番外 長崎〜熊本線「りんどう号」、運行各社の現状&元専用車、長崎県営バス14年式日野セレガR紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 熊本~長崎間を九州産交バス・長崎県営バス運行で運行されております、高速路線バス「りんどう号」は、現在6往復が運行されておりまして、九州産交バス・長崎県営バス各3往復で運行されております。

 

 この「りんどう号」は、所要時間約4時間で運行されている高速路線バスでありますが、熊本~長崎間を乗り換えなしで利用する事ができますので、JRのように必ず鳥栖駅、もしくは新鳥栖駅で乗り換えが必要となっている分、この高速路線バスの存在は大きいのではないかと思います。

 

 そんなこの「りんどう号」は最速時からしますと所要時間が延びておりますが、それはこれまでの山浦パーキングエリア(佐賀県鳥栖市)の休憩のみが、現在は広川サービスエリア(福岡県広川町)・多久西パーキングエリア(佐賀県多久市)で休憩を取るようになりましたし、休憩時間も計30分休憩まで延びた事が結果所要時間が延びるにも至っております。

 

 また、使用車両は全便4列シート車となっておりまして、九州産交バス便に関しましては画像1の日野セレガ(熊本200か・492、PKG-RU1ESAA)が使用される場合がありますし、画像2のように「あそ・くま号」用の三菱エアロエース(熊本200か・969、QRG-MS96VP)も使用される場合もありまして、どの車が来るかが楽しみな所でもあります。尚、それ以前に使用されておりました以下画像の日野セレガ(熊本22か31-56、KC-RU3FSCB)の3列シート車は、残念ながら廃車となっておりまして全便4列化へと至っております。

 

 

 一方、長崎県営バスに関しましては、新車導入が近年見られておりまして、画像の車が「りんどう号」に導入されておりまして、いずれも4列シート・コンセント付きでの導入となっております。これによりまして、これまで存在しておりました3列シート車を置き換えておりまして、それとともに車両自体も若返りを図っております。

 

 【ご当地ナンバー(後述)前に撮影】

 (S352、いすゞQPG-RU1ESBJ)

 

 (E551、三菱QRG-MS96VP)

 

 こちらは平成30年導入の車2台であります。これらはいずれも日野セレガ(A851・A852、いずれも2TG-RU1ASCA)でありまして、いずれもこれまでと同様シートは4列シート車でありますし、携帯電話・スマートフォン用のコンセントもこの車には装備されております。また、長崎県営バスでは「ご当地ナンバー」と呼ばれます白地のナンバープレートとなっておりまして、既存の高速・リムジン車両では交換されている車も存在しております。

 

 (A851)

 

 (A852)~超特急スーパーひのくにさん画像提供

 

 尚、この「りんどう号」は「新型コロナウイルス」による需要減もありまして、5月16日までは4往復に減便されておりましたが、その後5月17日より全便運休となっております。やはり県外移動を避けるべきの策ではありますが、早くコロナが収まりまして、通常の姿に戻っていただければと思っております。

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、上の画像の日野セレガの導入に伴いまして、その前の専用車両として存在しておりました日野セレガR(KL-RU4FSEA)に廃車が発生しております。今回はそのセレガRの履歴に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 長崎県営バスには、現在長崎~佐世保線や長崎~長崎空港線「空港リムジン」、長崎~大村・諫早線「高速シャトルバス」、そして貸切バスで日野セレガRが導入されておりまして、各地で活躍している姿が見られておりますが、これら車はいずれも移籍車であります。そして今回ご紹介します以下画像3台は長崎県営バスでの自社発注車でありまして、最初に導入されました車でもありました。

 

 (4A51)

 

 (4A52)

 

 (4A53)

 

 これら車の特徴は、今までの導入車が2+1の3列シートでの導入であったのに対しまして、この3台は以下画像のように2+2の後部トイレ4列シート車での導入となっておりました。またこの車は、ちょうど更新時期でありました福岡~小浜~雲仙線「雲仙号」の専用車で導入されまして、従来の3列シート車を一掃しまして旧小浜営業所(現・廃止)に新製配置されておりました。

 

 しかし、平成16年に「雲仙号」が廃止されまして、この3台は長崎の本局に転属しまして、4A51が長崎〜唐津・呼子線「レインボー壱岐号」、4A52・53は「空港リムジン」用として使用されました後に、平成17年に運行を開始しました、長崎〜宮崎線「ブルーロマン号」として4列ながら使用されておりました。


(画像は4A51の「レインボー壱岐号」時代)~平成18年撮影

 

 

 しかし、平成18年に「レインボー壱岐号」が長崎県営バスが撤退、「ブルーロマン号」も3列シート車に置き換えられまして、3台とも長崎~熊本線「りんどう号」に転用されておりました。尚、その後は長崎~別府・大分線「サンライト号」と言った4列路線にも稀に使用される事もありまして、熊本以外にも大分でもその姿を見る事ができておりました。

 

 

 画像は車内であります。ご紹介しておりますようにこの車は4列シートでありますが、特に繁忙期には、この4列シート車が大いに生かされておりまして、3列シート車よりも定員が10人ほど多く座れることができる訳でもありますので、繁忙期には特に重宝されているのではないかと思います(実際に以前乗車時に確認)。

 

 

 その後も、「りんどう号」を中心にこれら車は活躍を続けておりましたが、平成30年に導入されました日野セレガによりまして、4A51・4A53は廃車、4A52も情報はありませんが、最近の「新型コロナウイルス」によります需要減もありまして離脱も考えられるようであります。

 

 

 今回は、全便4列シート化されました「りんどう号」の現状、そして長崎県営バス便で使用されておりました日野セレガRに関しましてご紹介しましたが、これら3台にとりましては、4列シート車ではありますが、様々な路線を経験していたのではないかと思います。何と言いましても4A52・4A53に関しましては「空港リムジン」→「ブルーロマン号」と言った経験もしていた訳でもありますので。しかし、熊本線に転用されましてからは稀に大分線に運行される事はありましたが、それでも最もな運行路線としてふさわしかったのではないかとも思いますので。とにかく、これら車の姿は見られなくなりましたが、過去にそう言った活躍があった事を存じていただければと思います。