(その4からの続き)
-氏家(13:05発)-
鬼怒川沿いに位置する勝山城址に寄り道した後、氏家駅へ向かいました。
氏家(うじいえ)駅に着きました。
駅の西側には駅舎に見せかけたお手洗いがあるだけなので、
連絡通路を渡って東側に出ました。
今回初めての地上駅舎とはいえ、
かつての急行停車駅だけあって、改札は自動改札でした。
ホームは2面3線で、
真ん中のホームは1本だけ存在する氏家駅始発の列車が使用しているそうです。
1番ホームにはランプ小屋がありました。
建てられたのは1909(明治42)年とのこと。
ここで休憩タイムにしました。
ご時世ゆえ屋内での昼食は避けることにしたので、ホームで昼食を食べました。
歩いている時はちょっと暑いくらいだったのに、
風が少し強めに吹いていたこともあって、いつのまにか寒くなってしまいました。
昼食終えて、次の駅へ向かいました。
今度は表玄関にあたる東側を歩いてみたいと思います。
駅前通りと思しき通りには、
昭和の街並みが続いていました。
県道181号線に合流しました。
たぶんこれが氏家市街のメーンストリート。
シャッターが目立つのは地方都市の宿命か…。
氏家は奥州街道の宿場町として栄えた街です。
鬼怒川沿いにあるため、江戸時代は街道の結節点として賑わったそうです。
現在の奥州街道は東北本線をなぞるように続いていますが、
江戸時代は氏家から喜連川を経由して大田原へと続いていました。
それだけの街が明治19年の日本鉄道初期開通時には
ルートから外されていたのですから驚きですね。
県道は右の道ですが、今回は左の道を進んでみたいと思います。
周囲は閑静な住宅地ですが、
枡形に似た街路もあるので、街道筋だったんでしょうね。
水路も通っていました。
昔から水に恵まれているんだろうな…
と思ったら、やっぱり酒蔵がありました。
ここは1806年に創業した仙禽酒造。
醸造一筋の蔵としては県内最古なんだとか。
こういう蔵があるのも、
水が豊かで街道が集まる宿場街だからですよね。
さらに進むと、突き当たりに神社がありました。
ここは1000年近い歴史を有する今宮神社。
今回もあまり派手に寄り道できませんが、
せっかくなのでお参りしました。
先ほど歩いた県道まで戻り、
そのまま国道に合流しました。
合流したのもつかの間、すぐに国道を離れて東へ。
左奥の建物は牛舎でした。
意外と臭わなかったのは風向きのせい?
県道48号に合流して北へ進むと、まもなく氏家中学校が見えてきました。
なんだかんだで氏家の中心市街から30分ほど歩いてきました。
勝山公園周辺に住んでいても中学校はここみたいですが、
そこまで離れると自転車通学でもちょっと遠いような…。
(その6へ続く)
氏家駅から蒲須坂駅手前までのGPSログ(1/40,000)です。
今回は東へ寄り道してみましたが、
中心市街地を通ったあと、県道62号(線路の西側)に寄り道しても良かったかもしれません。