皆さま、こんにちは!
今日はステキな木造駅舎が残る駅の訪問記です。
…と言っても現在ここに到着する列車は皆無。
令和2年7月豪雨で路線は甚大な被害を被った路線は現在も不通でした。
今回のブログはあくまでも5年前に訪れた際の様子ということで…
その駅名から縁起きっぷが人気を博していた駅でしたよ。
肥薩線・一勝地(いっしょうち)駅です!
明治41年、当時の一勝地村の玄関口として開業した駅でした。
一勝地村は昭和27年に合併し現在は球磨村に変わってます。
まずは見てくださいよ、駅舎の堂々とした佇まいっぷりを!
肥薩線には明治41年に開通した当時から使われてる駅舎を持った駅が
存在しますが、一勝地駅の駅舎は大正3年に建てられたとのこと。
そのことを説明する看板が駅舎に掲げられてました。
それでは、明治41年開業~大正3年まで使われていた初代駅舎は
どうなったのか気にしながらwikipediaを見ると火災で焼失したとか。
もし火災に遭ってなければ、明治41年に建立した
白石駅の駅舎のような様相だったのでしょうけど…
肥薩線・白石駅の駅舎
う~ん…今とあまり違ってないかな?
平成9年に有人駅時代の駅員スペースを事務所に改装。
現在はこの場所に
球磨村のシルバー人材センターと観光案内所が入居してましたよ。
その観光案内所が出札業務を請け負う業務委託駅だそうです。
縁起切符もここで売られてましたっけ。
売られている人気きっぷは一勝地駅の入場券。
「必勝!合格祈願ノ旅 入場券」で特製の台紙付きとか。
他にも合格祈願関係のグッズがあるみたいですね。
でも入場券を買っただけじゃ~満足しちゃいけません。
窓口の手前に学生服が掛けられてるのが見えますかしら?
学ランを着込んで周辺を散策してこそ願いが叶うみたいですぜ☆
レストランで「必勝御膳」を食べれば満点らしいですが、
食事代1,111円の由来になってる「いい日旅立ち」を
今の若い子たちはご存知でしょうかね?
昭和53年秋からスタートした国鉄のキャンペーンですけど。
こんな感じで村内を散策するとかハードル高すぎ!
自分は当面、試験らしきモノはないので合格祈願は要りませんが、
照れずにこの衣装を着こすことが出来るハートを持った
勇者になりたいです。
こちらは球磨村のマスコットキャラクターらしい。
球磨村の球磨太郎(くまんたろう)くんだそうですよ。
「カワイイ要素」だけが求められたゆるキャラが多いこのご時世、
ゆるさを全く感じさせない意匠は秀作ではないでしょうかね?
球磨村がどんな立地にあるのかスグにわかるのがスゴイ!
駅舎を抜けてホームに入ります。
一勝地駅は相対式&島式ホーム2面3線構造改め、
島式ホームの片面を廃した2面2線構造の駅でした。
国鉄時代末期に廃止された2番線は
主に列車の退避用に使われていたみたいです。
島式ホームに戦前築の待合所がありましたが
平成5年に建て替えられた模様。
現在は西人吉駅と同じ意匠の待合所が置かれてました。
…こんな一勝地駅ですので、
利用客の大半が観光客かと思いましたら
意外や意外、到着した列車から大勢の高校生が下車されました。
地域にとっては欠かすことが出来ない交通手段なのですね。
一勝地駅のホームから何気なしに見送ったキハ31ですが、
まさか4か月後に肥薩線から撤退するとは思いもしませんでした。
確かにトイレなしの車両による単行列車を
肥薩線に入れるのは、ムリがあったかもしれません。
大切なことなのでもう一度言いますけど、
駅舎の堂々とした佇まいが見事すぎます。
そんな一勝地駅に一日も早く
以前の日常風景が戻ることを願ってますよ。
球磨村の美しさは生涯不滅です!
肥薩線
↑(八代駅方面)
一勝地駅(平成27年12月1日)
↓(隼人駅方面)
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