朝ラッシュ時の減便は6両増結準備なのか! 横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインダイヤ改正(2021年6月26日)

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朝ラッシュ時の減便は6両増結準備なのか! 横浜市営地下鉄ダイヤ改正(2021年6月26日)

横浜市交通局は2021年5月20日、プレスリリースにて2020年6月26日にブルーライン・グリーンラインでダイヤ改正を行うと公表した( 令和3年6月26日(土曜日)市営地下鉄の運行ダイヤを改正します )。今回はこれについて見ていく。

2021年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. ブルーラインで終電繰り上げ実施へ

今回の2021年6月26日横浜市交通局ダイヤ改正では、2020年1月31日横浜市交通局ダイヤ改正以来約1年5か月ぶりに地下鉄ブルーラインでダイヤ改正を実施する。

今回のダイヤ改正では、地下鉄ブルーラインで終電を繰り上げる。

今回繰り上げるのは平日のみであざみ野24時49分発新横浜行き最終と湘南台24時39分発上永谷行き最終の2本で、ともに2分ずつ繰り上げる。ただ横浜市の中心部である横浜・桜木町・関内で一切終電が繰り上がっていないこと、繰り上げと言っても2分しか繰り上げておらず接続を受ける列車に変わりないことを考えると、各線からの接続改善と捉えた方がいいだろう。

なおあざみ野発新横浜行き終電は新羽行き終電に短縮するが、そもそもあざみ野で連絡する列車が東急田園都市線長津田行き最終からの連絡なのである。さすがに長津田行き終電からセンター北・センター南に行けるのは贅沢だと思うし、田園都市線では20分程度終電を繰り上げたのだから横浜市営地下鉄でも10分程度終電を繰り上げても良かったのではないかとは思うが。

なお横浜市営地下鉄では平日の終電が土休日より15分以上遅いため、土休日の終電繰り上げは行わないこととなった。

なお昼夕輸送力比100.0%の空気輸送を行っている昼間の快速は引き続き運転する。




2. グリーンラインで平日朝ラッシュ時減便は6両増結への準備か?

また今回の2021年6月26日横浜市交通局ダイヤ改正では、2018年3月17日横浜市交通局ダイヤ改正以来約1年5か月ぶりに地下鉄グリーンラインでダイヤ改正を実施する。

今回のダイヤ改正では、地下鉄グリーンラインで平日朝ラッシュ時に減便を図る。2020年現在平日朝ラッシュ時は3分10秒間隔(毎時19本)での運転となっているが、これを3分30秒間隔(毎時17本)に減便する。これにより輸送力が9.5%減少する。

地下鉄グリーンラインは2019年度まで混雑率150%超の混雑路線で、横浜市も6両増結を決定するほど混雑していた。しかしこのご時世で2020年度から利用客が20%程度減少したことにより、多少であれば減便しても乗客は理解してくれると踏んだのだろう。

これにより地下鉄グリーンラインでは平日朝ラッシュ時15運用から13運用に2運用減少することとなる。

ただ地下鉄グリーンラインでは現在一部列車の4両から6両への増結事業を行っており、ホームの6両対応化は2022年度に、6両編成の車両の登場は来年度の2022年度を予定している。今回の増結は基本的に4両編成の増結であることを考えると、現在走行している4両編成を6両増結対応に変えなくてはならないし、その調整を1年前の2021年から行うのは矛盾はしない。

ただこの地下鉄グリーンラインの6両化は決して無駄ではない。もっとも当初の予定では利用客数は横ばいか上昇で今後も慢性的に乗車率150%超が見込まれることから運転間隔を変えずに増結を図ることで混雑緩和を図ろうとしていた可能性が高い。ただこのご時世で2019年度と比べ20%の乗客が減り、しかも今後も長期化する可能性が極めて高いが、6両増結を行い平日朝ラッシュ時に減便を図り人件費を削減することができれば運賃値上げを抑制することができる可能性がある。

また減便を図ると言ったって平日朝ラッシュ時に5分間隔より長くすることはまず考えられないし、今回の減便を反映しても最長4分45秒間隔にしかならない(もっとも減便前であれば最長4分15秒間隔にしかならない)。正直4分15秒間隔であれば平日朝ラッシュ時の東急田園都市線の準急通過駅の列車停車間隔とそんな変わりないし、東京都市圏でも平日朝に5分待ったって列車が来ないところはある。そう考えれば地下鉄グリーンラインは6両増結化とともに平日朝ラッシュ時に減便を図っても良いのではないだろうか。

そう考えると今回の平日朝ラッシュ時の減便による2運用削減は、現在走行している車両の6両対応化工事を行うためではないだろうか。

このほか地下鉄グリーンラインでも平日に終電繰り上げを図る。日吉24時40分発中山行き最終を2分繰り上げ日吉24時38分発普通センター北行きに短縮するほか(なお終点センター北で地下鉄ブルーライン最終新羽行きに連絡するのでセンター南に行くことはできる)、中山24時16分発普通日吉行き最終を中山24時14分発に2分繰り上げる。こちらも地下鉄ブルーライン同様接続改善が主なものとなっている。


3. 結び

今回の2021年6月26日横浜市交通局ダイヤ改正では、地下鉄ブルーラインと地下鉄グリーンラインの双方でダイヤ改正を行い、運転時間帯の縮小や平日朝ラッシュ時の減便を図った。

今後横浜市交通局では地下鉄ブルーラインの新百合ヶ丘延伸や地下鉄ブルーラインの一部6両化などを計画しているが、今後どのようにダイヤ改正を行うのか、楽しみにしたい。

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