12日目その2 麗江客運からバスで香格里拉を目指す★中国・雲南省ぶらり旅
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負鷺
再び麗江客運
省都昆明やら大理やら維西やら雲南省各地に向けバスが発車
その中でも香格里拉への路線は割と本数が多い方
2018年3月当時は日中30分毎でバスが頻発
筆談できっぷ(58元)を買い待合室へ
手前には手荷物検査場が設けられており空港の保安検査場と変わらない位の設備だった
検査も無事パスして制限区域内の待合室
どことなく雰囲気も空港っぽい
薄暗いしそんなことはないか
14時30分発香格里拉(シャングリラ)行
便には1610次という番号が振られていた
台鉄やら中国国鉄の列車では列車番号と言うか号数と言うか
列車を識別する数字を○○次と表記するが
中華圏ではバスも鉄道と同じように表記するのか
奥が1610次
14時30分過ぎにバスターミナルを発車
約4時間で香格里拉に到着予定
大理の市街地を北上した後左折し大麗高速に入る
山の斜面にブチ開けられたトンネルに入るため高架をぐんぐん上る
道中の車窓はここに展望台造ったら金取れるんじゃないのかと思うぐらいには良かった
あっと言う間に通過してしまうのが惜しい
前ページにも載せたが金払って登った万古楼から
現在進んでいる高速の高架を見るとこんな感じ
トンネルの坑門は相当高い位置に設けられているため必然的に高架も高くなる
高架脇には日本の田舎を思わせるごちゃごちゃした木造家屋
トンネルを抜けると再び平地
遠くに見える湖面は拉市海
異国も異国なんだけどそんな感じが全くしない
なんかほっとするような景色が続く
ずっと高規格の道を進むのかと思ったが割とすぐに高速は終わり
ここからは
下道
高速は香格里拉へ向け延伸工事中のようだ
道路わきには似たような食い物屋が続く
ああ中国だ
何と言っていいのか言葉にならんけど
この感じたまらなく良い
異国じゃないとか訳分からん事書いたけどそりゃ異国だ
ほんといい意味で異国
この辺街歩き出来たら楽しいだろうな
この読めそうで読めない青看なんかを見ても脳汁どばどば
この感覚分かる人おるかな?
金沙江(長江)が削った谷底を進む
対岸の山壁が玉龍雪山
麗江側が正面ならこっち側は裏側になるか
この辺で停まってくればいいのになあなどと思ったら
迷彩服集団がたむろする仮設テントの前でバスは停車
この先はデチェンチベットと言うことで武警が検問を行っていた
実質入国審査なのかは知らないがバスにも武警が乗り込んできて人民のマイナンバーカード的なものを一人ずつ念入りにチェック
自分もパスポートを提示
さっきまでバスの運ちゃん含め賑わっていた車内も一気にピリピリムード
窓の外を見るとちょうど自分の真横にも小銃をぶら下げた武警の男が立っていて少し緊張する
少しだけ撮りたい気持ちも会ったがカメラ構えたら洒落にならんだろうからやめておく
バス車内に危険人物は乗っていなかったようで
数分停車の後一人も降ろされることなく無事発車
再び香格里拉めざしG214国道を北上
ラサとかチベット自治区は入境証が必要で外人の個人旅行はできないが
デチェンチベットはあくまでも雲南省内の自治州
完全な個人旅行が可能なエリアではあるが当然チベット族始め少数民族が多く住むエリア
ここまで厳しくチェックしないと治安的に問題があるのかは知らないが
きっとやらねばならぬ事情があるからここまで厳しくやってるんだろう
16時ごろ
国道わきに設けられた休憩所的な所で小休止
運ちゃんは土埃で汚れたバス車体を念入りに清掃中
脇には便所と小さな売店
お世辞にも綺麗ではないというか汚いけど
中国奥地を旅している感が出て中々良い
ここのすぐ裏手からは視界が開け
金沙江とその向こうの玉龍雪山を一望出来た
馬鹿でかい橋脚は香格里拉へと続く高速道路か高規格鉄道か
とにかくインフラ整備中
麗江から見ると独立峰だけど裏側のこっちからだと
低山の背後に聳え立つ山脈のラスボスのような雰囲気
日本ほど森林限界が低くないから大したこと無い様に見えるけどおそらく手前の緑の山塊も
標高3000メートルクラスなんだろう
そもそもここは標高何メートルなんやろか
分からん
対岸斜面は緩やかな棚田
ところどころには家屋も
こういうところにも普通に人が住んで畑作って飯食ってあの屋根の下で寝てるんだ
当たり前なんだけど考えてみたら不思議ではある
タイやヨーロッパなど他国を旅した際にはそんな事大して思わんけど
雲南を旅行した際にはふとした際に不思議だなあと
不思議と言うかなんというかよく分からん感覚が身を包んだ
ノスタルジーでもなさそうだし
一体何なんだ?
遠目で見ても内情なんてわかりゃせんけど
決して豊かでは無くとも少なくとも食糧難とか困窮しているようではない
大自然真っただ中の暮らしもなかなか幸せなのかもしれん
ああこの辺もじっくり歩きたいところだけど休憩時間は10分程
写真を撮っていたらあっと言う間に時間も立ちこの場を後にした
続く
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