6年前の冬と今年の初夏のJR東日本信越本線の姿をアップしてきましたが、今回は最終回です。



 6年前の冬、翌月の北陸新幹線金沢開業に併せて廃止が決まっている信越本線の快速「くびき野3号」に新井駅から乗車して冬の荒涼とした日本海を眺める車窓の様子と今年の初夏の「ゆざわShu※Kura」からの好天に恵まれた日本海の車窓の対比を前回のこのシリーズではアップしました。

 長岡駅で「くびき野3号」から下車。新潟へ向かうこの列車を見送ります。
 今更ながら思うのは、この日は前述の北陸新幹線金沢開業に伴い廃止される信越本線と北陸本線に残っていた特急「北越」と快速「くびき野」で頑張っていた485系国鉄特急型電車に乗車する最後の機会だと思ったからやってきたのですが(実際これが最後の485系乗車となりました)、なぜ終点の新潟まで乗り通さず長岡駅で途中下車してしまったのか…ということです。

 さて、先日長岡駅のホームに立ったのもこのとき以来でした。ゆざわShu※Kuraの乗客として…。
 もちろん復路での長時間停車の合間だったので駅の外には出ませんでしたが…。
 長岡にはトラックドライバー時代には仕事でよく来ていましたが、列車では意外なほどに少なくて数えるほどです。
 今回のこのシリーズはここでひとまず終わりにします。


 ここからの「番外編」はアップする内容と画像の時期がタイトルとは異なりますが、あくまでも「番外編」ということなのでご了解ください。


 先日乗車したゆざわShu※Kuraの運転経路はえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの上越妙高駅を起点に直江津駅からJR東日本信越本線に入って長岡駅で折り返して次の宮内駅から上越線を南下して越後湯沢駅まで行き、折り返しは別列車として同じ列車名で上越妙高駅まで戻るものです。


 防災上の理由(気動車が長い上越国境の清水トンネルを通過する問題点)などもあって無理だと思うのですが、上越国境を越えて水上駅まで運転されれば楽しいのに…などと考えるのは私が素人だからです。

 しかし、水上へ向かうときに通る湯檜曽ループ手前では展望ペアシートが向いている窓から眼下にこれから湯檜曽トンネルをループを描きながら通過して至る湯檜曽駅を遠くに眺められるし、復路では清水トンネルの中の駅である湯檜曽駅や土合駅でゆっくりとした停車時間を設ける(日本海を楽しめる青海川駅での長時間停車のように…)なんて企画があれば楽しいのに…などと思ったりもします。もちろん安全面から無理だと思いますが…。 

 越後中里付近…画像左側の上り線はこの先でトンネルに入って松川ループにさしかかり、それを迂回するようにやってくる画像右側の下り線が出会う地点や魚野川を渡る橋梁の上下線の位置関係など、私にとってはわくわくする区間なんですがね…。
 土樽駅構内。かつて信号場だった名残を残す広い構内ですが、私のような酔狂者でなければこの駅でうっかり途中下車などしたら後悔しますよ。
 私はここから隣の越後中里駅まで歩くのが好きだから後悔なんてしませんが…。

 水上駅でSLぐんまみなかみ号に乗り継げる設定なんかあれば最高なんですがね…。
 この乗車券は「北越」「くびき野」が去ったあと、つまり北陸新幹線金沢開業とともに金沢や富山方面と新潟方面との間を連絡するために上越妙高駅と新潟駅を結ぶ特急列車として誕生した特急「しらゆき」に乗車したときのものです。おそらく北陸新幹線開業の翌年だったと思うのですが、前年とは対照的に信越国境の豪雪地帯は異常に積雪が少ない年でした。対照的に海岸線は雪景色でした。



 新潟駅のこの風景も過去のものとなりました。現在の新潟駅はすっかり変貌してしまいました。