。約700m南東には2008年にJR神戸線の須磨海浜公園駅が開業しており、対抗のため月見山駅に直通特急を停車させました。
 
 

山陽姫路方面ホームより山陽姫路方を望む。
この先、すぐに右へカーブして住宅街の中を走りますが、一瞬、左側に大阪湾を望めます。そして進路を西南西に変えると程なくして以前からの全列車停車駅である山陽須磨駅へと至ります。山陽須磨駅は山電における須磨海岸への最寄駅で、駅から南へ歩き、JR線の須磨駅橋上駅舎を南へ通り抜けると須磨海岸に到達します(約200m)。
 
 
あとがき
私が須磨寺駅で下車(乗車)したのは子供の頃に何度かあり、2018年にも下車しました。御先祖様が須磨寺に眠っているため子供の頃は何度か須磨寺を利用しました(家族で行くためほとんどが車利用ですが)。そして2018年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で約四半世紀ぶりに下車しました(2019年全駅制覇)。駅舎は駅ビルになっていましたが構内踏切は残っており、新旧が入り交じった駅です。また、駅前には須磨寺に向かって商店街が延びていますが、昔と比較すると寂れている印象でした。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り換えて板宿駅で下車します。さらに山陽電鉄本線の下り普通車(阪神車による特急・須磨浦公園行きを含む)に乗り換えて当駅下車です(東須磨駅で乗換の場合あり)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪神の大阪梅田駅から特急・須磨浦公園行きに乗車すれば乗換なく須磨寺駅に到達できます。直通特急にご乗車の際は高速神戸駅~月見山駅で後続の普通車に乗り換えれば到達できます。新開地駅までは阪急を利用してもOKです。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約350m東の「セブンイレブン」で、最寄りの飲食チェーン店は約400m南、国道2号線沿いの「ラーメンたろう」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。
山陽電鉄本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は須磨寺駅でも途中下車されてみて下さい!
そして須磨寺へご参拝の際はぜひ山陽電車をご利用になり、ぜひ一度は須磨寺駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:山陽電気鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)