防衛省統合幕僚監部・海上保安庁の発表によると、2021年5月27日23時55分ごろ、愛媛県今治市の北西3km(来島海峡航路西口付近)で「白虎(日本船籍のRo-Ro船:神戸→刈田)」と「ULSAN PIONEER(マーシャル諸島船籍(1)のケミカルタンカー:南京?→大阪)」が衝突する事故が発生し、「白虎」が転覆・沈没しました。この事故により『白虎』の乗員3名(報道によると船長・1等機関士・2等機関士)が行方不明となっていることから、海上保安庁・海上自衛隊などが捜索にあたっている。

【神戸ゆかりの艦船も現地へ】
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現場付近の船舶状況(2021年4月28日22時40分ごろ)
※海上保安庁の巡視船艇についてはAISの情報がないため不明

海上自衛隊からは岩国基地の航空機と呉基地・阪神基地・横須賀基地から掃海艇・潜水艦救難艦が出動し現場海域での捜索活動にあたっている。
現時点で捜索活動にあたっているものとみられるのは第42掃海隊(阪神基地:神戸市)に所属する『つのしま』、第3掃海隊(呉基地:呉市)に所属する『みやじま』、横須賀基地から急行中の潜水艦救難艦『ちよだ』の合計3隻。 呉基地には『ちはや』が所属していますが、そちらは現在ドッグ入りしているようです。
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潜水艦救難艦「ちよだ」、横須賀基地に所属しているが搭載している深海救難艇が川崎重工神戸工場製であるためメンテナンスの際に神戸港(川崎重工神戸工場)に入港している。

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[2021年5月29日6時55分現在]
海上自衛隊からは新たに掃海母艦「ぶんご」が現場海域に進出し活動しているようです。また、「ちよだ」も小豆島の南まで進出しているようです。
(公式発表はまだありません)



[備考]
(1):便宜置籍船 韓国の運航会社が運航